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スポーツバイクの新基準! スズキ「GSX-8R」は街乗りからツーリングまでオールラウンドで楽しめる‼

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775㎤パラレルツインエンジンを高剛性スチールフレームに搭載したフルカウルスポーツ・スズキGSX-8Rが、今年の1月に国内モデルとしてラインナップされた。

GSX-8Rは、昨年3月から国内販売されているネイキッドスポーツ・スズキGSX-8Sをベースとし、カウルとセパレートハンドルを装備しているのが大きな変更点だ。そのGSX-8Rの乗り味をチェックしてみた。

写真:長谷川 徹

目次

フルカウル化で独自の機能も装備した8R

8Rは、8Sのアップハンドルをセパレートハンドルに変更したことで、8Sよりも上半身が前傾したライディングポジションになっている。しかし、ステップ位置とシート高は8Sと同じで、ハンドルグリップ位置が少し下がったディメンジョンとなっているので、前傾はスーパースポーツほどキツくない

軽量で高剛性なアルミ鍛造セパレートハンドルを装備。

フロントタイヤに荷重をかけやすく、それでいて上半身を起こした状態でも乗りやすさが感じられるライディングポジションになっていて、普段オフロードバイクに乗っている筆者にも乗りにくさが感じられなかった。跨る前に抱いていたライディングポジションの厳しさはなく、車体のコンパクトさも感じられて好印象だった。

また8Sよりもハンドルバーの引きが大きく取られたことで、ハンドルグリップ位置も8Sよりも手前(ライダー側)になっている。小柄なライダーには8Rのほうが、8Sよりもハンドルグリップに手が届きやすくなっているのもメリットとなるだろう。

サスペンションは8Sの前後KYBから、フロントはSHOWAのSFF-BP(Separate Function Fork-Big Piston)倒立フォーク、リヤもSHOWAのリンク式モノショックに変更されている。

フォーク右側はダンパーとスプリング、フォーク左側はスプリング。左右で別々の機能を持つことでフォーク内部の構成部品を少なくでき、軽量化に貢献している。
ダンパーのピストン径を大きくすることで高い減衰力を発揮し、マシンコントロールのしやすさ向上に貢献している。

ウインドスクリーンは風洞実験を重ね、高い防風性能を発揮する形状となっている。バックミラーはカウルマウントで視線の移動が少なく、後方確認しやすい形状で長距離走行での疲労軽減に寄与。ヘッドライト、ポジションランプ、テールランプ、ウインカーは全てLED化され視認性向上に貢献している。

最新の電子制御システムが扱いやすさを提供する

8Rは、ベースとなった8Sと同様に「スズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)」と呼ばれる電子制御システムを備えている。

その中のスズキイージースタートシステムは、スタートボタンを押すとスターターモーターが一定時間回転するシステムで、スタートボタンを押し続けることなくワンプッシュでエンジンがかかる。

スタートボタンはキルスイッチと一体化されている。ボタン一押しでエンジンスタートできるのは、かなり便利に感じられる。ハザードスイッチは右へスライドさせると点滅する。

クラッチを切ってギヤを入れるとアイドリング回転数が1000rpmほど上がる。これがローRPMアシスト機能で、エンジン回転数/ギヤポジション/スロットル開度/クラッチスイッチの情報から制御されていて、発進時や渋滞時の低速走行、Uターンした際などのエンジン回転の落ち込みを緩和してくれるのだ。

さらに8Rはスズキドライブモードセレクター(SDMS)で、エンジン特性をA/B/Cの3つの走行モードに変更できる。どのモードも最高出力は同一だが、

A(アクティブ)モードはスロットルレスポンスが最もシャープになり、すべてのスロットル開度で最大のエンジンパワーが得られるスポーツ走行向きの特性。

B(ベーシック)モードは中間のスロットル開度でAモードよりもスロットルレスポンスがマイルドになり、市街地やツーリングでマシンコントロールしやすい特性

C(コンフォート)モードは全域でスロットルレスポンスがマイルドになり、ギクシャク感の減った滑らかな加速特性となる。

スズキトラクションコントロールシステム(STCS)は前後輪の速度センサー、スロットルポジションセンサー、クランクポジションセンサー、ギヤポジションセンサーの情報により、リヤタイヤのスピンを検出した際に速やかにエンジン出力を低減。路面の状況やライダーのスキルに合わせて3モード(+OFF)から、システムの介入レベルを選択できる。モード1が最もシステム介入度が少なく、モードの数字が大きくなるほど介入度が大きくなる

これらの設定はハンドル左側のスイッチで行なう。MODEスイッチを押してトラクションコントロール(TC)/ドライブ(SDMS)から変更したいモードを選択。モードを選択したらセレクトスイッチ(矢印)で設定を変更できる。ボタンは節度感があり、グローブのままでも操作しやすかった。

スイッチボックスには、ヘッドライトのディマー/パッシング、ウインカー、ホーンのスイッチがある。

扱いやすさとスポーツ性能を両立し、楽しさの幅が広がっている!

スタートボタンを一押しすると、スズキイージースタートシステムのおかげですぐにエンジンがかかった。スズキドライブモードセレクターは基本となるBモードにセットし、まずは市街地での走りをチェックしてみた。

ギヤを1速に入れるとローRPMアシストでアイドリング回転数が少し上がる。スロットルを少し開けてクラッチを繋いでいくと、車体はスルスルと発進していく。エンジン回転の落ち込みが少なく、低速トルク自体にも粘りが感じられてエンストしそうな気配は一切なかった。さらにスロットルを開けていくと、トルクの立ち上がりを感じつつ、車体はスムーズに加速していく。クイックシフターのおかげでクラッチレバーを操作しなくても、シフトペダルだけでスムーズにシフトチェンジも決まる。Bモードはスロットル操作に対するレスポンスがシャープすぎず、加速も速すぎず遅すぎずで、上半身を起こした姿勢でライディングしていてもスムーズなマシンコントロールがしやすかった

Aモードはスロットル操作に対するレスポンスが速く、全域でシャープな加速を発揮する。どのエンジン回転域でもツキがいいので、交通量の多い市街地では速すぎると感じるほど。加速がシャープなので車体の荷重移動量も多くなり、上半身を起こした姿勢では加速・減速時に車体がギクシャクした挙動になりやすい。その代わり、270°位相クランクらしい鼓動感のある回転上昇も体感しやすく、乗りこなす楽しさを一番感じられるモードだった。

Cモードはスロットル操作に対するレスポンスが全域でマイルド。発進時にはトルクの細さを感じることもあったけれど、ローRPMアシストのおかげでエンストは一切しなかった。A/Bモードはリヤタイヤが路面をしっかりとグリップして加速していく感じが伝わってくるが、Cモードはそうしたグリップ感が薄く、ゆるゆると加速していく。800ccクラスの加速としては物足りないが、荷重移動も少なくなりマシン挙動も安定している。雨天時やキャンプ場のダートといった滑りやすい路面でもマシン挙動が乱れにくく、ツーリングでの雨や疲労時に乗りやすさを感じるモードだと思った。

どのモードでもフロントタイヤの接地感はハッキリと伝わってきて、直進安定性は高い。それでいて街中の緩いコーナーや交差点を曲がる際に車体を傾けると、スッと車体の向きを変えられる。ハンドルが切れ込みすぎず、車体もグラつかないのは車体の重心バランスがいいからだろう。各モードで違いが出るのはコーナーや交差点をクリアした後の加速だ。個人的にはBモードの加速が自然で、8Rは街乗りもしやすいバイクだと思えた。ハンドル切れ角は8Sの35°から32°になり、最小回転半径は2.9mから3.2mへと大きくなったが、実際にUターンした際には気にならなかった。

8Sとの違いを感じるのは高速道路、サーキット、ワインディングだ。サーキット走行は試せなかったが、高速道路での巡航時にカウルのおかげで上半身に当たる走行風が低減されているのを体感できた。セパレートハンドルは上半身を伏せた姿勢をとりやすく、サーキットでのハイスピード走行時でも防風効果を体感できるはずだ。

そのセパレートハンドルはライディングポジションの自由度が高く、上記のように伏せた姿勢をとったり、フロントタイヤに積極的に荷重をかけやすい。車体の寝かし込みや切り替えしで重さを感じにくく、前後ブレーキの制動力は充分かつコントロールしやすく、さらにハンドリングにクセもないので、8Rは狙ったラインでコーナリングがしやすい。

今回の試乗は乾いてグリップのいい路面ばかりだったので、走行中にトラクションコントロールが作動することはなかった。またABSも故意にリヤタイヤをロックさせた以外は作動しなかった。それでもこうした機能が標準装備されているのは、不意の状況でマシンコントロールをサポートしてくれるので安心感につながっている。

8Rのコンパクトな車体は重すぎず、エンジンも適度にパワフルでトルクも粘るので、市街地で乗りやすく、高速道路ではカウルのおかげで快適に移動でき、ワインディングやサーキットでは自由度の高いライディングポジションもあって積極的なマシンコントロールがしやすい。エンジン特性はSDMSでライダーの好みやスキルに合わせて変更できるので幅広い場面で扱いやすく、スポーティな走りもツーリングでのゆったりしたクルージングも楽しめる乗り味になっている。

8Rは、セパレートハンドルやフルカウルのモデルが初めてというビギナーや、再び乗ってみようと思っているリターンライダーにもオススメのモデルで、積極的にマシンコントロールを楽しみたいライダーには最良の相棒となってくれるはずだ。

●全長/全幅/全高2,115mm/770mm/1,135mm
●装備重量205kg
●ホイールベース1,465mm
●シート高810mm
●エンジン型式水冷4サイクル並列2気筒DOHC4バルブ
●総排気量775㎤
●最高出力59kW<80PS>/8,500rpm
●最大トルク76N・m<7.7kgf・m>/6,800rpm
●燃料消費率(WMTCモード値)23.4km/ℓ(1名乗車時)
●燃料タンク容量14ℓ
●ブレーキ形式前ダブルディスク、後ディスク
●タイヤサイズ(前/後)120/70ZR17M/C(58W) / 180/55ZR17M/C(73W)
●ボディカラートリトンブルーメタリック、マットソードシルバーメタリック、マットブラックメタリック№2
●価格1,144,000円(税込)

GSX-8Rディテール紹介

ライディングポジションの自由度と、スリムでコンパクトな外観とのバランスをとりながら燃料タンク容量は14ℓを確保。
体重移動がしやすい形状としつつ、シート表皮はグリップ力が高く車体をホールドしやすい。シートのエッジを滑らかにカーブさせ、足着き性を向上。
タンデムシート裏側にはヘルメットホルダーと荷掛けフックとして使えるループベルトを装備。タンデムシート下のスペースにはETC車載器を搭載できそうだ。
シフトアップ時は自動的に出力をカットし、シフトダウン時はわずかにエンジン回転数を上げ、スピーディかつスムーズなシフトチェンジを行なう双方向クイックシフトシステムを標準装備。クラッチレバー操作をなくし、ライダーの疲労を軽減する。
フロントはφ310mmダブルディスクを装着した対向4ピストンラジアルマウントブレーキキャリパーを採用。キャストホイールは軽量なアルミ製で、タイヤは前後ダンロップSPORTSMAX Roadsport2ラジアル。
リヤはφ240mmシングルディスクにピンスライドタイプのシングルピストンキャリパーを採用。スイングアームはアルミ製でタテ剛性・横剛性・ねじれ剛性を最適化し、すぐれた操縦安定性と乗り心地を両立。
2-into-1エキゾーストシステムはコレクター内に2段式の触媒コンバーターを装備。ショートタイプのマフラーはパラレルツインらしい心地よい排気音を演出する。

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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