MENU
カテゴリー

メーカーだけじゃない!モビリティショー2025で輝いていた“周辺ギア&カルチャー”を総ざらい

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

2025年のモビリティショーから時間が経ってしまったが、写真を整理していると「これは、やっぱり紹介しておきたい」と思える展示がいくつもあった。
四輪メーカーや二輪メーカーの大型ブースが注目を集める一方で、ホイール、タイヤ、キャブレターといった“用品系”や、未来の技術・カルチャーを感じさせるブースにも、見るべきポイントが多かったのだ。

この記事では、会場を歩く中で特に印象に残った用品ブースとカルチャー展示をピックアップして紹介する。すでに主要モデルのニュースは出揃っている時期だからこそ、落ち着いて眺めると見えてくる「モビリティショーの別の顔」を楽しんでほしい。

目次

カーズ編集部が注目した用品ブース

RAYS/MID

ホイールメーカーのエリアでは、RAYSと同グループのMIDが隣接して展示を行っていた。規模はコンパクトながら、最新リムの造形や新規格に対応したモデルなど“技術の生々しさ”が見えて興味深い内容だった。

特にRAYSはスポーツ系からSUV向けまで幅広いラインナップを展示。一方のMIDは、ストリートユースで映えるデザインホイールを多数紹介しており、普段使いのクルマを一歩上質に仕上げる提案が光っていた。

最新モデルのトレンドももちろんだが、ホイールというパーツが「走りとデザインを両立させる道具」であることをあらためて実感できるブースだった。

DUNLOP(ダンロップ)

ダンロップのブースは、「R.I.S.E.」をテーマに、次世代モビリティに向けたタイヤ技術をわかりやすく提示していた。

路面状況に応じて特性が変化するアクティブトレッドや、摩耗・空気圧などを検知するセンシングコアといったコンセプト技術は、タイヤが単なる消耗品ではなく、モビリティを支える“知能を持ったパーツ”へ進化していることを感じさせる内容だ。

加えて、サステナブル素材を用いた展示や、スポーツ・SUV・二輪向けなど多彩な未来像も紹介され、ダンロップが描くこれからのタイヤの在り方を体感できるブースとなっていた。

ミクニ

ミクニのブースは「エネルギーを使いこなせ、未来を動かせ」というコンセプトのもと、モビリティの進化に不可欠な熱エネルギーの最適化技術を中心に展示していた。

会場では、新サーマルマネジメントモジュール「MsMV」の実機展示が初披露され、電動車のバッテリー温度管理や効率向上への可能性が体感できる内容だった。加えて、各種xEV向けポンプ類やサーマル制御技術の解説もあり、電動化時代を支える“熱制御”の重要性を来場者に強く印象づけていた。普段は見えにくい熱管理技術の最前線が覗けるブースであった。

技術&実車デモ系

■ワイエンジニアリング(Mercedes-Benz Arocsの衝撃と独自技術)

ワイ・エンジニアリングのブースでは、超重量物運搬用トラクタ「メルセデス・ベンツ アロクスSLT」が注目を集めた。これは、同社が国内で取り扱う特殊大型トラックの第1号車で、6×6シャシーに強力な630PSエンジンを載せ、16段AMTと統合制御されるフォイト製ターボリターダークラッチを組み込んだパワートレーンが特徴である。

連結総重量120トン超の輸送など過酷な用途を想定した設計は、巨大車両の持つ迫力と先進性を同時に体感させる。普段はなかなかお目にかかれない実戦仕様の大型トラックが間近で見られる展示は、商用車ファンだけでなく技術的な興味を持つ来場者にも強い印象を残した。

カルチャー&未来系ゾーン

トミカコーナー

モビリティショー2025のトミカコーナーは、子どもから大人まで幅広い人気を集めた“遊び心あふれる展示・販売エリア”であった。

タカラトミー協賛によるこのブースでは、トミカ55周年自動車メーカーコラボプロジェクトとして特別デザインのミニカーや、開催記念トミカ12種セットが並び、来場者の足を止めていた。

人気車種や商用車まで揃う限定ミニカーは多くが売り切れとなるほどの盛況ぶりで、展示そのものが“モビリティの文化”として楽しめる空間になっていた。展示・販売の両面でトミカの歴史とモビリティの魅力を感じられるコーナーであった。

日本スーパーカー協会

往年の名車から最新スーパーカーまで、迫力あるラインナップを実車展示。写真映えするスポットとして、SNSでも人気だった。モビリティの未来が展示されるイベントで、あえて“現在進行形の夢の車”を並べることで、クルマの情緒を思い出させてくれるブースだった。

Startup Future Factory / Tokyo Future Tour 2035

モビリティショー2025の中でも未来志向の2大プログラムは、スタートアップ支援のStartup Future Factoryと、十年後の暮らしを体感するTokyo Future Tour 2035であった。

前者は、モビリティ産業の拡張・加速を目指すスタートアップ企業と多様な企業が一堂に会し、移動の自由や環境配慮、AI活用など新しい技術・アイデアを展示・共創する場である。ピッチコンテスト&アワードも催され、次世代のモビリティを切り拓く取り組みが来場者の注目を集めた。

後者は、10年後の未来を実際に“見て・触れて・乗る”ことで体感するツアープログラムで、モビリティと生活の進化を多角的に示す構成となっていた。いずれも単なる展示に留まらず、未来の暮らしと技術を想像するヒントを提供していた。

VR、AR、次世代公共交通などを組み合わせた「未来の移動体験」エリア。実際に乗り込める体験型展示が多く、来場者の反応も非常に良かった。モビリティショーが単なる“クルマの展示会”ではなくなっていることを実感できるゾーンである。


まとめ

モビリティショー2025から時間は経ったが、振り返ってみると用品やカルチャーの展示には、今のモビリティを理解するヒントが数多く詰まっていた。大きな新型車のリリースが注目を集める一方で、ホイール、タイヤ、燃料系パーツ、そして未来の技術や文化を支えるプロジェクトなど、会場の“周辺”にこそ面白い動きがある。

こうして写真を見返すと、あらためて「モビリティショーはクルマやバイクだけのイベントではない」と感じさせられる。次回の開催では、ぜひこうしたサイドゾーンにも目を向けてみてほしい。

カテゴリー

モトメガネ バイク買取一括査定

目次