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予約台数はすでに500台超!420cc新設計エンジンと“握らないクラッチ”でGSがもっと身近に・BMW F450GS国内初披露&商品説明会

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

去る2026年6月26日(金)、お台場にあるBMW GROUP Tokyo Bay(東京都江東区青海の臨海副都心地域にある、BMWの体験型ショールーム)にて、国内でもいよいよ予約が始まったF450GSの商品説明会が、メディア向けに開催された。

ドイツ本社のブランドマネジメント統括ディレクターである
マルティン・シュライペン氏がアンヴェール。

このF450GSはこれまでのBMWの歴史にはない、完全新設計となる420ccの並列2気筒エンジンを搭載したミドルサイズのGSだ。今まで活躍してきた普通二輪免許でも乗れるG310GSに代わり、ミドルサイズの領域を担う次世代のミドル・アドベンチャーバイクである。

壇上ではBMWジャパン・2輪ジェネラルマネージャー大隅氏に加え、ドイツ本社のブランドマネジメント統括ディレクターであるマルティン・シュライペン氏も登壇し、その魅力を熱く語った。またマーケティングマネージャーの中根氏がコンセプトを、テクニカルマネージャーの平野氏は、話題のERCについて技術的な解説を行なった。

目次

狙いは“憧れのGS”を身近にすること

F450GSは、これまでGSに憧れていた女性やエントリーユーザーがそのメインターゲットだ。

F450GSの開発コンセプトは、単に中間排気量のGSを作ったわけではなく、エントリーユーザーからダウンサイジングを考え始めるシニアユーザーにもGSの魅力と醍醐味を届けるというというものだ。

近年におけるユーザー層の指向は「最高出力」などのいわゆるスペック重視から、「扱いやすさと軽さ」そして「バリュー・プライス」が重視される時代に変遷しているという。

その影響か欧州では400cc~500ccのアドベンチャーカテゴリーが急成長。そうした背景もこのF450GSの開発につながっているという。

450とネーミングされているが排気量は420㏄。48hpというパワーを採用したのは欧州のA2ライセンスのカテゴリーに適合させるためだ。

小さくても、しっかりGS。178kgの車体に詰め込んだ走破性

遠目から見てもしっかりとGSであることがわかるデザインとグラフィックだ。

R1300GSやF900GSなどリッタークラスにはないコンパクトな車体は、シャープなエッジが効いた新しいラインを持ちながらも、しっかりとGSらしさを持ったスタイリッシュさが特徴。178kgという車体重量とスリムさのため、オンロードはもちろんGSシリーズならではのオフロード性能もしっかりと盛り込まれているという。

完全新設計の並列2気筒420ccのエンジンは、独自のパルス感を発生する135度クランクピン・オフセットという珍しいものを採用。通常、並列2気筒エンジンは180度、360度、270度位相クランクが一般的だ。これについてテクニカルデレクターの平野氏は「BMWの新しい挑戦です。ミドルクラスらしい扱いやすさとGSらしいエモーショナルな走りの両立のため、135度クランクとバランス・シャフトの組み合わせに至った」と解説。

このため長距離ツーリングにおいて、疲労の原因とも言える振動を抑制するその一方で、並列2気筒ならではの力強く心地よいフィーリングも楽しめるという。

もちろん、BMWならではの電子制御システムとしてABS Pro、ブレーキ制御のDBC、トラクションコントロールDTC、エンジンドラッグトルク制御MSRなど多彩なアシスト機能を搭載。

ライディングモードはRain/Road/Enduroの3種類に加え、GSトロフィーモデルにはEnduroPROも用意されている。

クラッチを握らず発進できる! 新機構ERCがライディングを変える

ERC搭載モデルはクランクケースに刻印が入るため判別しやすい。

そしてこれまでにない機構として、新たに採用されたのが、F450GS Trophyモデルに搭載されたイージー・ライド・クラッチ(ERC)だ。

これはいわゆる機械的な「遠心クラッチ」を応用した機構なので、発進と停止時にクラッチレバーを握る必要がないというもの。ギアを入れて回転数が2700rpmを超えると徐々にクラッチがつながり始め、車体が走り出すのだ。

4月にイタリアで行なわれた国際試乗会に参加した、モーターサイクルジャーナリストの松井勉氏によると、その感覚は非常に滑らかでシームレス。回転が下がる減速時のエンジンブレーキも粘りがあって違和感が少なかったという。

4月にイタリアで行なわれた国際試乗会に参加したモーターサイクルジャーナリストの松井勉氏(左)と
鈴木大五郎氏(右)によるトーショーも開催。MCはタレントの指出瑞貴さん(中央)。

発進から走行中の変速までクラッチ操作が不要なこの機構は、足場の悪いオフロードはもちろん、街中や渋滞路でもライダーをサポート。つまりクラッチ操作が苦手な初心者や、握力の少ない女性ライダーはもちろんのこと、荒れた滑りやすいオフロードを楽しむベテランまで多くのライダーが恩恵をうけることができるのだ。

近年BMWでは、ASA(オートメイテッド・シフト・アシスタント)というまったくクラッチ操作を必要としないオートマチック機構が人気だが、ASAが電子制御なのに対し、このERCはあくまで機械的な機構。ASAはモードにより手も足も使わないが、ERCはチェンジペダルでのシフトチェンジは必要になってくるのがその違いだ。

ちなみにこのERCは日本のFCC株式会社製のものが採用されているので、その信頼感が抜群である。

ERC装着車両にもクラッチレバーがあるので、絶妙な半クラッチの操作も可能だ。

ドイツ本社の責任者も来日! F450GSに込めたBMWの本気度

ドイツ本社から来日したブランドマネジメント統括ディレクターのマルティン・シュライペン氏(中央)とBMWジャパン・二輪ジェネラルマネージャーの大隅武氏(右)。タレントの指出瑞貴さん(左)も実はF900XRのオーナーなのだ。

今回の商品説明会には、本国ドイツ本社から、ブランドマネジメント統括ディレクターのマルティン・シュライペン氏も来日。

「このF450GSはただのミドルサイズGSではありません。R1300GSなどに憧れはあるが、サイズ、重量、扱いやすさに不安のあるユーザーへ、その体験の入り口を広げてくれる重要なモデルなのです。多くの日本のライダーに試してもらいたいです」と日本市場への思いを熱く語った。

さらにシュライペン氏は「この並列2気筒420ccは、GSだけでなく同型エンジンを使った派生モデルも開発中なので、ぜひ期待してください」という嬉しい予告も。今後はこのエンジンを搭載したどんなモデルが出るのか、今から期待だ。

ちなみにF450GSは、6月の予約開始が始まると怒涛のごとく各ディーラーに注文が殺到。7月1日時点ですでに500台を超えているというから、その人気ぶりがうかがえる。

同日にはナイトライダーミーティング2026も開催

昨年はこの駐車場が満杯になる約1500台が来場。今年は悪天候により来場者は少なかったが、
期待値の高いイベントだけに今後もぜひ継続してもらいたい。

当日は、同時開催のイベントとして「NIGHT RIDER MEETING TOKYO 2026」も開催された。昨年はBGTB前の特設会場に1600台ものバイクが訪れた超絶人気のミーティングで、今年もその盛況ぶりが再来するのかと期待が集まったが、当日は台風の影響で朝から雨模様。

しかもミーティングのコアな時間帯である16時~19時頃はかなり激しい雨となってしまった。それでも激しい雨の中、数十台のコアなBMWファンが集まったのだからその熱心さに感服である。

会場には昨年を上回る数のキッチンカーやウエアなどのブースなど、多数出展されていた。今回は不完全燃焼となったが、多くのライダーが待ち望んだ大人気イベントだけに、来年の開催に期待したいところだ。

これは昨年行われたナイトライダーミーティングの様子。まさに「夏の夜のライダーの祭典」
といった雰囲気で1500台ものバイクが集まり、大いに盛り上がった。

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