
本記事は、キャンピングカーや車中泊、バンライフなど“旅するモビリティ”の情報を発信するWEBマガジン「DRIMO」との提携記事です。
クルマ旅を楽しむリアルな体験を、モトメガネ読者の皆さまにもご紹介します。
※以下の記事内容およびタイトルはDRIMOより転載しています。
「近頃見かけるポータブル電源用の走行充電器ってどうなの?」の記事で、ポータブル電源用の走行充電器の概要について説明し、前回記事では走行充電器の導入を検討中の時点で考えておいた方が良いことや、機器を購入する前にしておいた方が良いことをまとめた。
そしてJackery Drive Charger 600Wを車両に設置し、ポータブル電源(Jackery 1500 NEW)の車内での定位置を設定したところまでの様子を紹介した。
前回の記事の作業内容は、どちらかというと日曜大工的な工程で、直接電気とは関わることがなかった。
しかし今回の記事では、電気系統に関わる配線工程について解説していく。
前回の記事▷【配線作業の前にやるべき準備はこちら】
作業に入る前に(注意喚起:安全について)
脅すわけではないが、配線作業は注意を怠ったり間違えたりすると、感電や車両・機器を損傷させてしまう可能性がある危険な作業だ。
メーカーが専門業者に依頼することを推奨するのは、主にここから先の作業のことだと思う。
こういった作業は、手順だけ人から教わって進めるのではなく、電気に関しての基礎的な知識程度は身につけて、危険な理由なども理解した上で行うべきだと思う。
そういった理由で、この記事の中には不親切や意地悪だと誤解されそうな表現もあるかもしれないが、事故を防ぐための注意喚起としてなので、悪い意味にとらないでいただきたい。
この記事を読んで不安に感じたら、メーカーが推奨しているように取り付けは専門業者に依頼するのが安心だ。
また前回の記事でも書いたが、Drive Chargerの設置(ポータブル電源を置く定位置の確保も含め)までは自分で行い、配線作業は業者に依頼するという手もあると思う。
ともかく安全が第一だ。
配線作業①入力ケーブルの接続
メーカーの説明書では、
1、製品の取り付け(Drive Charger本体の設置)
2、製品とポータブル電源の接続
3、配線手順(入力ケーブルとACCケーブルの配線)
という流れになっている。
しかし、先にケーブル類をDrive Charger本体やポータブル電源に接続しておく必要性はない。
というより、むしろ後にした方が良いと思う。
そのため今回は、「入力ケーブルを車両のバッテリーに接続する作業」から開始した。
配線作業に入る前の大変重要な注意点
入力ケーブルは車両のバッテリーのプラス・マイナス両方の端子に接続するわけだが、バッテリーに関連する作業をする際には、最初にしておかなければならないことがある。
メーカーの説明書には「車両の電源をオフにしてから」のような記載しかないが、バッテリーのマイナス端子からケーブルを外し、マイナス端子がどこにも繋がっていない状態にしておくことだ。
これをすると、時計(オーディオやナビに内蔵のものなども)などの設定をし直さなければならなくなる。
トリップメーターは0になる(これは大したことではないが)だけでなく、車両によってはコンピューターのメモリーがリセットされ、一時的にアイドリングが不安定になってしまうなどのことが起こる場合もあるので、正直面倒ではある。
作業に慣れていて注意深く作業するプロが、ちょっとした作業を行う場合なら、このマイナス側の切断を省くこともあるかもしれないが、こういったことは作業に不慣れな素人こそ面倒臭がらず、慣れたふりなどせず、セオリー通りに慎重に行うことが鉄則だと私は思う。
それと一応、その際には絶縁性のあるグローブも着用しておこう。

ただし、ジャンプスタートの際のケーブルを繋ぐ順序などもそうだが、理屈を理解しないで順序だけ覚えると、間違える可能性がある。
マイナス端子からケーブルを外しておく理由は、敢えてここでは書かないでおく。
理由がわからない人は、自分で調べてもらいたいと思う。
短い文章で安易に理由を説明してしまわないのは、意味を本当に理解していないと危険だと思うからだ。
その点は、悪い意味に捉えないでいただきたい。
入力ケーブルをバッテリーのあるところへ通す
前回の記事の「入力ケーブルの通路の確保」で述べたとおり、車両のバッテリーとDrive Chargerの設置場所との間には、何かしら壁があるのが普通だ。
キャラバンはキャブオーバーなのでエンジンルームは前席の下で、バッテリーは助手席の下辺りにある。
前回の記事でエンジンルームと車室内とを隔てる壁には必ずではないが、サービスホールという穴が存在することがあると書いた。
エンジンルームがボンネットの中ではなく、前席の下がエンジンルームとなっているキャブオーバー車にも果たしてそれがあるかと、あまり期待はしていなかった。

しかし、エンジンルーム周りの普段捲ることない部分までカーペットを捲ってみたところ、ゴム栓のようなものが見つかった。
これがサービスホールなのかはわからないが、ゴム栓を外してみたら幸い太い入力ケーブルを通すのに十分な直径の穴が現れたので、ここを利用することにした。
ドリルで硬い鉄板に大きな穴を開けることも半ば覚悟していたので、大変ラッキーだった。
そして、ポンチを使ってゴム栓に入力ケーブルが通る穴を開けた。

ゴム栓の穴に入力ケーブルを通し、ゴム栓をはめればケーブルの先端はエンジンルーム内に入ることになる。
ここまでは思っていた以上に順調に進み、ケーブルの先端は無事エンジンルームに入った。
しかし、このキャラバン(E25系のガソリン車)はエンジンルームとバッテリーのあるところにも隔壁があるため、ケーブルはそこも通過させる必要がある。
その隔壁には大動脈のような自動車にとってかなり肝心なケーブルを通す穴があるのだが、その穴はあまり余裕がなく、入力ケーブルの先端は穴に入ったものの、それより先までなかなか進まなかった。
その狭い穴をどうやって通過させたのか、あまり詳しく説明しても同じ型のキャラバンオーナーの役にしか立たないので省略するが、下の写真がヒントだ。

とにかく思わぬところで四苦八苦したのは確かだが、私の場合はサービスホールらしき穴がすんなり見つかったため、比較的容易に事が進んだ方だと思う。
また、前席の下にバッテリーがあることも、実は結構都合が良いことだった。
どんな車種であろうと、Drive Chargerは通常前席より後ろに設置することになるが、ボンネット内にバッテリーがあると運転席周りに太い入力ケーブルを通過させなければならない。
そのため、ケーブルの取り回しが簡単ではない(非常に重要なケーブルなので傷めてしまうことのないように注意が必要)。
しかし、このキャラバンのサービスホールらしき穴は前席の後方にあり、Drive Chargerを設置したチェストとこの穴との間にはそのチェストしかない。
ドアのある部分はどう対処するかなどに悩むこともなく、内張を剥がして中を通す必要などもなく、チェストの裏にケーブルを隠すだけのような感じで済んでしまった。
思わぬところで「改めてキャブオーバー万歳」などとも思ってしまった。
私は室内での入力ケーブルの取り回しがこのように非常に楽に済んでしまったが、結構難儀なこともあると思う。
話が戻ってしまうが、Drive Chargerの設置場所は入力ケーブルの取り回しについてもよくよく考えてから決定した方が良いと思う。
プラス側のケーブルの取り付け
入力ケーブルがバッテリーのあるところまで通ったら、必ずプラス側のケーブルからバッテリー端子に接続する。
マイナス側を先に接続してしまったら、マイナス側のケーブルを端子から外しておいた意味がなくなってしまう。
これも、マイナス側のケーブルを外しておく理由を理解しておいてもらいたいと思う理由の一つだ。

プラス側の入力ケーブルは直接バッテリーのプラス端子に取り付けるのではなく、付属のヒューズを間に挟んで取り付けるようになっている。
この作業自体はまったく難しいことはないが、説明書にはケーブルを固定するナットの締め付けトルクまで指示があった。
ここでトルクレンチまで使用しなくても良さそうな気もするが、ネジは緩んでしまうような状態ではもちろんダメだが、強く締めれば良いということでもない。
念を入れるなら、本当にトルクレンチを使用した方が良いと思う。
たまに動画サイトなどで、レンチの上に乗って思い切り体重をかけてホイールナットを締めている様子などを見てゾッとする。
こんなことをしたらボルトを折る原因になってしまうことがあるし、ボルトが折れて走行中にホイールが外れたら重大な事故を巻き起こす可能性がある。
動画サイトは便利だが誰でも投稿できてしまうため、こういったトンデモ情報も氾濫しているので見極めが肝心だ。
話を作業内容に戻すが、適正なトルクでナットを締めたら、バッテリーのプラス端子を覆うカバーをはめてから次の作業に進む。
このキャラバンの端子カバーは、入力ケーブル(ヒューズの付いたケーブル)を付けるとそのままでは浮いてしまうようになってしまった。

そのため外れなくなるように一部に切り込みを入れて、しっかり閉じるようにした。
細かな事だが、こんなところでも臨機応変な工夫が必要だ。
マイナス側のケーブルの接続
プラス側端子にカバーを被せたら、マイナス側のケーブルと元々付いていたマイナスケーブルも端子に接続する。

これで入力ケーブルのバッテリーへの接続作業は完了だ。
これもまったく難しいことではない。
繰り返すが、配線作業はとにかく順序が重要だ。
▼実体験の続きや写真の詳細は、DRIMOでご覧いただけます








