スズキVストローム650 XTの車種プロフィール
スズキVストローム650XT ABSは、645ccの水冷4サイクル90度Vツインエンジンを搭載するスポーツアドベンチャーツアラーです。最高出力は51kW(69PS)/8800rpm、最大トルクは61N・m/6300rpm。20Lの燃料タンクを備え、長距離ツーリングに対応する車体構成となっています。
全長2275mm、全幅910mm、全高1405mm、ホイールベース1560mm。最低地上高170mm、シート高835mm、装備重量215kgです。フロント19インチ、リヤ17インチのワイヤースポークホイールにはチューブレスタイヤを採用。XTにはナックルカバーとエンジンアンダーカウルも標準装備されています。残念ながら現在は生産終了となっています。
バイクインプレ
跨ってまず感じるのは、835mmというシート高と215kgという車重から想像するほど、取り回しが重苦しくないことです。走り出すと車体は素直に向きを変え、街中では大柄な車体を意識せずに走れます。
645ccの90度Vツインは、低回転域から十分なトルクを発生。アクセルを大きく開けなくても速度を乗せやすく、高速道路では余裕を持って巡航できます。ワインディングでは、鋭さを追求したスポーツモデルとは違い、穏やかな操作でコーナーをつないでいけるのが特徴です。
19インチのフロントホイールも含め、軽快さだけを狙うのではなく、街中から高速道路、ワインディングまで幅広く使えるバランスに仕上げられています。
エンジン

搭載するP515型エンジンは、645cm³の水冷90度Vツイン、DOHC4バルブ。ボア×ストロークは81.0×62.6mm、圧縮比は11.2:1です。最高出力69PSを8800rpm、最大トルク61N・mを6300rpmで発生します。燃料供給はフューエルインジェクション、トランスミッションは6速リターン式です。

燃料噴射にはSDTV(スズキ・デュアル・スロットル・バルブ)を採用。ローRPMアシストは、発進や低速走行時のエンジン回転数の落ち込みを抑え、Uターンなどでも扱いやすさをサポートします。

トラクションコントロールは2モード+OFF。モード1は介入を抑えた設定、モード2はより早く介入する設定で、路面状況に応じて選択できます。
フレーム

フレームはアルミ製ダイヤモンドフレームで、スイングアームにもアルミ材を採用しています。ホイールベースは1560mm、キャスター角26度、トレール110mm。アドベンチャーツアラーとしての安定性を確保しながら、ワインディングでも扱いやすい車体寸法です。

XTではエンジンアンダーカウルとナックルカバーを標準装備。外観上のアクセントになるだけでなく、ツーリングで使用することを考えた実用的な装備です。
足まわり

フロントは正立式テレスコピックフォーク、リヤはリンク式モノショック。リヤショックには伸び側ダンピング調整機構と、工具を使わずに調整できる油圧式スプリングプリロード調整機構を備えています。

ブレーキはフロントが310mm径フローティングダブルディスク+2ピストンキャリパー、リヤが260mm径シングルディスク。前後ABSを装備します。

タイヤサイズはフロント110/80R19、リヤ150/70R17。XTのワイヤースポークホイールにはチューブレスタイヤを組み合わせています。
ハンドル・メーター・灯火類

メーターはアナログ式タコメーターと大型LCDの組み合わせです。速度、ギヤポジション、オドメーター、ツイントリップ、瞬間・平均燃費、航続可能距離、電圧、時計、水温、外気温、燃料計、トラクションコントロールなどを表示できます。

メーターパネル下には12V DCソケットを装備。ウインドスクリーンは上下3段階で調整できます。

ヘッドライトは上下2灯式で、ハイビーム点灯時にはロービームも同時点灯。テールライトにはLEDを採用しています。ナックルカバーも標準装備され、長距離走行を意識したハンドルまわりに仕上げられています。

Vストローム650XTは、645ccの90度Vツインエンジン、20Lの燃料タンク、19インチのフロントホイールを組み合わせた、ツーリング向けのアドベンチャーモデルです。69PSという最高出力だけを見ると控えめに感じるかもしれませんが、61N・mのトルクを6300rpmで発生するエンジンは扱いやすく、街中から高速道路、ワインディングまで幅広い場面に対応します。派手なスペックを競うというより、エンジン、車体、足まわり、装備をバランスよくまとめ、長い距離を走ることに強みを持つ一台です。
※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成したものです。








