トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社は、クラシックバイクの象徴であるボンネビルシリーズの2026年モデルを、2025年12月より全国の正規販売店で販売開始する。本シリーズは、時代を超越した美しいデザインを維持しつつ、最新の安全性能と快適性を追求したモデルで、伝統的なスタイルと現代的な機能の両方を求めるライダーをターゲットとしている。
トライアンフ ボンネビルシリーズ2026年モデルの主な進化点
ボンネビルシリーズのアップデートで特に注目すべきは、ライダー目線を重視した先進技術の標準装備である。美しいスタイルを損なうことなく、これらの技術が巧みにバイクに統合されている。
新世代の安全装備
全モデルにLean-Sensitive Optimised Cornering ABS（リーン感応型最適化コーナリングABS）とトラクションコントロールが採用された。これらは高性能IMU（慣性計測装置）によって走行中のバイクの傾きや挙動をリアルタイムで検知し、必要に応じてブレーキやエンジンの出力を最適に制御するシステムである。コーナリング中のブレーキングや悪路でのスリップを抑制し、安全でスムーズな走りをサポートする。メーカーは、これらのシステムはライダーが走りに完全に没入できるよう、必要な時にのみ介入するように調整されていると説明している。
快適性と利便性の向上
今回のアップデートでは、現代のライダーが求める快適性と利便性も大幅に向上している。
- クルーズコントロール: ロングツーリングでの疲労軽減に貢献する。
- USB-Cポート: スマートフォンやガジェットの充電に対応する。
- フルLEDライト（シグネチャーDRL搭載）: 新設計のモダンなフルLEDライトは、夜間の視認性を高め、美しいフロントフェイスを際立たせる。
洗練されたデザイン美
トライアンフの真骨頂とも言えるモダンクラシックとしての美しいスタイルと、ボンネビルシリーズの特徴的なシルエットはそのまま維持されている。各モデルには、手仕上げのペイントやコーチラインのディテール、サイドパネルの新しい円形グラフィックなど、細かなデザイン更新が施されている。これらのアップデートが、ボンネビルを「モダンクラシックスタイルの最前線」に位置づけている。
主要モデルの進化と特徴
今回のアップデートでは、特にScrambler 900、Bonneville Bobber、Bonneville Speedmasterの3モデルに大きな改良が加えられている。それぞれのモデルが持つ個性が、今回の進化でさらに際立っている。
Scrambler 900：オフロード・オンロード双方での多様性
冒険心を掻き立てるScrambler 900は、オンロード・オフロード双方での走行性能が大幅に向上している。洗練されたシャーシ、Showa製サスペンション、ラジアルブレーキ、軽量アルミホイールリムなどのアップグレードにより、ハンドリングのレスポンスが向上し、荒れた道を駆け抜ける楽しさと、街中を軽快に走るスタイリッシュさを両立している。
Bonneville Bobber & Speedmaster：力強い存在感と快適な走り
Bonneville Bobber（フェンダーを短縮しシンプルさを強調したカスタムスタイル）とSpeedmasterは、どちらも大型化された14リットルの燃料タンクと刷新されたボディワークを採用し、より力強いシルエットと存在感を放っている。この大型タンクによって航続距離が向上したことで、ロングツーリングの自由度が格段に増すだろう。
- Bonneville Bobber: 幅広でクッション性の高いフローティングシートを装備し、快適性がさらに向上している。
- Bonneville Speedmaster: ライダーとタンデムの両方に広めのシートと、より自然なライディングポジションを実現するストレートハンドルを採用している。
どちらのモデルも、新設計の軽量アルミリムにより、さらに俊敏なハンドリングを実現している。その軽やかな扱いは、力強い見た目とのギャップに驚くかもしれない。
トライアンフのブランド哲学とメンテナンス
今回のボンネビルシリーズの進化は、トライアンフというブランドの哲学を色濃く反映している。1902年に設立されたトライアンフは、オートバイ製造を開始して120年以上の歴史を持ち、その名は1956年にボンネビル・ソルトフラッツで打ち立てられた陸上速度記録に由来している。
ブランドの哲学
トライアンフ モーターサイクルズのCCOであるポール・ストラウド氏は、「これはまさに本物のモダンクラシックです。Bonnevilleシリーズはライダーの期待に応えるため進化を続けています。彼らは時代を超えたスタイルを求める一方で、信頼できる性能や実用的なテクノロジー、細部まで行き届いたデザインも求めています。シリーズ全体を通して重要な部分は洗練させ、これらのバイクを特別にしている要素はしっかりと守り続けました」と述べている。この言葉から、トライアンフが単なる懐古主義に陥らず、常に時代の最先端と伝統の融合を追求していることが伝わってくる。
メンテナンスとサービスの安心感
さらに、業界トップクラスの10,000マイル（16,000km）という長いサービスインターバルが設定されている。これにより、メンテナンスに費やす時間を最小限に抑え、より長く走りを楽しめる自由をライダーに提供する。
価格と販売情報
2026年モデルのボンネビルシリーズは、2025年12月より全国の正規販売店で販売開始予定である。提供されているメーカー希望小売価格（税込）は以下の通りである。
| 車種 | メーカー希望小売価格 |
|---|---|
| Bonneville T100 | ¥1,359,000～ |
| Bonneville T120 | ¥1,719,000～ |
| Bonneville T120 Black | ¥1,719,000～ |
| Bonneville Bobber | ¥1,999,000～ |
| Bonneville Speedmaster | ¥1,999,000～ |
| Scrambler 900 | ¥1,459,000～ |
| Scrambler 1200 XE | ¥2,199,000～ |
「～」が付いていることからも分かるように、カラーやオプションによって価格は変動する可能性がある。この価格帯は、トライアンフという歴史あるブランドが培ってきたタイムレスなスタイル、最新の安全・快適技術、そして「走り」への情熱を手に入れるための投資と捉えることができる。伝統を愛し、同時に最先端の恩恵も受けたいと願うライダーにとって、このボンネビルシリーズは価格以上の価値を提供してくれるだろう。
購入への道しるべ
この魅力的なボンネビルシリーズの2026年モデルは、2025年12月より全国のトライアンフ正規販売店にて販売開始予定である。
- 詳細情報:
トライアンフ公式サイト: https://www.triumphmotorcycles.jp/ - 販売店検索:
お近くのトライアンフ正規販売店: https://www.triumphmotorcycles.jp/dealers/dealer-search
英国ではすでにオンラインでのカスタマイズ・予約サービス「Reserve My Triumph」が導入されているが、日本国内での展開は現時点では未定である。しかし、興味のある方はぜひお近くの正規販売店に足を運び、専門のスタッフに相談することが推奨される。カタログだけでは分からない、実際のバイクの質感や細部に触れることで、さらにその魅力に引き込まれることだろう。可能であれば、試乗の機会を設けてもらい、進化を遂げたボンネビルの走りを体感することをお勧めする。
まとめ
トライアンフのボンネビルシリーズ2026年モデルは、まさに「伝統と革新の完璧な融合」を体現したモーターサイクルである。時代を超えて愛される美しいデザインはそのままに、最新の安全装備、快適性、利便性を高めるテクノロジーが惜しみなく投入された。
ライダーの感性を刺激し、あらゆる道を自信を持って駆け抜けられるよう設計された今回のボンネビルシリーズは、単なる移動手段を超え、あなたのライディングライフをより豊かにするパートナーとなるはずである。本シリーズは、クラシックなスタイルを好みつつも、現代の技術による安全性や快適性を求めるライダーに適している。2025年12月より販売開始されるため、購入を検討しているライダーは、ぜひ実車を確認し、その進化を体感することをお勧めする。
リリース提供元：トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社
