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操る楽しさを味わうMRスポーツ、アクティトラックに向けてパーツを開発
軽トラックを旧車レーシングスタイルに変身するボディパーツをリリースするメーカー「ESB(イーエスビー)」より、新たに3代目ホンダ・アクティトラック(HA6/7:1999年5月〜2009年10月)に向けたボディキットが登場した。軽トラックといえばドリフトマシンのベース車として人気が高まっているが、MR(ミッドエンジン・リアドライブ)レイアウトのアクティトラックには他の軽トラックとは一線を画す、スポーツマシンのDNAが宿っていた。
ホンダ・アクティトラックに向けてESBが用意したのが、CLS VS(シーエルエス・バンシリーズ)のボディキットだ。“農道の最速マシン”をコンセプトに、フロントスポイラーにサイドアンダー、リアウイング、リアゲートウイングという4点を用意。そこに往時のシビックを彷彿とさせるRM管マフラーに、オリジナルのスチールホイール「TC-01(13×7.0J +25)」をマッチングする。
ベース車両に足回りを合わせても総額60万円代ほどで手に入るレーシーなMRスポーツマシンで、クルマを操る楽しみを存分に味わえるはずだ。今回は、CLS-VSのホンダ・アクティトラックのボディキットにフォーカスしたい。
軽トラをレーシーに仕立てるボディパーツを開発してきたESB
ESBといえば、レーシングスタイルからオフロード、旧車スタイルにいたるまで、独自のセンスで仕上げるボディパーツをプロデュースすることで知られている。直近では、2025年初頭に登場したCLS FOXのトヨタ・ルーミー。装着するだけでランクル300顔に変身するボディキットと、カスタム業界を越えて話題になったばかりだ。
今回紹介するCLS VSは、仕事に使うバンをレーシーに仕立てるボディパーツを展開するブランドだ。
操る楽しさを手軽に味わえると好評の軽トラックシリーズは、スズキ・キャリイ(DA63T/DA16T)とダイハツ・ハイゼットトラック(500系)に向けたボディキットをリリース。どちらもFR(フロントエンジン・リアドライブ)レイアウトということで、手軽に楽しめるドリフトマシンとしてシーンをけん引、ESBもその一翼を担ってきた。
“農道の最速マシン”というコンセプトから行き着いた“アクティ・タイプR”!
軽トラシリーズの続編として登場したのが、CLS VSのホンダ・アクティトラックだ。誕生の狙いはどんなところにあったのか? ESBの梶谷代表に伺った。
「素直に、アクティトラックに“タイプR”があったら面白いなと考えました。4代目となる現行型とは違い、3代目のアクティトラック(HA6/7:1999年5月〜2009年10月)は、フロントタイヤをコクピットの前に配したロングホイールベースなプラットフォームがいい。単純に車高を落とすだけでも格好良いし、当社で発売するスチールホイール・CLS TC-01の13インチを履けば、ロングホイールベースが際立ち、さらにスポーティになる。
ホイールベースだけでいえばスズキ・キャリイ(DA63T)とほぼ同じですが、アクティトラックはMR(ミッドエンジン・リアドライブ)レイアウトなのもポイント。FRのキャリイやハイゼットトラックはドリフト向きですが、アクティトラックはMRでほぼ50:50という理想的な前後重量配分なんです。つまり、しっかりトラクションがかかってグリップするスポーツカー。そこで、軽トラックが活躍する“農道の最速マシン”というコンセプトで、“アクティ・タイプR”があったら…という妄想をもとに仕上げました」
レーシーなムードを加速させるチンスポイラー
CLS VSホンダ・アクティトラックを見ていくとしよう。まずはフロント。ボンネットやフロントバンパーはそのままに、ボトムに両サイドから絞り込んだ突き出た形状が印象的なフロントスポイラーを装着。別名“チンスポ”と呼ばれる形状だ。ビス留めして取り付けているあたりも、レーシーさを増幅している。
ちなみに、純正バンパーに比べて約70mmダウンするものの、純正マッドガードよりも高く設計しているため、走行性能をスポイルしていない。そこには、走行性能を損なわないというCLSシリーズの信条が生かされている。
レーシングバイクを彷彿とさせるサイドアンダー
CLS VSの真骨頂が、サイドアンダー。コクピット下から荷台下のスペースをカバーするように取り付けるパーツで、レーシングバイクのカウルを彷彿とさせる形状が特徴だ。内側に絞りを効かせた形状が印象的で、厚みを持たせながら軽快なスタイリングに仕上げている。フロントスポイラー同様、純正マッドガードよりも高く設計しているため、走行性能を損なわない。
シビックのDNAを主張するファイバー製のリアウイング
コクピットエンドに取り付けたリアウイング。かつてのグランドシビック(4代目/EF型)が当時つけていたような形状にしようと、あえてファイバーをそのまま使っているのが特徴。サイドを絞り込んで立ち上げた形状により、シビックのDNAを主張する。
旧車感を高めるアオリに取り付けるリアゲートウイング
リアウイングと合わせて旧車スタイルを感じさせるのが、アオリに取り付けたリアゲートウイング。軽トラック汎用品ながら、両サイドを絞り込み、立ち上げた形状により、スポーティなリアビューを作り出す。
ちなみにアオリには、シビック・タイプRで起こりやすかったパラシュート効果(高速走行時に発生するリアバンパー内部の空気が溜まることでスピードが伸びなくなる現象のこと)を軽減するため、往時のシビックが採用したバンパーダクトを取り込んでいる。
腹下から斜めに伸びるパイプが刺激的なエキゾーストノートを放つ
マフラーは、かつて大阪環状線を激走していたグランドシビック(4代目/EF型)、スポーツシビック(5代目/EG型)をオマージュし、腹下からテールランプまで伸びるパイプ(競技用部品RM管を採用)を用意。よりマイルドなサウンドのサイレンサー付タイプ(競技用)もラインアップする。
「他の軽トラとは明らかに違う、ホンダ特有のエキゾーストサウンドが堪らないですね。ストレートでもアイドリング時は静かで、アクセルを踏み込んだら高回転エンジンならではの刺激的なサウンドが響きます。ホンダ好きには堪らないのではないと思います」とは梶谷代表。
星型ディスクとディープリムを融合したスチールホイール「CLS TC-01」
ホイールには、ESBがプロデュースしたオールスチール製ホイールCLS TC-01を装着。「13×7J +25」という小径ワイドなサイズで、星型ディスクとディープリムを融合した1本だ。マッチングするタイヤは、レーシングタイヤとして名高いアドバン・ネオバ(165/60 R13)。肉感的な足元がレーシーなムードを高めてくれる。
撮影車にはシュピーゲル製のフルタップ車高調を装着。リアはシュピーゲルのショックアブソーバーに、リーフは逆組みすることで、約80mmのローダウンを敢行している。
CLS VSのボディキットを装着したアクティトラックがアメリカを走る?!
アメリカで日本の軽トラックをUTV(Utility Task Vehicle)として人気が高まっている。オフロードを走行するための小型多目的車両で、農業、狩猟、オフロード走行用といった用途向けにカスタムするのだが、アメリカでは日本の軽トラックを「Mini Truck UTV」や「Kei Truck UTV」と呼んでいる。
ただ、日本からアメリカに持ち込めるのは、製造から25年が経過したクルマのみ。現在持ち込めるのは、1998年式のスズキ・キャリイ(DA52T/DB52T)やダイハツ・ハイゼットトラック(200系)をはじめ、今回取り上げた1999年式ホンダ・アクティトラック(HA6/7)は持ち込めることになる。
アメリカにおけるホンダ車の人気は根強く、ミニマム・ホンダともいえるアクティトラックの人気も高まるのは必至! CLS VSのボディパーツをまとったアクティトラックがアメリカ本土で脚光を浴びる日もそう遠くはないのだ。
ホンダ好きならずとも所有欲をそそられる“アクティ・タイプR”!
「バックミラーに移った時、“すげークルマが来たな!”と思わせたいですね。だって軽トラにお金をかけるような人って、実はめちゃくちゃお金を稼いでいて、すごいクルマを所有しているケースが多いんですから。そんな背景まで想像させるような軽トラに仕上げました」とESBの梶谷代表。
シビック・タイプR純正のチャンピオンシップホワイトボディに、レッドのホンダエンブレム、フロントウインドウには「HONDA PRIMO」のハチマキをおごったCLS VSアクティトラック。グッと低く構えたフェイスに、フォーミュラーカーさながらのサイドアンダー、ルーフにはかつてのシビックを彷彿とさせるリアウイングを備えたスタイリングは、まさに“アクティ・タイプR”と呼ぶにふさわしい。ホンダ好きならずとも所有欲をそそられるのは間違いないのだ!