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絶景の干拓地・大潟村をツーリング 新潟の絶品”あぶらげ”にも感動

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

MotoMeganeをご覧の皆さま、こんにちは! ラフアンドロードの広報、セキネです。バイクの圧倒的なスピード感や機動力、一体感から得られる喜びを伝える「MOTTOラフロ」から、バイクの魅力や楽しさをMotoMeganeユーザーの皆さまにもお届けします。ぜひお楽しみください!

MOTTOラフロ掲載日:2025年11月5日

秋の東北ツー前編で神奈川から一気に北上し、青森の実家帰省からのフェニックスライズのファン感謝祭参加ののち早朝にキャンプ場を出発しました。

キャンプ場から直接秋田へ抜ける道が先の大雨で土砂崩れ、通行不能なため別ルートで迂回し、まずはいったん田子町から十和田方面へ。

途中で昨年のSSTRからの帰省時に104号線の奥に偶然発見した銚子の滝を再訪しつつ、さらに西へ103号線の山間部を進んでおります。

ご存じのように今年は熊が大量発生しており、なかでも秋田県は全国でも群を抜く熊生息地帯。こういうところでも一人で長居は無用です。

比内から285号に入り鉄砲撃ち(マタギ)の郷としても有名な、阿仁、上小阿仁エリアの山間部を抜け、五城目から日本海側、男鹿半島の付け根の八郎潟方面へ。

今回はまず、とにかく広い干拓地で有名な八郎潟の中の大潟村で現役コメ農家をしている先輩を訪ねる予定。途中やっと電波のつながったところから連絡すると。。

「この辺で稲刈りしてるわ。途中、クマ気ぃつけれ」と、まさかの世界ツーリスト的?座標で集合ポイントの指示(笑)

目次

ココは日本か?絶景秋田の米作中心地を進む!

地図を見るとわかりますが、日本最大級の干拓地であるココ大潟村はとにかくまったいらで道路も直線だらけ。本州で北海道の雰囲気を感じられる数少ない場所かと思います。

指定の場所に向かう目印の第一ポイント大潟富士を過ぎて、橋を渡ったら直ぐ右の砂利道に入り、道なりに進んで一つ目を左折して、2つ先のあたりで青いトラクターを探せ。謎の暗号のような指示に従い進んでいくとこの絶景!

まっすぐなダートと空が広い!遠くに寒風山が見えるほかホントにまったいらで広い! しかしこの広さのなかどうやって青いトラクターを探すのか??しばらくまっすぐな道を走っていくと田んぼの真ん中にモニュメント的なものが。

ん?北緯40度ってことは、座標指示が39.9978~だから上がりすぎたか?迷ったら振り出しに戻れということで左折したところまで戻ります……どうやら1本先を間違えて曲がったようです(汗)

指示された通りを進むと……お、ホントだ!青いトラクター(コンバイン)発見♪お久しぶりっす!お疲れさまっす!

先輩はここ数日の晴れ間に一気に稲刈りを進めているとのことでしたが、それでもこの村は大規模な専業農家が多く、すべて刈るにはどこも半月くらいかかるとか!

親父さんもお久しぶりっす! 昔より機械化が進んでいるとはいえ、まあ、とにかく土地が広い。先輩が刈り取ると同時に脱穀まで進めるコンバインから籾(もみ)をトラックの荷台へ。親父さんがトラック二台を交互に自宅の精米所まで運ぶというピストン作業を一日何往復もするのだとか!

脱穀した藁部分は来年の生産のためまた田んぼに埋めて暗渠にするのだそうです。奥のあぜ道に藁が入った、軽トラの荷台くらいの大きな袋がたくさん積んでありました。一年通してやっと収穫に至るこの時期、先輩のとこだけじゃなく周りも大忙し。晴れ間を利用して早朝から日没までの稲刈り作業が最盛期でした。

じっくりこういう現場を生で見たのは初めてかもしれません。忙しいところお邪魔して申し訳なかったのですが、見学出来てホントに良かった!

巷ではコメの市場価格が高騰していますが、生産者は昔からホントに大変。中間業者が儲けるのではなく生産者こそしっかりと報われてほしい、ココロからそう思いました。

7号線沿いの日本海東北道を一気に新潟まで南下する

先輩と別れた後、フォトスポットとしてもメジャーな男鹿総合観光案内所へ。ここでは15mの巨大ななまはげ立像がお出迎え。悪い子はいねがぁ!って聞こえてきそうな大迫力ww

ここからはちょいちょいつながり出した? 「日本海東北道」という道をつかって一気に新潟まで南下します。

もともと日本海側には7号線が走っており、都市部を除けば比較的渋滞もナシで走れる道ではあったのですが、この道が自然災害などで被災すると、日本海側を南北縦断する主幹道路がなくなるリスクがありました。そしてまた秋田新潟間を直接結ぶ高速道路も存在していませんでした。

じつは地域住民の悲願ともいうべきこの「日本海沿岸東北自動車道」は、各所でたびたび起こる自然災害により今なお全線開通は未定のまま……

そしてわかりにくいのは無料区間と有料区間が混在しているところ。また、建設過渡期あるあるではあるのですが、7号線より比較的内陸の山間部を通っているこの日本海東北道には、いまだにPASAが存在せず、休憩はおろか給油すらままなりません。

ガス欠する前に7号線に戻って給油しまた高速へ戻って、の繰り返しは逆に距離を伸ばしているようで現時点では微妙かも? ただし、建設途中だからこそ出会えた風景もありました。

仁賀保で下され7号線へ戻される途中、田んぼの向こうに沈みゆく夕陽と日本海。高速で走っていると横目では見れてもじっくり撮影はできないし……日本海側は夕陽があまりにもキレイで泣けてきます。って日が沈むと山間部の道は獣が出てくるから急がなくっちゃ(汗)

背後に暮れゆく鳥海山を眺めつつ鶴岡あたりで夜がやってきました。

朝7時前に青森のキャンプ場を出て、13時ごろに秋田、17時すぎ山形……意外と距離はないハズなのに進まない。だからこそ早期全線開通の熱望…走りながら痛感しました。

山形と新潟の県境から新潟も胎内を過ぎ新発田に入るあたりまでは、ずっと沿岸のまばらな市街地と山間部が続きます。遠くに大都会、新潟の街の明かりが見えてきたら、やっとひと安心。結局新潟到着は20時過ぎでした……

宿に入って速攻でシャワーを浴び夕飯へ。日曜の夜だというのにまあまあな人で賑わう繁華街の一角、シブい老舗おでん屋さん発見。

シミシミの牛筋と車麩、シイタケやら大根を瓶ビールでいただく。くぅーっ!うんまい! 12時間以上走ってたので早めに切り上げ、宿で定番の缶ビールを飲んでたら、朝までぐっすり寝落ちしてました。

自身未踏の新潟内陸山間部の道を行く

翌日、今にも泣きだしそうな空の下、まずは8号線を西へ三条まで。遠くに見える弥彦山も雲の中ですね……

今回はここから内陸、289号線へ。途中で290号線に入って細い田舎道を奥へ奥へと進みます。内陸では米作ではなく蕎麦や大豆の生産が盛んなようで、景色も少しずつ山里のソレになっていきます。

道の駅R290とちお」は、その大豆から豆腐を、そして豆腐を油で揚げた「あぶらげ」が名物。

事前に調べていたわけではなく、偶然、じつはけっこうな名物に遭遇したときってテンションあがりますよね~♪ さっそく「ネギ乗せあぶらげ」いただきまっす!

揚げたてのアツアツ!踊るカツオ節!
醤油をサッとかけて…って美味くないわけがないっ!
コレだけを食べに、また行ってもいいくらい美味かった!

中途半端な時間だったのでお昼はもう少し先でいいや、と先を急ぎます。

雨の国道252号 六十里越雪わり街道で福島を目指す

栃尾を過ぎ290号線をドン付きまで行くと252号線に出ます。ここを右に行くと魚沼市、小出や関越道方面へでますが今回は左に曲がって福島県との県境越えを目指します。

ここからの峠道は「六十里越雪わり街道」というらしく、日本有数の豪雪地帯を抜ける道でガケ崩れなど自然災害の影響を受けやすく今年も8月から11月頭までの3ヵ月しか通行できません。

急峻なつづら折りを県境の田子倉ダムを目指して駆け上がります。気が付くとかなり本格的な雨風で、どうやらすっかり雨雲の中。外気温もだいぶ下がっておりまあまあ最悪なコンディションですね(汗)

自分以外、ほぼほぼ通行車両もない大雨の峠越え。福島県側の入口のトンネルが見えた時ホッとしたのは言うまでもありません。

トンネルを抜けて福島側の道はあちこちで工事中。スノーシェッド補修や法面修復やら来るべき冬に備え、短い開通期間中に何とかしようということでしょうか……

しばらくすると、やっと眼下に雨に煙る田子倉湖が見えてきました!

いたるところに熊注意、山菜取りの入山禁止の立て札が見えます。工事で片側通行止めの無人信号で待ってる時とか、周りに誰もいない静寂の時間…いまクマが来たらと思うと、かなり不安です(汗)

途中で発見したキレイな無料休憩所とて、「クマ出没注意!」とあり安全地帯ではないようで(汗)。この荒天で当然周りには誰もいないので、トイレに行って即出発です。

そういえば並走している只見線、秘境を走る列車を見れたら嬉しいなと思っていましたが、今朝の天気予報で早速運休と言ってましたので無理っぽいですね。

さてさて、危険地帯にこれ以上長居は無用です。早めに下山し只見町まで行ってお昼たべましょう。

只見町で力尽きる?テント泊をあきらめ籠城決定!

雨雲を抜け、田子倉ダムまで来たらやっと雨が上がりました。麓の只見町は晴れてそうですかね?

只見ダムまで下りてきました。穏やかな雨上がりの只見湖の向こうに田子倉ダム、そしてその奥の雨雲のかかっている峠。あそこの中からやってきたわけですね。

しかし今日はずっと雨中戦でAQA DRYシリーズの防水バッグやRR7815 コンパクトレインスーツが大活躍です。

途中の峠道から市街地に入る直前も、路肩の栗の木の周りには獣の匂いが残っていて緊張感がハンパない。

激しい雨風の峠越えとずっと続いた見えない熊への緊張感から?あるいは連日の長距離移動の疲れが予想以上にたまっているのか、只見町から先へ進むのはちょいと辛そう。

時刻は13時半過ぎ、とりあえず電波がありそうな只見駅前まで行って、昼ごはんと幕営地検索しましょうか。

検索しているとまた14時から雨雲が下りてくるとのこと、ここから先に進むのを諦め、取り急ぎ最寄りキャンプ場に当たりをつけます。

奥会津ただみの森キャンプ場

そういえばSNSでその週末に風間深志さんたちが、地球元気村のイベントをやるって言ってたのはココか!

予約ナシの飛び込みでバンガロー泊を確認するとトイレ別のバンガローの付近で先週クマの目撃情報があったらしく危険なのでトイレ付のほうでよければ、、とご案内いただけました。どうやらここでもクマ出没はこれまでになかったとかで、様子を見つつ、ってことらしいです。

マジか、ホント最近のクマ、こえぇな。と思いつつ、雨上がりにきらめく初めての?高規格バンガローへ突入ぅ!

この直後、また雨雲によってあたりは暗くなります。山の天気と秋の空って変わりやすいですからね。今回もだいぶ長くなりましたのでいったんココまで。

はたしてセキネはこのあと安全な夜を迎えることが出来たのか?そして翌日は福島を堪能することができたのか??

続きは「後編」をごらんください~

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