秋のツーリングシーズンは気候も安定し、バイクでの遠出を計画する人も少なくないかもしれません。
しかし、走り慣れない道ではスマホナビの案内に従っていたつもりが、気づけば高速道路の入口に向かっていたということもあり得ます。
では、高速道路を通行できない車両区分にあたる原付二種でもし誤ってICへ進入してしまったら、いったいどう対処すればよいのでしょうか。
転回・後退は厳禁!安全な場所に停車して通報するのが鉄則

高速道路や自動車専用道路では、原付一種だけでなく、排気量51cc以上125cc以下の原付二種も通行が禁止されています。
なお、2025年4月からは、排気量125cc以下で最高出力を4.0kW以下に制御した二輪車も、道路交通法上の一般原動機付自転車に含まれるようになりました。ただし、この新基準原付についても、高速道路や自動車専用道路を通行することはできません。
高速道路を通行できるのは、基本的に排気量が125ccを超える二輪車です。そのため、「原付二種なら125ccまでなので高速道路も走れる」と誤解しないよう注意する必要があります。
もしナビの案内や標識の見落としによってICへ誤進入してしまっても、焦って転回したり後退したりしてはいけません。高速道路上での転回や後退は逆走につながり、重大な交通事故を引き起こすおそれがあります。
まだ料金所を通過していない場合は、一般レーンやサポートレーンへ進み、インターホンなどで事情を伝えて、料金所の係員や道路管理者の指示に従います。
すでに料金所を通過して本線へ進入してしまった場合は、無理に引き返さず、ハザードランプなどで後続車に注意を促しながら、可能な限り安全な場所へ停止します。
その後は、バイクの近くにとどまらず、ガードレールの外側などの安全な場所へ退避したうえで、110番または道路緊急ダイヤル「#9910」へ電話し、現在地や周囲の状況を伝えて指示を仰ぐことが大切です。
スマホナビの設定と標識確認で防ぐ! 誤進入の原因と対策

では、なぜ原付による誤進入が発生してしまうのでしょうか。
おもな原因として挙げられるのが、スマートフォン向けナビゲーションアプリの設定ミスや、道路標識の見落としです。
ナビアプリを自動車向けの設定で使用したり、高速道路や有料道路を避ける設定をしていなかったりすると、原付では通行できない道路へ案内されることがあります。
誤進入を防ぐためには、出発前にナビアプリの車両設定を確認し、高速道路や自動車専用道路、有料道路を避ける設定を有効にしておくことが大切です。
ただし、アプリによって設定項目や対応範囲が異なるため、ナビの案内だけに頼らず、IC入口に設置されている自動車専用道路の標識や、原付の通行を禁止する案内も必ず確認しましょう。
NEXCO中日本の管内でも、原付や自転車、歩行者による高速道路への誤進入が発生しており、決して珍しい事例ではありません。そのため、走り慣れていない地域では、ナビの設定と道路標識の両方を確認することが重要です。
まとめ
NEXCO中日本では、原付や自転車、歩行者による誤進入を防ぐため、IC入口周辺へのカラー舗装や路面表示、注意看板やポールの設置などの対策を進めています。
ライダー側も、出発前にナビの設定を見直すとともに、IC入口の道路標識を確認することが大切です。万が一誤進入した場合は、転回や後退をせず、係員や警察、道路管理者の指示に従って安全に対処しましょう。








