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バイクメーカーが支える高齢化社会 ヤマハ「電動カート」の運行

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ヤマハ発動機株式会社は、地域住民の自主運営による電動カートの運行が始まったことを発表した。昨年、半年間にわたって行われた運行実証実験では、高齢者を中心にのべ約2,300人に利用され大きな反響があったため、運営母体を自治体に切り替えた上で新たに3月1日から2年間の実証実験がスタートした。同地区では、現在48%の住民が65歳以上と高齢化が進んでおり、電動カートはその解決手段の一つと考えているという。

目次

助け合いの町を走る地域住民運営の「電動カート」

3,600人の住民の約半数が高齢者
「利用する住民の皆さんも、運行に関わるボランティアも、みんなが楽しさを感じないと続きません。便利というだけでなく、つながりや楽しさといった点も大事にして、この移動手段を根づかせていきたい」
大阪のベッドタウン、奈良県の王寺ニュータウン。約3,600人が暮らすこの町で、この春から地域住民の自主運営による電動カートの運行が始まりました。その中心的な役割を担うのは、美しヶ丘自治会の皆さんです。冒頭のコメントは、運行責任者を務める中谷文夫さんによるものです。
同地区では昨年、半年間にわたって電動カートの運行実証実験が行われ、高齢者を中心にのべ約2,300人もの人々に利用されました。坂道の多い町並みだけに、買物や銀行ATMまでの移動、また習い事に通うための移動手段として「とても便利」と大きな反響があったそうです。こうした結果を受け、運営母体を自治体に切り替えた上で、新たに3月1日から2年間の実証実験がスタートしたというわけです。
「この住宅地の開発が始まったのは1978年。45年が経過して、町も人も一緒に年齢を重ねてきました。その結果、現在では48%の住民が65歳以上となり、高齢化が進んでいます」と自治会長の上平隆己さん。さらに、「あと5年もすれば、免許返納などで地域内移動はもっと困難になるはず。電動カートはその解決手段の一つと考えている」そうです。

乗務員合わせて7人乗りの車内空間は、町の社交場といった印象

町に根づいた「助け合いの精神」
「美しヶ丘電動カート」は、毎週月・水・金・土曜日に、地域内の3つのルート(それぞれ1日4便)を巡回しています。そのために必要なドライバーと助手席乗務員等はすべてこの町に暮らすボランティアで賄われ、講習を受けた約30人がシフトを組んで運行に当たっています。
乗務員としてこの活動に協力する女性は、「引っ越してきてまだ数年。入り組んだ路地を走って町の全体像を把握したり、乗客の皆さんと会話を楽しんだり、町とのつながりが持てることが嬉しいし、楽しい」と話してくれました。一方、「もともとこの町には助け合いの精神が根づいている」と話すのは、ボランティアの皆さんをまとめる中谷リーダー。「しっかりした自治会組織があり、住民同士の助け合い風土があるからこそ、毎週16便もの運行が可能になる」と、感謝の気持ちを抱いているそうです。
昨年実施された実証実験は、電動カートの導入によって高齢者の外出や社会参加を促し、それが介護予防や健康増進に寄与し得るかを検証するものでした。その結果についてはまだ明らかになっていませんが、「外出を楽しみ、乗り合わせた人たちとつながることで、もちろんそうした効果はあると考えています」と上平自治会長。「それだけなく、町の隅々まで走り回ることで、たとえば防犯などにも効果を発揮してくれると期待しています」と、自らハンドルを握りながらそう話してくれました。

上平自治会長(左)、中谷運行リーダー(右)と、ボランティアの皆さん

■【トピックス】 公道用電動カート 奈良県王寺町にて地域住民運営による実証実験をスタート!
https://news.yamaha-motor.co.jp/2023/024169.html

■広報担当者よりかつて不動産管理の大手企業が発表した「街の住みここち&住みたい街ランキング」の関西版で、堂々の1位に輝いたこともある王寺ニュータウン。初めて訪問して印象に残ったのは、手入れの行き届いた町並みの美しさと、緑に囲まれた自然の豊かさでした。町の課題を皆で共有し、その解決のために力を合わせるその姿に、「住民の手によってより良い町にしていきたい」という皆さんの想いが伝わってきました。

リリース提供元:ヤマハ発動機株式会社

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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