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なぜ、オイルメーカーが空冷ポルシェで12時間を走る?“現場”からオイルを作る「AZ」というメーカー

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

真夏のサーキット。気温は35℃を超え、照りつける日差しのなかを空冷ポルシェが走り続ける。1時間、2時間ではない。挑むのは、実に12時間にも及ぶ耐久レースだ。

空冷エンジンを、真夏のサーキットで長時間走らせる。オイルにとって、これ以上ない試練だ。そんな舞台に空冷ポルシェ911(964型)を持ち込んだのが、潤滑油メーカーの「AZ(エーゼット)」だった。

でも、なぜオイルメーカーが、ここまでやるのだろう? その答えを探っていくと、「AZ」というメーカーのちょっと面白い姿が見えてきた。

ただし、これは空冷ポルシェや旧車に乗る人だけの話ではない。

普段使いのクルマが12時間耐久と同じ状況になることはないが、真夏の渋滞、高速道路での長距離移動、短距離走行の繰り返しなど、クルマの使われ方は人によってさまざまだ。当然、エンジンオイルに求められる仕事も、クルマや走り方によって変わってくる。

だからこそ気になるのが、そのオイルを作るメーカーが、どんな現場を見て、何を考えて製品を作っているのかということ。今回の空冷ポルシェによる12時間耐久への挑戦を入口にAZのオイル作りを追っていくと、街乗りのクルマからハイブリッド、スポーツ走行、そして旧車まで、幅広いクルマに向けてオイルを作る理由も見えてくる。

次のオイル交換で「AZを試してみようかな」と思える、その理由を探ってみよう。

目次

そもそも「AZ」って、どんなオイルメーカー?

1955年創業のAZは、クルマやバイクのエンジンオイルをはじめ、グリースや各種ケミカルなどを幅広く手掛ける潤滑油メーカーだ。

オートメッセin愛知2026でのAZブース

特徴のひとつが、オイルの開発から製造、販売までを自分たちで手掛けていること。さらに物流まで自社で担うなど、オイルが生まれてユーザーのもとへ届くまでを、一貫して見ているメーカーでもある。

そして、もうひとつ大切にしているのが、実際に使われる現場を見ること。机上で性能を追うだけでなく、ときには自分たちでクルマを走らせ、ユーザーやショップからも声を聞く。そこで何が起きているのか、何が求められているのかを知り、オイル作りへつなげていく。今回の12時間耐久も、そんな取り組みのひとつだ。

なぜ、空冷ポルシェだったのか?

では、なぜAZは空冷ポルシェを選んだのだろう

ひとつは、「古い機械を大切にし、今も使い続ける」という世界観への共感だ。誕生から長い年月を経ても愛され、今なおサーキットを本気で走っている。空冷ポルシェは、まさにその象徴的な存在。

そしてもうひとつが、オイルにとって厳しいクルマであること。 水冷エンジンは冷却水を循環させてエンジンの熱を逃がすが、空冷エンジンにはその冷却水がない。その分、エンジンオイルが潤滑だけでなく熱を受け止め、運び出す役割も大きく担う。つまり、油温が上がりやすい状況ではオイルへの負担も大きくなるというわけだ。

ましてや今回は、気温35℃を超える真夏のサーキット。高回転・高負荷の状態が長時間続く12時間耐久となれば、その環境はさらに過酷だ。

古いクルマを大切にしながら、今も乗る歓びを味わいたい。そんなオーナーたちに応えるオイルを作りたい。AZが空冷ポルシェを選んだ理由は、そこにある。

“現場”はサーキットだけじゃない

AZが大切にする現場は、自分たちでクルマを走らせる場所だけではない。実際にオイルを使うユーザーやショップの声も、オイル作りの大切な入口になっている。

例えばレース活動では、スカラシップなどを通じて、一部のユーザーにテスト用オイルを提供。実際に走ってもらい、その評価を受けて改良するという取り組みを続けてきた。しかも、その声を受け取るのは営業担当だけではない。開発担当者がユーザーと直接やり取りすることもある。そこで得られた情報はすぐに開発チームで共有。必要があれば改良へとつなげていく。

使っているからこそわかる要望や気づき。そんな現場の声が、開発担当者まで直接届く。AZのオイル作りは、そんな距離の近さから始まっている。

小さなニーズにも、ちゃんと応える

使っている人の声を直接聞いていると、当然さまざまな要望が見えてくる。なかには、必要としている人は多くなくても、そのクルマに乗る人にとっては切実なものもある。AZが面白いのは、そんな細かなニーズにも目を向けていることだ。

耐久レースに参戦したクラシック・ミニ。AZのオイルテストにご協力いただいた。

例えば、旧車向けでは汎用オイルだけでなく、クラシック・ミニ専用のエンジンオイルも開発。バイクではハーレーなど、車両の特性に踏み込んだ製品も手掛けている。

12時間耐久でオイルテストに協力していただいたチームから、レース後にエンジンオイルとミッションオイルを回収。AZではオイル開発の手がかりとしている。

しかも、単に粘度を変えているだけではない。そのクルマが作られた時代の規格や、当時使われていた添加剤まで調べ、現在の添加剤技術と組み合わせながら、必要な性能を考えていく。車両によってベースオイルや添加剤の配合も変えているという。

数は多くなくても、必要としている人がいるなら向き合う。そんなフットワークの軽さも、AZらしさのひとつなのだ。

オールラウンドな車両に対応する高性能な燃料添加剤。旧車のバイクのパッキンやゴム製シールにも対応しつつ、デポジット(汚れ)を洗浄してくれる。

現場の声を、自分たちの手でカタチにする

ユーザーやショップの声を聞き、細かなニーズを拾う。でも、それだけではオイルは生まれない。その声を実際の製品へ落とし込めることも、AZの強みだ。

AZでは、オイルの開発から製造、さらに物流までを自社で手掛けている。だから、現場で見つけた課題や要望を持ち帰り、自分たちで考え、試し、必要なら改良していくことができる。

現場で試す。声を聞く。自分たちで考え、作る。そして、また現場へ戻す。

開発・製造を自社で行うことは、単なる生産体制の話ではない。現場に近いオイルメーカー”であり続けるための仕組みでもあるのだ。

愛車にはどれが合う? 走り方で選ぶAZのエンジンオイル

ここまで空冷ポルシェや旧車の話をしてきたが、AZが向き合っているのは、もちろんそこだけではない。

毎日の街乗りが中心の人もいれば、高速道路をよく使う人もいる。サーキットを楽しむ人もいれば、燃費性能を重視したハイブリッド車に乗る人もいる。クルマも違えば、使い方も違う。当然、オイルに求められるものも変わってくる。

そんなさまざまな“現場”に目を向けてきたAZだからこそ、オイルのラインナップも幅広い。

空冷ポルシェから、毎日の足として走るクルマまで。そこには、それぞれに違うオイルの仕事がある。

そこでAZに、走るシチュエーションごとにおすすめのオイルを聞いてみた。
ここでポイントになるのが、いきなり製品ひとつを選ぶのではなく、まずは自分の使い方に合ったシリーズを選ぶことだ。
そのうえで、愛車に指定されている粘度や規格を確認して、そのシリーズの中から適したオイルを選んでいけばいい。

通勤や買い物、高速道路まで。普段使いなら「CIRCUIT」

日々の通勤や買い物から、高速道路を使ったロングドライブまで。普段使いを中心に幅広く対応するのが「CIRCUIT」シリーズだ。「CIRCUIT」という名前からサーキット専用を想像するかもしれないが、街乗りや長距離走行まで幅広いシチュエーションを想定したシリーズである。

5W-30と5W-40を中心に複数の製品が用意されているので、愛車に指定されている粘度や規格に合わせて選ぶことができる。

※掲載写真はCIRCUITシリーズの一例「CEB-001/5W-30」。

CIRCUIT
・おすすめ:街乗り/通勤/買い物/高速道路/長距離ドライブ
・粘度:5W-30/5W-40
・4L価格:5,500円〜6,380円(税込)

高速道路をよく走る。スポーツ走行も楽しむなら「CIRCUIT Plus」

普段乗りもするが、高速道路を走る機会が多い。さらに、ときにはサーキットでスポーツ走行も楽しみたい。そんな使い方に向いているのが、「CIRCUIT Plus」シリーズだ。

CIRCUITよりもさらに高負荷な走行まで考えられており、0W-20、5W-30、10W-40をラインナップ。

毎日の使いやすさも欲しい。でも、走るときにはしっかり走りたい。そんなクルマ好きに向けたカテゴリーといえる。

※掲載写真はシリーズの一例。実際の製品選びでは車両指定の粘度・規格を確認しよう。

CIRCUIT Plus
・おすすめ:高速道路/長距離走行/ワインディング/スポーツ走行/サーキット
・粘度:0W-20/5W-30/10W-40
・4L価格:7,040円〜7,480円(税込)

サーキットやレースで本気で走るなら「RACING」

タイムアタックやレースなど、高回転・高負荷の状態が続く走行を想定しているのが「RACING」シリーズだ。0W-40から20W-60まで幅広い粘度を用意。走行する車両やエンジンの仕様、使用環境に合わせて選択できる。

今回の記事の入口となった、真夏のサーキットで長時間走り続けるような世界につながるのが、このシリーズだ。

※掲載写真はRACINGシリーズの一例「CER-999/15W-50」。

RACING
・おすすめ:サーキット走行/タイムアタック/レース
・粘度:0W-40/5W-40/5W-50/10W-60/15W-50/20W-60
・4L価格:8,690円〜9,647円(税込)

ハイブリッド車なら「HYBRID」

ハイブリッド車を普段の足として使っている人には、「HYBRID」シリーズが用意されている。0W-16、0W-20、0W-30という低粘度オイルをラインナップし、ハイブリッド車に求められる低燃費性能とエンジン保護を考えたシリーズだ。

ハイブリッド車だからといってひとつの粘度ですべてに対応するわけではない。ここでも愛車の指定粘度・規格を確認して選びたい。

※掲載写真はHYBRIDシリーズの一例「CEG-001/0W-20」。

HYBRID
・おすすめ:ハイブリッド車/低粘度オイル指定車
・粘度:0W-16/0W-20/0W-30
・4L価格:5,500円〜6,710円(税込)

ハイブリッドでもエンジン保護にこだわるなら「HYBRID S」

ハイブリッド車向けには、さらにエンジン保護性能を重視した「HYBRID S」も用意されている。毎日の燃費性能だけでなく、愛車を長く乗ることまで考えてオイルを選びたい。そんなユーザーに向けた、HYBRIDシリーズのもうひとつの選択肢だ。

0W-20と0W-30をラインナップしているので、指定粘度が適合する車両なら、通常のHYBRIDと比較しながら選ぶことができる。

HYBRID S
・おすすめ:ハイブリッド車/エンジン保護性能にもこだわりたい人
・粘度:0W-20/0W-30
・4L価格:6,600円〜7,260円(税込)

古いクルマをこれからも楽しみたいなら「CLASSIC」

年式を重ねたクルマには、最新のクルマとは違ったオイルへの要求がある。そんな旧車に向けてAZが用意しているのが「CLASSIC」シリーズだ。

特徴は、単に「旧車用」でひと括りにしていないこと。幅広い旧車向けのオイルに加えて、クラシック・ミニ、空冷ポルシェ、水冷ポルシェのFLAT6用まで、それぞれの構造や特性に合わせた専用オイルをラインナップしている。

例えばクラシック・ミニ用では、エンジンとトランスミッションが一体となった独特な構造まで考慮。ポルシェ用も、空冷・水冷それぞれの熱環境やエンジン特性に合わせて作り分けられている。

「古いクルマだから硬めのオイル」ではなく、そのクルマに必要な性能を考えて選ぶ。そんなAZらしい姿勢が表れたシリーズだ。

※掲載写真はCLASSICシリーズの一例「CEV-104/旧車専用10W-40」。

CLASSIC
・おすすめ:旧車/クラシック・ミニ/空冷・水冷FLAT6搭載ポルシェ
・旧車用:10W-40/15W-50
・クラシック・ミニ用:MT/AT専用品
・空冷FLAT6用:15W-50
・水冷FLAT6用:20W-60
・4L価格:7,800円〜11,000円(税込)

※実際のオイル選びでは、必ず車両メーカーが指定する粘度・規格を確認してください。価格は2026年9月8日時点のAZ公式オンラインショップでの税込価格です。

AZ製品を25%OFFで購入できるチャンス!

クルマ・バイクを問わず旧車からレーシング用、ハイブリッド用オイルまで幅広いオイルやメンテナンス用品を取り扱っているAZ。

そんな細かいニーズに応えてくれるAZのオイルが”全商品25%OFF”で購入できるというのだから、これを利用しない手はない!

なお、クーポンの使用は2026年9月18日〜25日までの期間限定となっているので、同社の製品が気になる方はぜひお見逃しなく。

オイル作りの答えは、“現場”にある

真夏のサーキットで空冷ポルシェを12時間走らせる。最初は少し突飛にも思えたAZの挑戦も、そのオイル作りを知れば、見え方が変わってくる。

実際にクルマを走らせ、ユーザーやショップの声を聞く。そこから見つけた課題やニーズを持ち帰り、自分たちで考え、開発し、製造する。そして、できあがったものをまた現場で確かめる。

旧車も、サーキットを走るクルマも、ハイブリッドも同じだ。大切なのは、そのクルマがどう使われ、乗る人が何を求めているのか。

その一つひとつに目を向けながら、必要なオイルを作っていく。

現場に近いオイルメーカー”。それが、AZなのだ。

(編集協力:株式会社エーゼット)

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