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バイク用ドラレコをスポスタに搭載→実力を検証(記事と動画でレポート)

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皆さん、ご自身の愛車にドライブレコーダーは付けていらっしゃいますか? 近年では ほとんどの乗用車に備え付けられるようになったドライブレコーダー、バイクの新車に最初から搭載されているという話はまだ耳にしていませんが、後付けで各メーカーが販売するバイク用ドライブレコーダーを取り付けるライダーも増えています。

不意な乗用車の割り込みに驚いたバイクが転倒、しかし接触しなかった乗用車がそのまま走り去ってしまい 不可抗力にも関わらず転倒したバイクが自爆扱いとなって泣き寝入りする ––– 。そんな場合も、ドライブレコーダーでその状況が映像として残せていれば、乗用車の責任を問うことができるそう。

交通弱者の必須アイテムと化しつつある最新のバイク用ドライブレコーダーの中から、積載能力ゼロなハーレーダビッドソンの車両向きと見たデイトナのドライブレコーダー M760D をスポーツスターに搭載し、その実力を推し測ってみました。記事巻末には検証の模様をまとめた動画を埋め込んでありますので、そちらも是非ご覧ください。

目次

デイトナ製GPSドライブレコーダー MiVue®︎ M760D

デイトナのドライブレコーダー MiVue®︎ M760D

「MiVue®︎ M760D」は、セキュリティカメラにも用いられている夜間撮影に最適な高感度センサーであるソニー製Starvis™センサーを前後カメラに備えている。バイク専用のGPSドライブレコーダー。GPS機能内蔵なので場所と時間も自動的に記録されます。またコントローラーを手元に置いておけば、録画のオン/オフも操作可能。

現在販売されているドライブレコーダーの中でもコンパクトなM760Dの本体ユニット

何よりこのM760Dを選んだ理由は、本体ユニットがコンパクトな点。ハーレーダビッドソンの中でもスポーツスターやダイナ(もうないけど)、ソフテイルの一部モデルは積載能力皆無で、ETCボックスをどう内蔵するか、がひとつの記事になるほど。シート下? ここも年式によってはECMと呼ばれる機械が配置されていたりと、もはや悪意を疑わずにはいられないタイトな車体設計なのです。

「後付け機器は極力コンパクトに」というハーレーオーナーの常套句に則って模索した結果、このM760Dという選択になった次第です。

スポーツスターにドラレコを搭載した

早速ドライブレコーダーを自分のスポーツスター(2008年式 XL1200R)に設置しました。バッテリーから電力をもらうので、本体ユニットはバッテリーに近いシート下とし、フロントカメラ・リアカメラは画面に邪魔なものが映らないよう それぞれトリプルクランク下とナンバープレート上に設置。そしてコントローラーはスイッチボックス近くに仮装着しました。

フロントカメラ

トリプルクランプに逆さマウントしたフロントカメラ

スポーツスターだと 真っ先に思い浮かぶトリプルクランプに逆さマウントかと思います。ヘッドライトもしくはヘッドライト上にあるバイザーにマウントさせることもできますが、悪目立ちしそう。「カメラで録画してるぞ!」とアピールしたい方はこのあたりでも良いかも。僕はあまりカメラを目立たせたくなかったので、この位置としました。

フロントカメラを設置するためのオプションパーツ(別売)にミラークランプやクラッチホルダークランプも揃っているので、トリプルクランプ以外の設置場所を検討したい方はこちらもチェックしてみてください。

リアカメラ

別売のリアカメラステー ナンバープレートクランプ(税込 1,650円)を用いてマウントしたリアカメラ

リアは選択肢多数かと思います。ナンバープレートに逆さマウント、ショート化しているリアフェンダーならそのフェンダー裏に逆さマウントも可能です。今回はどんな見え方になるのか知りたくて、オプション(別売)のナンバープレートクランプを用いて装着してみました。……目立ちますね笑

写真だとコードが接続前でだらんと垂れ下がっていますが、車体右側のフェンダーストラットの裏側に沿う形で隠すように取付けられます。

本体ユニット

各社から出ているドライブレコーダーの中でもデイトナ M760Dの本体ユニットは小さい方。それでもハーレー車体の隙間の無さはなかなかのもので……結局落ち着いたのはECMとシートのあいだ

バイク用ドライブレコーダーの中でも小さな本体ユニットではありますが、実際に仮置きしてシートを付けると元のようにシートが取り付けられない……ということがありました。スタイリング重視ゆえに隙間が少ないハーレーダビッドソンあるあるがここでも発揮。束のコードも厚みを増す要因となっており、試行錯誤を重ねた結果、コードは束にしてバッテリーを覆うサイドカバー内になんとか収納し、本体ユニットはシートの真下にあるECM上にポン付けです。

コントローラー

フロントカメラと同じくハンドル周りに位置するコントローラーは、ブレーキリザーバータンクに設置しました。ご自身で取り付けられる際は、設置後にハンドルを左右に切って コードが伸びきらないかどうかチェックしてください。

専用アプリ MiVue Proで接続

取り付ける前にご自身のスマートフォンにインストールしておいた方がいいのが、MiVue 用専用アプリ「MiVue Pro」です。

このように 専用アプリ MiVue Proから撮影した映像を自身のスマートフォンにダウンロードできます

MiVue M760Dの本体ユニットとWi-Fiで繋げば、M760Dが録画した映像をスマートフォンにデータをダウンロードできるのはもちろん、ライブビューも可能なのでハンドル周りにスマートフォンをマウントすれば撮影中の映像を見ることも。円錐状の前後カメラを水平に装着する際にも必要なので、ご購入される方はあらかじめインストールしておきましょう。

検証:状況別でテストしてみる

ドライブレコーダーを用いる一番の目的は トラブルに直面した瞬間の模様を映像として残すこと です。静止画と違って加工が困難な映像は動かぬ証拠となるので、そこに重要な情報(関係者の有無、関係車両のナンバープレート、トラブル発生時の道路状態や交通状況など)が鮮明に記録されていることがポイントになります。

フロントカメラ・リアカメラの映像

ドライブレコーダー M760Dのフロントカメラ(左)・リアカメラ(右)の映り具合

フロントカメラとリアカメラそれぞれがこのように映像として記録し続けます。リアカメラに映っている道路標識の歪み具合を見ていただければ分かりますが、広角レンズが備わっています。上下左右と比較的広範囲にわたって撮影できるカメラです。

M760Dで録画されるデータには、このように年月日/日時/速度/緯度(位置情報)が記録・表記されます。映像なので自分自身の速度のみならず、周囲や関係車両がどのぐらいの速度で走っているかも分かるという、貴重な資料となり得る設計です。静止画だと伝わりにくいところも、実際の映像を見ていただくと映像の有効性を実感してもらえるかと思います。

このM760Dの前後カメラにはソニー製 Starvis™ という高品質センサーが用いられているので、映りが良いのは当然かと思います。そこで、夜や雨天時など悪い条件下での映りがどのようなものか、その精度を試してみました。

1, 夜間走行

夜間走行時のフロントカメラによる映像のキャプチャー画像

Starvis™センサーの性能を測るなら、まずは夜間走行。街灯やお店のネオンなどで煌々と照らされている夜の国道での映像を見ると、他の光の当たり方や角度、ガタついた道路状況でのブレなど影響するシーンは多少はあるものの、画が流れ続ける映像として見ると、状況の前後に見える車両のタイプやナンバープレートは十分確認できます。

一般車両のためドライバーとナンバープレートの一部に加工を施しております

信号待ちなどの停車場、リアカメラに映る後方車両の模様もご覧の通り。一般車両のため乗車されている方とナンバープレートの一部にモザイク加工を入れていますが、ナンバーの数字はもちろん平仮名や漢字もはっきり映っています。後ろから追突されてカメラが破損したとしても、映像データはきちんと記録されるので心配ありませんね(そもそもぶつかられたくありませんが)。

走行中だと映像がブレてしまいますが、

こちらも一般の方の乗用車なのでナンバープレートの一部にモザイク加工を施させていただいています

映像なので鮮明に残っているところをズームアップすれば十分確認できます。

2, トンネルから出たときのハレーション具合

トンネル出口先の状況のように、暗いところから明るいところへ出るときに起こるハレーション

日中、薄暗いトンネルから明るい外に出たときに起こるハレーション。一瞬パッと視界(映像)が真っ白になってからどのぐらいでリカバリーできるか、もセンサーの精度を測る基準です。これも静止画ではお伝えしきれませんが、映像で見るとコンマ何秒という瞬間でのリカバリー具合でした。正直他の製品との差別化とする必要がないポイントかもしれません。

先ほどの写真の2秒後がこちら。コンマ何秒で通常映像になりました

リアカメラのリカバリーも同様に十分すぎるものでした。

3, 雨天時

積極的には走りには出たくないけど、起こり得る雨天時でのバイク走行。視界、足元、操作環境それぞれに不確定要素が高まるシチュエーションですので、起こってほしくないことが起こる可能性はどうしても高まりますよね。

こちらも結論から言えば、まったく問題なし。レンズに雨粒がつくことで映り具合が悪くなるんじゃ?と思ってしまうところですが、走り続けていると走行風でレンズの水滴は落ちていきますし、台風クラスの大雨が常に当たり続ける状況でもなければ映像が遮られることはまずありません。そもそもそんな大雨のときにバイクで出かけることはまずありませんしね。

チョッパーカスタムでフロントフェンダーを外しちゃっている車両だと、フロントタイヤが巻き起こす水飛沫がカメラに直接当たり続けるという状況はあるかもしれません。その場合はカメラを取り付ける位置を変えましょう(チョッパーカスタムする人がドラレコ付けるとは思えませんが)。


雨天時走行のリアカメラの映像(切り取り)

リアカメラは通常通りといった映像でした。

4, ハイビームで煽られた想定

トンネル内でのリアカメラが撮影した ハイビームの乗用車の前を走行した際の模様

ドライブレコーダーを取り付ける意味を大きくした「煽り運転」。バイクで煽られたら乗用車以上に恐ろしいもので、交通弱者たるバイク乗りにとってのドライブレコーダーは、こうした煽り運転に際しての自己防衛という意味を強く持っているかと思います。

あまり考えたくはありませんが、煽られる際に起こり得るのがハイビームでのパッシング。いやパッシングだけならいいんですが(よくない)、ハイビームのまま煽られ続けるという最悪の事態も起こり得ます。そんなハイビーム状態が続く中で、後ろの車のナンバープレートやドライバーの顔まできちんと映るのか? ハイビームの影響でナンバープレートが白飛びしてやいないか?

こちらのように、トンネル内走行時のハイビーム車両の前方を走っていたときの映像を見ると、このようにハイビームの強い光量でナンバープレートがまったく見えないことも。もちろん映像では距離が前後することから状況も変わり、見え方も異なるので ナンバープレートが確認できる瞬間を切り取れば問題なし。むしろこういう状況になったら、すぐさま道を譲るなどの対応を最初に行い、念のために状況証拠となる映像を残しておく、という乗り方を意識した方が良いのでしょう。

使用して分かったM760Dの特性

録画データは1分毎に切り分けられる

スイッチをオンにすれば録画が始まり、スイッチを切るまで録画され続けますが、実際の録画データは1分毎に切り分けられています。そう、録りっぱなし = 一本の動画データ ではなく、1分毎のショートムービーデータになっているのです。映像としての証拠保存の観点からの設計ですね。アクションカメラとしての活用を考えている方はこの点ご考慮ください。

録画とともにデータは上書きされる

購入時に備わっている32GB(ギガバイト)のマイクロSDカードを使って録画し続けると、容量が満たされて古い録画データが新しい録画データに上書きされていきます。今回の検証で朝から撮影していたところ、午後の早い時間になったところで午前中のデータが上書き・消去されていました。

何かのトラブルが起こった際のシーンを映像として残すドライブレコーダーとしては問題ない機能で、このM760Dをアクションカメラのような記念の動画データとして残す目的も含めて使うなら、より容量の大きいマイクロSDカードに換えるか、小まめに録画データをダウンロードすることをオススメします。ただしダウンロードは1分おきのデータに刻まれているので、スマートフォンを使ってその場で……という方法はかなり時間を要しますからご注意を。

トンネル内ではGPSが機能しない

トンネル内などGPSが遮断される場所では位置情報と速度が非表示となる

トンネルなどGPSが遮断される場所では、このように位置情報と速度が非表示になります。年月日と日時、映像が残っていれば場所も特定できますから特に不安要素にはならないと思いますが、後で驚かないためのポイントとして記させていただきました。

精密部品の取り扱いに注意

iPhoneと並べると その小ささがどれほどのものか分かりますでしょうか

こちらの写真に映るネジは、本体ユニットに差し込まれているマイクロSDカードの蓋を閉めるネジです。恐ろしく小さなネジで、注意を払いながら取り付けていたものの ついポロッと床に落としたときは、見つけるまで十数分かかりました。場所によっては見つからなくなるということも起こり得るうえ、紛失した際の保障対象外でもあるので、M760Dをご購入される方はくれぐれもご注意ください。

ドラレコ取り付けはプロに任せるのが吉

僕程度のメカ音痴でも取り付けることは難しくありません。ただ、日頃からこまめにメンテナンスしたりちょっとしたカスタムなら自分でやっちゃうという方でなければ、馴染みのバイク屋さんや最寄りのバイク用品量販店に取り付けを依頼した方がいいでしょう。その場合、通販で購入したドライブレコーダーを持ち込みという形になると バイク屋さんやバイク用品量販店(特に量販店ですね)はあまりいい顔してくれないと思うので、インターネット通販サイトが運営するバイクメディアで言うのもなんですが、希望製品の取り寄せ・購入とセットで依頼するのが最良かと。

デイトナ M760Dの検証動画

まとめ

フロントカメラの装着位置はここがベターか。「ドラレコ付けてます!」感が出ることに抵抗がない方は、ヘッドライト周辺やハンドル周りという位置も検討してみてください

スタイリング重視、ハンドル周りにもスマートフォンホルダーなど余計なものを付けたくない僕ですが、万が一何かが起こったときのことを考えると、ドライブレコーダーという選択肢は重要(ともすれば必須)だと感じる今日この頃。特にバイクの場合、自動車と違ってちょっとしたハプニングが転倒に繋がることも。不可抗力なのに自爆扱いにされる状況を変えられるドライブレコーダー、今回使用してみて「選択肢に入れないわけにはいかんなぁ」としみじみ感じました。

リアエンドをなるべくコンパクトにするカスタム志向の僕としては、ここだとちょっと目立ちすぎか。リアフェンダーの裏側に設置するのが良きかと感じました

積載能力ゼロなハーレーダビッドソンを選ばれたオーナーは、スタイリングを重視する傾向があるかと存じます。そうすると「ドラレコは付けたいが、悪目立ちはさせたくない」と思われていることでしょう。どんなカスタムをしているかによって、このレポートのような設置場所に収まらないこともあるかもしれませんが、カメラの性能が良いのでどうにか取り付けられれば問題なく機能すると実感しました。

本体ユニットも、いろいろ苦慮した結果シート下に設置しましたが、配線と合わせてサイドカバー内に設置することもできますし、コンパクトサイズのM760Dなら収納に悩むことはまずないと思います。

ハーレーダビッドソンをはじめ、BMW R nineTやトライアンフ ボンネビルシリーズ、ドゥカティ モンスターにスクランブラー、インディアン、その他メーカーのモダンクラシックはこうしたコンパクトなドライブレコーダーを選択肢として持ちたいところかと思います。検討材料のひとつとして役立てていただければと思います。

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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