株式会社Luupは、新しい交通ルールに則ったシェアリングサービス「LUUP」の提供を開始した。
同サービスは、2023年7月1日(土)に電動キックボードが「特定小型原動機付自転車」という新たな枠組みに位置付けられたりと、交通ルールが新しくなったため、それに対応した電動モビリティのシェアサービスとなる。また、アプリで交通ルールを学べたり、安全講習会も行っているため、この機会に新しい移動手段として普及している電動キックボードに触れてみてはいかがだろうか。
LUUP、2023年7月1日より新しい交通ルールに則った電動キックボードのシェアリングサービスの提供を開始
交通ルールテストの全問・連続正解と年齢確認書類の提出を義務化。最高速度が20km/hになり、16歳以上・免許不要で乗れるように
電動キックボードは、2023年7月1日(土)に改正道路交通法が施行されると「特定小型原動機付自転車」という新たな枠組みに位置付けられ、交通ルールが新しくなります。株式会社Luup(本社:東京都千代田区、代表取締役社長兼CEO:岡井大輝、以下「Luup」)は、施行日から新しい交通ルールに則ったシェアリングサービス「LUUP(ループ)」の提供を開始します。
- 背景
電動キックボードは、2017年より世界中で普及し始めた新たなモビリティです。電動・小型であるため、通常の自動車に比べて移動に伴うCO2排出量が大きく削減される点が注目されている他、新型コロナウイルス感染症拡大の影響下においては、密を避ける移動手段としても普及が加速しました。一方、世界各国においても新しいモビリティであるため、各国で適切な走行ルールの模索がなされており、その国の環境に合わせた規制が設けられています。
Luupは、2018年6月より私有地・公有地での電動キックボードの実証実験を開始しました。2019年10月に関係省庁によりルール整備に向けた実証実験を行う意義が認められ、「規制のサンドボックス制度」の認可を受け、大学キャンパス内を疑似公道と見立てた実証実験を3か月間実施しました。その後初めて公道での実証実験が認められ、2020年10月より「新事業特例制度」の認可を受け、半年間の公道実証を実施しました。2021年4月からは実証実験としてではあるものの、ようやくシェアリングサービスの提供を開始することができました。このように段階的に実施してきた実証実験のデータを一部参考に、より安全に走行することができるルール整備が政府によってなされ、7月1日(土)に施行されます。
今回の道路交通法の改正は、30年前に電動アシスト自転車という新たなモビリティの形が認められた時以来の大きな変更がなされる改正だと考えています。この度、電動キックボードをはじめとする電動小型モビリティ専用の交通ルールが初めて定められたことは、日本にとって、新たなモビリティの安全な普及に向けた前進であると考えています。
- 新しい交通ルールの啓発や安全対策について
Luupは、アプリ内外ともに、正しくシェアリングサービスをご利用いただけるよう様々な安全対策を講じてきました。今後も、新たな交通ルールに則って多くの方々に安心してご利用いただけるよう、さまざまな取り組みにおいて継続・強化をしてまいります。施行に伴う主な啓発活動・安全対策についてご紹介します。
⚫️施行日より順次、各エリアで安全講習会を実施
対面で交通ルールや乗り方をお伝えする安全講習会や啓発イベントの取り組みは今後も継続します。まずは、以下の3都市での開催を予定しています。
・7月1日(土)〜4日(火) 東京・MIYASHITA PARK
・7月1日(土) 東京・中池袋公園
・7月1日(土) 東京・丸の内近辺の複数ポート(ポートガイドのみ、試乗なし)
・7月1日(土) 大阪・中央公会堂
・7月2日(日) 神戸・メリケンパーク
参考:Luupプレスリリース「改正道路交通法の施行日に安全講習会を開催します」(https://luup.sc/news/2023-06-14-anzen-koshukai/)
⚫️東京・大阪の主要駅や新聞への広告掲出
LUUPの利用者ではない方々にも、道路交通法の改正について知っていただくことが重要だと考えています。交通ルールが新しくなったことを社会全体に伝えるために、東京・大阪の主要駅や新聞に広告を掲出します。
⚫️「電動キックボード ご利用ガイドブック」をリニューアル
2022年にLuupと東京海上ホールディングス株式会社が共同で制作した、安心・安全に電動キックボードをご利用いただくためのガイドブックを改正法施行に際してリニューアルします。基本的な交通ルールや電動アシスト自転車に乗る際のポイントも含めた内容にアップデートし、従来のガイドブックに10ページ以上の内容を追加しました。施行日以降の安全講習などで配布するほか、後日Web上での公開も予定しています。
参考:Luupプレスリリース「電動キックボードのご利用ガイドブックを東京海上と共同制作」(https://luup.sc/news/2022-02-17-kickboard-guidebook/)
⚫️違反に対するより厳しいペナルティ制度を新設
これまで、飲酒運転などの重大な違反が認められた利用者に関してはアカウントを停止する対応をしてまいりましたが、今後は全ての違反に対してペナルティを設けます。例えば、車両の放置や信号無視など、不注意によるものと考えられる違反であっても、繰り返される場合はアカウントを停止するなどの厳しい対処をしてまいります。
- 新しい電動キックボードについて
7月1日以降、特定の基準を満たした電動キックボードは「特定小型原動機付自転車」(以下、「特定小型原付」)に分類されます。従来の電動キックボードと異なる主な点は以下の通りです。
⚫️最高速度表示灯を搭載
新しい保安部品である「最高速度表示灯」が搭載されます。最高速度20km/hモードの時は点灯、6km/hモードの時(特例特定小型原動機付自転車。以下、「特例特定小型原付」)は点滅し周囲に車両の状態を示します。なお、6km/hモードの搭載は任意となります。
最高速度表示灯は、省庁により搭載までの猶予期間が設けられており、2024年12月までに全台搭載している必要があります。猶予期間中は、最高速度表示灯がなくても、他の保安基準を満たしているとして性能等確認制度で認定されて認定シールが貼られている、あるいは特定小型原付用の新しいナンバープレートを付けていれば、特定小型原付用として走行可能となります。
⚫️「6km/hモード」ボタンを搭載
LUUPの電動キックボードで7月1日以降に新たに街中に配備する車両には6km/hモードボタンが搭載されます。このボタンが搭載されている車両をご利用時は、自転車の通行ができるとされている標識等がある歩道においてのみ、6km/hで通行できるようになります。しかしながら、Luupとしては、これまで通り車道や普通自転車専用通行帯が主な走行場所だと考えています。車道に駐車車両が多く左側走行ができない場合など、やむを得ない状況下においては、走行可能な標識のある歩道に入って危険を回避いただくことを推奨します。走行モードの変更は、車両が完全に停止している時のみ可能です。道路の端で安全を確認の上、変更してください。
なお、車両の入れ替えは順次進めてまいります。当面は、これまでに提供している車両(6km/hモードを搭載していない特定小型原付)と、7月1日以降提供を開始する特例特定小型原付の保安基準を満たした車両(6km/hモードを搭載した特定小型原付)が存在する形となります。
⚫️新型のナンバープレートに変更
ナンバープレートのサイズが変更され、電動キックボードの幅に収まるサイズになります。なお、既にシェアリングサービス内で提供している車両に関しては、従来の原動機付自転車用のナンバープレートを取り付けたままでも、特定小型原付用としての走行が認められます。
- サービスの変更点
7月1日以降、LUUPの電動キックボードをご利用いただくにあたっての主な変更点は以下の通りです。ご利用の流れや料金、保険加入内容などは変更ございません。
⚫️ご利用準備① 新しい交通ルールテストの全問連続・満点合格
新しい交通ルールのテストは、平易な言葉遣いを用いてイラストを交えて解説することで、わかりやすく、かつ正確に理解できる内容になるよう作成しました。また、テスト受験前に新しい交通ルールを学び、知識を確認できる学習コンテンツもアプリ内でご覧いただけます。本テストは、5月16日よりLUUPアプリ内で事前に受験が可能となっています。
参考:Luupプレスリリース「7月1日の新ルール適用に向けて、LUUPの交通ルールテストの事前受験が可能になりました」 (https://luup.sc/news/2023-05-16-new-traffic-rule-test/)
⚫️ご利用準備② 年齢確認書類の提出
免許不要化にともない、16歳以上であることを確認するための年齢確認書類の提出が必要になります。LUUPでは、6月8日より年齢確認書類の事前提出受付を開始しました。予め年齢確認書類を提出し、電動キックボード利用の事前登録を完了させておくことで、改正道路交通法の施行後にスムーズにLUUPの電動キックボードをご利用いただけます。
受付可能な年齢確認書類
・マイナンバーカード
・運転免許証
・在留カード
・パスポート(海外パスポートも対応可能)
参考:Luupプレスリリース「7月1日以降の電動キックボードご利用登録の受付を開始しました」 (https://luup.sc/news/2023-06-kickboard-registration/)
⚫️アプリの英語対応を開始
改正道路交通法の施行後は、日本の免許証を所有していない在留外国人や外国人旅行者も電動キックボードに乗ることができるようになります。在留外国人・外国人旅行者の方々にも利便性の高い移動手段を提供すべく、LUUPアプリの英語対応を6月19日より開始しました。交通ルールテストや学習コンテンツも英語対応しています。
参考:Luupプレスリリース「「LUUP」アプリが英語対応を開始」(https://luup.sc/news/2023-06-20-english-application-release/)
- (参考)LUUPとは
「LUUP」は、スマートフォンアプリを通して電動アシスト自転車や電動キックボードを借りて、街じゅうのポートからポートへ移動ができるシェアリングサービスです。2020年5月に、渋谷エリアのみ・約50ポート・電動アシスト自転車のみの提供からサービスを開始しましたが、現在は電動キックボードも提供しており、東京・大阪・京都・横浜・宇都宮・神戸・名古屋にて3,500箇所以上のポートにてサービスを提供しています。「LUUP」があることで徒歩10〜30分ほどの短距離移動が快適になり、街中が「駅前」であるかのように感じられる世界を目指しており、街の回遊性向上、活性化に寄与します。
【株式会社Luupについて】
株式会社Luupは、電動・小型・一人乗りのマイクロモビリティのシェアリングサービスを通して、街じゅうを「駅前化」する新しい短距離移動インフラをつくります。現在、電動キックボードや電動アシスト自転車など「電動マイクロモビリティ」のシェアリングサービス「LUUP(ループ)」を東京・大阪・京都・横浜・宇都宮・神戸・名古屋で提供しています。電動マイクロモビリティの普及によるCO2削減と、ご高齢の方も乗ることができる新しい電動モビリティの導入を実現し、すべての人が安全・便利に移動できる持続可能な社会をつくります。
・所在地:東京都千代田区神田佐久間町三丁目21番地24 AKIHABARA CENTRAL SQUARE 4階
・代表者:岡井大輝
・創業:2018年7月
・URL:https://luup.sc/
・アプリダウンロードURL:https://ride-your-city.luup.sc/Myjb/cfcdb04a
※LUUPアプリは、iOS 15 以降、iPhone 6s 以降、Android OS 8.0 以降の端末でお使いいただけます。
リリース提供元:株式会社Luup