今やエンジンオイル添加剤の代名詞的な存在となっているのが「スーパーゾイル」。独自の技術により、極めて滑らかで強靭な金属表面を再形成するトリートメント剤で、その効果によりフリクションを大幅に低減させ、滑らかで効率のよいエンジン性能への改善が期待できる、いわばエンジンの為のアンチエイジング・サプリメント(=超高性能濃縮オイル)だ。レジャー用としても近年人気になっているトヨタ・ハイエースバンに添加してみたら、驚きの燃費結果に!!
今回は「スーパーゾイル ECO for 4cycle」を使用
金属パーツで構成されるクルマのエンジンは、金属の表面同士が当たることによる内部の摩耗を避けることができない。日本のパパコーポレーションが展開している「スーパーゾイル」は、高速で擦れあうエンジン内部パーツの金属表面を滑らかにすることで、『パワーロスの削減』や『燃費の向上』や『メカノイズの低減』などを図れるエンジンオイル添加剤だ。
一般的なエンジンオイル添加剤の多くは、金属表面に薄い皮膜を形成するコーティング剤。これに対してスーパーゾイルは、熱と摩擦による化学反応で金属表面を極めて滑らかな状態に『再生』し、エンジンオイル循環に最適な状態を生み出す製品で、効果が長時間持続する。またスーパーゾイルは、耐酸化性能にも優れており、ベースとして使用するエンジンオイルのロングライフ化が期待できるという大きな特徴を持つ。

現在、4サイクルエンジン用のエンジンオイル添加剤としては、「スーパーゾイル ECO for 4cycle」と従来品の「スーパーゾイル for 4cycle」の2種類があり、今回はこのうち「ECO」をテスト。こちらは、成分配合をさらに濃縮することにより、従来品と比べて半分の使用量で同等の効果を発揮できるよう開発された製品で、よりコストパフォーマンスに優れる(最小の200mlボトルで7480円)。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンのどちらにも使用可能で、エンジンオイル総量の5%が「スーパーゾイル ECO for 4cycle」となるよう、エンジンオイル注入口から添加するのが基本的な使用方法だ。
2.7Lガソリンエンジンのハイエースに添加
今回、「スーパーゾイル ECO for 4cycle」のテストに使用した車両は、バイクのトランスポーター用途を含む仕事用として筆者が所有するトヨタのハイエース(正確にはレジアスエースだが、名称以外は完全に同じ)。グレードはスーパーGLで、ワイド・ミドルルーフボディの2.7Lガソリンエンジン仕様となる。ほんの2ヵ月前に中古車として購入した2016年式で、スーパーゾイル添加時の走行距離は8万5650kmだった。
ご存知の方もいると思うが、ハイエースバンは仕事用とレジャー用の両方で大人気の車両でありながら、近年は新車がたびたび受注停止となっていて、中古車の価格が高騰中だ。筆者は年間走行距離が2~3万kmと多いことから、ディーゼルが第一候補だったが、トヨタ認定中古車で同じようなグレードのディーゼルを探してみると、100万円くらい高いようなイメージ。そこで、ハイエースの中でも燃費が悪いほうだと知りながら、たまたま巡り合った2.7Lガソリン車を手に入れた。


というわけで、ある程度の覚悟はしていたのだが、我が家に来てから2000kmほど走ったハイエースは、バイクメンテナンス用の各種工具や冷蔵庫をはじめとする車中泊用グッズなどを普段から積みっぱなしということもあってか、深夜に信号が少ない一般道を走っても、メーターの平均燃費計が10km/Lをギリギリ下回る程度。条件がいいタイミングでリセットすれば、しばらく10km/L超にとどまるときもあったが、都市部などの信号が多い区間も含めると、9km/L台がやっとという印象だった。「スーパーゾイル ECO for 4cycle」でこの数値が改善されることが、最大の期待ポイントだ!
スーパーゾイルの添加にあたり、日頃から利用しているオートバックス東戸塚(神奈川県横浜市)でエンジンオイルも同時に交換。トヨタ認定中古車は納車時にエンジンオイルが交換されており、2000km程度の走行で交換するのはもったいないようにも感じたが、今回は万全を期すことにした(作業担当メカニックさんにも「元のオイル、けっこうきれいな状態ですね」と言われた……)。ちなみにスーパーゾイルは、あまりにも使い込んだエンジンオイルでなければ、いわゆる注ぎ足し添加でも効果を得られるとのこと。これを足すことでオイルレベルゲージのMAXを超えないように注意したい。



なお、ハイエース・ガソリン車のエンジンオイル粘度は、2016年式だとSAE 0W-20、SAE 5W-20、SAE 5W-30、SAE 10W-30が指定されており、恐らくトヨタ認定中古車の整備ではもっとも燃費性に優れるSAE 0W-20が使われていると思うが、その確証を得られなかったこともあり、新たなエンジンオイルには部分合成油のSAE 5W-30を選択。今回のテストで、エンジンオイル粘度の違いが有利に働く可能性を抑えた。


まず気づいたのは、メカノイズと振動の抑制
エンジンオイル交換と同時に「スーパーゾイル ECO for 4cycle」を添加した直後、神奈川県横浜市から宮城県のスポーツランドSUGOまで、自走で往復しなければいけない仕事があった。片道約400kmで、現地での移動を含めると1000km近い行程。スーパーゾイルの実力を検証するには絶好の機会だ! とはいえ、普通に高速道路だけを使って移動したのでは、さまざまな環境における従来との違いを試せない。というわけで、行きは混雑する金曜日の夕方に横浜を出発し、東京都内を一般道で抜け、さらに国道4号をひた走り、矢吹IC-白石ICまでの約113km区間のみ東北道を走ってみた。
埼玉県内の国道4号に入ってしばらく走るまでの約70km区間は、予想どおりの混雑。当然ながら劇的な低燃費化は期待できないが、走りはじめてからちょっとして気づいたのは、エンジン音の違いだ。運転席と助手席の間、イメージとしては前席の真下にエンジンがあるハイエースの場合、ちょっとした音の違いを感じ取りやすい。メカノイズは明らかに減少。振動は、除去されたというよりは「粒が丸くなった」印象で、不快感が低減した。


そもそも、ハイエースはぶん回して乗るようなエンジンを積んでいないが、混雑でストップ&ゴーが多かったことで、2500回転あたりで踏み込んだときの力強さが増していることにも気づく。ここでも、エンジンの回転から「角が取れた」フィーリングがあった。ちなみに、渋滞にハマりながらの一般道燃費は7.6km/L。渋滞の程度というのはマチマチなので、単純に比較するのは難しいと知りながらも、これまでのデータから6km/L台への落ち込みも覚悟するくらいの交通状況だったように思うが……。
普通ならここでプラセボ効果を疑うのだろうが、じつは筆者は大昔にバイクでも何度かスーパーゾイルを使って、その優れた性能を体感しており、すでにこの段階で、「やっぱりスーパーゾイル、スゴいじゃん!!」と感じ始めていた。しかしそれから数時間後、もっと驚かされることになるのだった。
燃費計に見たことがない数字が!!
埼玉県を脱出する頃には、国道4号の交通量もすっかり減り、快走バイパス道路らしい感じになってきた。じつはこの1週間前、栃木県のモビリティリゾートもてぎに向かうため、同じ時間帯に同じ区間を走行しており、そのときはこの区間だけなら10.2km/Lくらいをマークしていた。ところが、スーパーゾイルを入れた同じハイエースは、走り始めから11km/L台を下回ることがなく、一時は11.6km/Lまで低燃費化。たしかに、この道路は信号も少ないし、高速道路かと思うほど夜間は流れも速いが、約80km走行しても11.2km/Lというこれまで見たことのない数字のままだった!
さらに、やや信号が多い栃木県内をひた走り、車両のトリップメーターで埼玉県内から166kmを走行した段階で、燃費計は11.0km/L。もちろん完全同一条件でテストしたわけではないが、1Lあたり1km程度は多く走れているイメージだ!


そして、SUGOまでの残り約115km区間は高速道路を走行。こちらは、アップ&ダウンのある区間でなおかつ横風も強く、これらのロスもあったと思うが、それでも平均燃費は9.8km/Lをマーク。これまで、高速道路では9.2~9.4km/Lというところだったので、一般道ほどの差にはならなかったが、ここでも低燃費化は果たしている。
また、高速道路では2500~3000回転あたりを使う機会も多く、ここでも以前と比べてトルクにやや厚みが増したように感じられた。ガソリンエンジンのハイエースは、2.7Lは2.0Lと比べたらまだマシとはいえ、基本的には重くて空気抵抗が大きいボディのワリにはエンジンが非力。なおかつ大量の荷物を積む機会も多いため、スーパーゾイルでトルク感を補えるなら、こんなにありがたいことはない!
ちなみに、SUGOからの帰路は高速道路と一般道をほぼ半々でミックスし、浦和ICから東京都内を抜けるまでは日中に一般道を走行したが、それでも燃費計の数値は9.8km/L。やはり5~10%は燃費が向上したような印象があった。
添加のコストをほぼ回収でき、エンジンも絶好調に
さて、ハイエースに添加した今回のテストでは、明らかな燃費向上のデータが得られたスーパーゾイル。一方で、高性能だからこそ安価ではなく、オイルフィルター交換時で5.3Lのエンジンオイル量となる2.7Lガソリン仕様ハイエースの場合、320mlボトル(1万780円)の約8割を使うことになる。これを計算すると、1回の添加にかかるコストは約9000円だ。
ちなみにスーパーゾイルは、愛車のコンディションや使用環境などに合わせて、添加率を推奨値の5%よりも下げて使用することもできる製品。2回目以降の添加時はこのような使い方をしているユーザーも多く、当然ながらこの場合は添加コストが下げられる。

とはいえ筆者がもっとも注目したのは、「スーパーゾイルは、ベースとして使用するエンジンオイルをロングライフ化でき、エンジンオイルの交換サイクルを約1.5倍に延ばすことが可能」という特徴。これはつまり、5000kmごとにエンジンオイル交換する人の場合、1万5000km走行する間のエンジンオイル交換回数を1回減らせることになる。今回、筆者が支払ったエンジンオイル交換費用は約7500円(オイルフィルターを除く)。通常のエンジンオイル交換3回分に対するオイル交換+スーパーゾイル5%添加の2回分は、1万500円の費用増となる。
ところが、計算はここで終わりではない。スーパーゾイルには燃費向上効果も期待できるが、仮に10km/Lのクルマが11km/Lになると(燃費10%向上)、1万5000km走る間に消費するガソリンは約136Lも減る。ガソリン代が高騰している現在、レギュラーガソリンを1Lあたり180円(2025年4月末現在の全国平均)で計算すると、2万4480円になる。燃費向上が5%だったとしても、その半分の1万2240円。つまり、スーパーゾイルの添加コストは、エンジンオイル交換数の削減と愛車の低燃費化により、ほぼ相殺できる計算だ!

それでいて、スーパーゾイルを入れることでエンジンのメカノイズや振動が減り、トルク感が増え、長い目でみたときにエンジンの長寿命化も期待できるのだから、こんなにも素晴らしいことはない。もちろん、ここに掲げた「実質タダ!!」というのは机上での計算式によるもので、必ずそうなるということではないし、元々の愛車燃費値により低燃費化により節約できる金額は異なるが、大いに期待しつつ、まずはぜひ一度、スーパーゾイルを体感してみてほしい!
(編集協力:株式会社パパコーポレーション)








