現在、海外製のモーターサイクルが日本市場に数多く輸入されている。その中から2026年5月現在、注目度が高いとモトメガネ編集部が判断したモデルを紹介する。Indian Motorcycleからは、タイムスリップしてきたような堂々としたフォルムの「Chief Vintage/Indian Red」にフォーカス!
Tester:横田和彦/桜井つぐみ Photo:関野温

これぞリアル・ヴィンテージ・クルーザー!
インディアンは、125年という長い歴史を持つアメリカ初のバイクブランド。バイクの生産を中止していた時期もあったが、現代では積極的にニューモデルをリリースしている。今回試乗したチーフ ビンテージは、インディアンの歴史を凝縮したモデルだ。

ロー&ロングの車体にセットされたサドルタイプのシート、空冷フィンが深く刻まれたシリンダー、前後タイヤを深く覆うフェンダーなどから正統派クルーザーの世界観が強く伝わってくる。そしてそれらは、ブランドが積み上げてきた歴史やストーリーから自然に出てきたような説得力がある。
車体の移動時には、かなりの重量感が伝わってくるので、自然と緊張する。しかしクルーザーらしくシート高や重心が低いため、車体を起こす動作には思ったほど不安がない。エンジンをかけた瞬間の鼓動感やサウンドは濃厚で、アメリカン・クルーザーらしい味わいに満ちたものだ。クラッチをつなぐと低速から図太いトルクが生まれ、重量級の車体をグイグイと力強く押し出していく。その印象は、まるで蒸気機関車のよう。

走り出すとハンドリングはクセがなく想像以上にスムーズ。ライダーがねらったラインを外さないので、スラロームも労せずクリアできる。さらに乗り込むと、見た目以上にスポーティに走ることも体感できた。この運動性であれば、日本の峠道でも不自由なく抜けていくことができるだろう。
クラシカルなスタイリングだが、内容は現代のバイクである。走行モードが3種類(スタンダード/ツーリング/スポーツ)から選べたり、高速道路を使ったツーリング時に役立つクルーズコントロール、表示切り替えが可能な4インチディスプレイなど、多彩な機能を備えているのも特徴だといえるだろう。
現代のバイクという安心感を備えつつ、クラシカルなルックス、細部までこだわった作り込み、重厚なサウンド、明確に伝わってくる鼓動、堂々とした走りのすべてで「インディアンらしさ」を十二分に体感させてくれるモデルだ。(横田和彦)

とにかく大きくて重いけど、普通に乗れましたっ!
深いワインレッドのカラーがかっこよく、重厚でクラシカルな雰囲気。丸みのある深いフェンダーやリアまわりの曲線に愛着を感じました。最初は大きさに圧倒されましたが、私でもまたがったまま車体を起こせたのは意外。低速トルクが太くてエンストしにくい。海沿いをゆったり流したくなる乗り味でした。

桜井つぐみ(157cm/42kg)が足付きをチェック!


300kgを超える巨体だが、シート高が低いため意外と支えやすい。ハンドル幅は広くレトロなポジションだ。

重厚感あふれるディテールを紹介













スペック
●全長 / 全幅 / 全高 : 2,441mm / 887mm / 1,175mm
●装備重量:317kg
●ホイールベース:1,626mm
●シート高:686mm
●エンジン型式:空冷4ストロークV型2気筒
●総排気量:1,890cm³
●最高出力 :- kW〈- PS〉/- rpm
●最大トルク:156N・m / 3,300rpm
●ブレーキ形式:前後ディスク(ABS)
●タイヤサイズ(前/後):130/90 B16 73H・150/80 B16
メーカー希望小売価格 (消費税込):3,480,000円









