「ライムグリーン」は、カワサキを象徴するブランドカラー。そんなファンにぜひ訪れてほしいのが、夕張市の道の駅「夕張メロード」です。名物の夕張メロンに気を取られていると、“ゆるくないゆるキャラ”として知られるメロン熊が牙をむき迫ってきます。果たして恐怖を超えて、その怪物に近づけるか!
ライムグリーン誕生の歴史

まず、カワサキがライムグリーンにこだわる理由をご紹介します。1969年、レーシングマシンA1RとH1Rで初めて本格採用されました。当時、緑は中世ヨーロッパで嫉妬や悪魔を象徴し、レース界では忌避されていた色でした。しかしカワサキはあえて逆張りを選び、観客とメディアに強烈な印象を残しました。1970年代にレースで勝ち続けたことで、ライムグリーンは“不吉な色”から“勝利の色”へと変わりました。

市販車で初めてライムグリーンが採用されたのは1979年登場の「KH250」と「KH400」です。どちらも2ストローク3気筒エンジンを搭載したロードスポーツモデルで、特にKH250は鮮烈なカラーリングで注目を集めました。その後、NinjaやKXシリーズなどにも受け継がれ、遠くからでもひと目でカワサキとわかるブランドの象徴となりました。
ライムグリーンが誘う夕張への旅

日常ではなかなか選ばれない黄緑ですが、バイクとなると自然と手を伸ばしてしまう――それがカワサキファンの宿命です。昆虫が鮮やかな緑に惹かれるように、ライダーもまたライムグリーンに心を奪われてしまうのです。

そんなカワサキライダーにぜひ訪れてほしいのが、札幌と釧路を結ぶ国道274号沿いにある道の駅「夕張メロード」です。道東自動車道・夕張インターチェンジから車で約3分とアクセスも良好。館内はスーパーと土産物店が一体化しており、観光客だけでなく地元の人々にも親しまれています。

大正10年創業の「阿部菓子舗」では、かつて夕張を支えた石炭産業や名物の夕張メロンをモチーフにした銘菓を販売しています。特に土日限定で数量限定の夕張産メロン果汁入り特製メロンパンは、芳醇な香りとふんわりした食感が人気で、毎回売り切れ必至です。
恐怖のPRキャラ“メロン熊”

その甘い香りに誘われるように現れるのが、2011年に夕張のPRキャラクターとしてデビューした“メロン熊”です。きっかけは2009年に報じられた「夕張メロン畑が野生のヒグマに荒らされる」というニュース。そこから「北海道といえば熊の木彫りで有名だし、メロンと熊を合体させたら面白いのでは」という発想から異色のキャラクターが誕生しました。

夕張メロンとヒグマを強引に融合させたその姿は、かわいらしさよりも圧倒的な恐怖を前面に押し出した異端児。最初はイラストでしたが、ついには着ぐるみとして実体化します。2010年生まれの温厚でかわいらしい“マイルド”、2011年生まれのより獰猛な“リアル”、2013年に生まれた凶暴さを極めた“シンカ”と、世代ごとにインパクトを増していきました。空港やイベント会場など人の集まる場所に出没しては、人々を恐怖のどん底に突き落としています。
子どもも犬も泣く異形のキャラクター

頭部の割れたメロンからのぞく赤い果肉と種、そして血を思わせる赤い口元は、まるで怪獣やゾンビのような迫力。子どもを泣かせたり、若い女性に抱きついたりとやりたい放題で、犬でさえ吠えて警戒するほどです。
ライムグリーン仲間!?メロン熊とバイク

メロン熊を見ているうちに不思議と親近感がわいてきます。なぜならばカワサキのバイクによく似合うからです。まるで“ライムグリーン仲間”とでも言いたげにバイクのそばに立ち、アクセルを全開にするなどノリノリのパフォーマンスを披露してくれました。

道の駅近くにある「メロン熊の家」には、200種類以上のグッズがそろっています。人気No.1はTシャツで、リアル系からキュート系までデザインが豊富。サイズ展開も幅広く、犬用までそろっています。家族や仲間でお揃いにするのも楽しいですね。やっぱりコーディネートは、こーでねーと!←これを言いたかっただけ!

カワサキライダーにとっては、鮮やかなグリーンのメロン熊との相性抜群。かわいさと迫力が同居するその魅力は、訪れる人の記憶に深く刻まれることでしょう。道の駅メロード及びメロン熊の家などの情報は、夕張市観光サイトでご確認ください。
夕張市観光サイトトップページ – メロンのまち 北海道夕張市ホームページ








