普段のドライビングでは何も感じなかったのに、強い雨が降る夜に対向車がやって来た途端に「見えない!」と怖い経験をした人も多いことだろう。その理由は“油膜”である。ガラスの表面についた油分が強い光を浴びた時に乱反射を起こして視界を奪ってくる。もし、まだ経験をしていないのであれば、永遠に経験しない方が良い。なぜなら視界不良は事故につながる可能性が高いからだ。
今回はこの油膜の怖さをしっかりと説明しながら、油膜クリーナーとして長く支持を受けてきた『キイロビン』を紹介していきたい。

油膜のメカニズムと本当の「怖さ」とは?
視界が奪われる! 視界不良が起きるメカニズム
フロントガラスをよく見てみてほしい。若干湾曲はしているものの、表面はつるつるであり、波打っていたりうねっていることはない。このフロントガラスを通過した光は素直にドライバーや同乗者の目に入り、周囲の状況が正しく視認できるのだ。
では、そのフロントガラスに油膜が乗ってしまったらどうなるか。自然に付着していく油は均一な厚みにはならない。さらに雨による水の層が乗ると、油膜の凹凸はさらに大きくなって、乱反射を大きくしてしまうのだ。
雨の中で「視界が一瞬で悪くなる」と言うより、人によっては「視界が奪われる」感覚に陥ることさえある。乱反射による視界不良はこのように起きている。

油膜はなぜできてしまうのか?
油膜は雨の夜において、クリアな視界の大敵になることは分かってもらえたと思う。できれば「防ぎたい」と思うのが本音だが、それは不可能に近い。
なにせ油膜ができるのは、排気ガスとアスファルトから跳ね上がる油分を含んだ水、屋根から流れてくるワックス成分を含んだ水などが原因。この油分が蓄積することで油膜になり、太陽光で焼き付けられることでより強固な汚れの被膜となってしまう。カーライフにもよるが、走っていれば避けようがなく、いつか油膜ができて厚みを増していってしまうのだ。


怖さは“突然”にやってくる! 事故の危険が高まる理由
ここまでで油膜のメカニズムと避けられないという事実を理解してもらえたと思う。ここでもうひとつ伝えておきたいのは「突然」乱反射による視界不良の恐怖はやって来るということ。油膜は普段気づきにくいもののひとつ。1、雨が降っている。2、夜しかも対向車のライトを浴びる。という2つの条件がそろった時にギラギラした乱反射が顕著化して気づくのだ。
しかも気づいたきっかけがギラギラの視界不良というだけで、実は対向車がいない時でも風景や歩行者などが見えづらい状態になっている場合がほとんど。視認不足による事故の危険は高まっていると言える。対向車のライトが怖く、集中力も低下しやすくなるのも怖いところだ。
お恥ずかしながら筆者も経験者の一人だ。昼間の視認性に問題はなかったが、同じ日の夜に同じ場所を走っていて、乱反射に見舞われる恐怖を味わった。雨で気づくということは、すぐに対処することが難しいということ。雨の中でフロントガラスの外側をケアするのは厳しくて難しいのだ。

キイロビンが強い味方!油膜による恐怖を避ける方法とは?
こまめな油膜ケアは有効
メカニズムを紹介した中で「太陽光で焼き付けられて強固になる」ということを書いた。つまり、太陽光で焼き付けられる前ならば落としやすいということでもある。
筆者は20年以上も前になるが、ガソリンスタンド勤務の経験がある。当時はフルサービスしかなく、窓拭きは必須だった。雨の日はウインドウォッシャーをかけてハンドワイパーをかけてあげることで、好評を得たものだ。軽い油膜を除去して、視認性を高めていたのだ。個人的には、この方法を今でも続けている。ただし、ガラスを撥水させるケミカルが人気になり、このサービスも消滅していったのだが、この撥水と油膜除去の関係は後で書かせてもらう。
頑固な汚れになった油膜はガラスに優しいキイロビンでしっかり除去!
こまめに落とすことで楽になる油膜除去だが、頑固になってしまったらどうするか。それはオーナーがしっかり落とす努力をするしかない。頻度はカーライフによって変わるが、梅雨や秋雨といった雨が多い季節の前に落としておくと安心だ。
今回オススメするのは『キイロビン ゴールド』だ。ベーシックモデルの『キイロビン100』も優秀なのだが、作業が早く終わるし楽なのでゴールドを推したい。
油膜除去のケミカルは他にもあるし、正直「もっと強力」なものもある。ただし、ガラスへキズつけることなく確実に除去できることを考えるとキイロビンシリーズになる。
研磨剤が入っていないと頑固な汚れは落ちない。キイロビンにも配合されているのだが、超微粒子の研磨剤となっている。クルマのガラス以外にも、精密機器などの磨きに指定されるほど安心できる研磨剤だ。ガラス表面にある目に見えない傷を取り除いてくれるので、使うほどに透明感が増していくうれしい性能も持っている。
筆者がガソリンスタンド時代、洗車のオプションとして「油膜取り」があった。その時に使用していたのがキイロビンだった。万が一作業に失敗した時に「ボディと違ってガラスはバフがけなどで誤魔化せない」という理由から、絶対に他品への変更は許されなかったものだ。
キイロビン100
発売から50年、根強い人気を誇るキイロビンのスタンダードモデル。頑固な油膜、被膜、劣化して見にくくなったガラスコートを酸化セリウム成分が確実にしっかり落としてくれるのが魅力。
キイロビンゴールド
頑固な油膜、被膜、ガラスコートを従来のキイロビンの約2倍の早さで除去できるハイグレードモデル。ガラス系ナノパウダーと酸化セリウムを融合させることで、この性能を実現した。

撥水系ガラスコートの下地処理として油膜や被膜を落とす
油膜を落とすクリーナーは、撥水系のガラスコートにとって真逆のモノなのだが、不要なワケではない。「ガラスコートの下地処理」として油膜クリーナーは優秀だし必要な存在なのだ。
撥水させるガラスコートは、ガラスの上に被膜を作ってあげるもの。では被膜とガラスの間に油膜や汚れ、劣化したガラスコートが入ってしまったらどうなるだろう? 凹凸ができてしまい、クリアな視界は得られない。キイロビンでしっかりと油膜や汚れを落とした上で、施工してあげるとワンランク上の視認性を実現できる。
頑固な汚れをキイロビンで落とす
それでは実際にキイロビンの使い方を紹介しよう。シンプルで分かりやすいのも大きな特徴だ。
1、フロントガラスを水洗いしておく
濡れているくらいがちょうど良いので、水洗いで表面のホコリや汚れを落としておく。拭き上げはせず濡れた状態のままで、キイロビンを付属のスポンジへ出す。

2、ゴシゴシこすって落としていく
ここはしっかりとゴシゴシこする。このこする時の音が「キュッキュッ」となったら油膜が落ちている証拠となる。この音がするまでしっかりこすろう。乾くと動きが悪くなって大変なので、乾いてしまったら少し水を足して作業をしていくことをオススメする。
この時にワイパーゴムを綺麗にすることも忘れずに。劣化している場合は交換してあげると油膜がたまりにくいのでオススメだ。


3、水で洗い流して拭き上げる
水で洗い流してあげると、ガラスの輝きが変わっていることに気づくことだろう。液体がガラスの周囲に付着することもあるので、このタイミングで全体を洗車する人も多い。クロスでしっかりと拭きあげれば完成だ。撥水ガラスコーティングを使う場合は、この後に施工しよう。
(編集協力:株式会社プロスタッフ)
キイロビン発売50年 ありがとうキャンペーン実施中
発売からなんと50年という節目を迎えるキイロビン。50周年を記念して『ありがとうキャンペーン』を6月2日より実施中だ。クイズへの回答や投稿でJCBギフト券(5000円~10000円)が当たるチャンスなのでお見逃しなく!






