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旧車・ビンテージバイクのお悩み‟熱問題”にも効く 安心感と好フィールをくれるエンジンオイル

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

車両はもちろん、カスタムパーツを選ぶ時に“品質”を考えることは多いことだろう。良いものには根拠となるだけの“高品質”があるものだ。それはエンジンオイルも例外ではない。この点において、ELF(エルフ)は常に世界の最先端を走ってきたオイルメーカーだ。一般ユーザーはもちろんのこと、レースの世界でも支持され続けている。オイルの高品質と厳選した添加剤を適量配合する技術の高さが支持されるELF品質を支えている。

今回は1969年製のビンテージマシン、トライアンフ TR6Cトロフィーでテストしてもらったところ、旧車乗りがアタマを悩ます〝熱問題〟に非常に有効だったのだ! 

どのようにELFのオイルが効いたのか紹介していこう。

目次

旧車に選ばれる鉱物油でもELFは高品質で差をつける

ELF MOTO 4 CRUISE 20W-50はビンテージマシンにピッタリ

旧車、絶版車をはじめ、Vツインエンジンやビッグシングルエンジンにも適している鉱物油。特に鉱物油の中でも高精製されたベースオイルを使用し、そこへ厳選した添加剤を配合して分厚く強靭な油膜を形成することでエンジンを摩耗から保護する。また、高い機密性で圧縮比を保てるのも旧車や絶版車にはうれしいところ。ELFのエンジンオイルは全般的に高温に対しての耐熱性能とエンジン内を綺麗に保つ洗浄性能の高さは評判だ。

【旧車に100%化学合成オイルがNGな理由は?】
旧車に化学合成油が合わないのは、シール材との相性や適合性により、オイル漏れや滲みが発生しやすくなってしまう傾向があるためである。
その為、鉱物油や部分合成油の方が旧車のエンジンには合っている場合が多い。

テスト車両はトライアンフTR6Cトロフィー

ここで今回の車両とオーナーさんを紹介しよう。MAOさんが所有するトライアンフTR6Cトロフィーである。1969年型だ。これまで使用してきたオイルは1銘柄。特にこだわりはなく、購入時から使用している同じ製品(ELFではない他銘柄のエンジンオイル)でオイル交換を繰り返してきた。交換するスパンは300〜500kmほど

トライアンフTR6Cトロフィー含む当時の英国車には、エンジンの潤滑系統から余剰オイルをドライブチェーンに導く仕組みがあった。そのため、エンジンオイルが減ってくるタイミングに合わせて、オイル交換をしていたそうだ。

初めてのELF体験で「使って正解」だった理由

オイル交換は自宅で作業

オイル交換は自宅で行うのが常になっているMAOさん。使用するELF MOTO 4 CRUISE 20W-50はナップスベイサイド幸浦店(https://shops.naps-jp.com/shoplist/sachiura/)にて購入して、作業に入った。

オイルゲージがないので、油量の確認はロングドライバーに印を付けて使用している。

エンジンオイル交換後、最初の20kmほどで音とフィーリングに違いが出た

交換直後の走行は天気が不穏だったこともあり、短めで終了。後日に改めてツーリングに出てくれた。総走行距離は60kmほどだったが、しっかりと違いが感じられたのだ。

「走り始めて20kmくらいから、エンジンがうるさくなくなった(メカノイズが減った)のと、シフトが入りやすくなった」とのこと。ELF MOTO 4 CRUISE 20W-50の特徴である分厚い皮膜と潤滑性能が存分に発揮された結果だと考えられる。

ビンテージマシン禁断の〝気温30℃超え〟で体感する違い

トライアンフのビンテージマシン愛好家たちの間では「気温が30℃を超えたら走らない方が良い」というのが定説になっているらしい。MAOさんも仲間から教えられたそうだ。

実際に気温が高い時のツーリングで渋滞にハマると「オイルタンクから出ているブリーザーホースから結構な煙が出て、嫌でも危険だと気づく」状態になっていたそうだ。ここで言う『危険』には2種類がある。ひとつ目はエンジンブローへとつながること。これについては後ほど解説したい。ふたつ目はブリーザーホースの先がリアタイヤの上(ナンバープレートの内側)になっているので、リアタイヤがスリップしやすくなること。どちらも絶対に避けたい危険だ。

ブリーザーホースからの煙が危険の前徴と理由は、下部のカコミで紹介しています。

今回のツーリングでは、その『禁断の気温30℃』を超えた中での走行となった。しかも途中で渋滞にハマってしまうおまけ付き。しかし結果として「問題なく走れました」と教えてくれた。オイルブリーザーホースからの煙も皆無ではないが、多くはならなかった。途中で休憩をはさみ、エンジンが少し冷めた後に走り始めると「また少しフィーリングがよくなった」と感じたという。

60kmほどを走行した時点では「使って正解でした」と感想を教えてくれた。トライアンフTR6Cトロフィーのオイルタンクはエンジン下部ではなく、シート下に設置されている。そこからエンジン内へと循環するシステムなので、よく知られた国産モデルと比べると交換率は低い。使用し続けることで、さらに良い感触を得られる可能性も大いにある。

【ブリーザーホースから煙が出る理由】
ピストンとシリンダーの隙間から燃焼ガスがクランクケースに漏れ込む現象(ブローバイ)が起き、燃焼ガスにオイルミストが混ざり、ブリーザーホースから排出される。理由はクランクケース内の圧力が上がり、オイルミストが強制的に押し出される圧縮抜けが起きている。
圧縮抜けは高温時に起きやすい
・高温になると金属膨張によるクリアランス変化が起きてしまい、ピストン・シリンダー・バルブなどのクリアランスが崩れやすい。空冷の場合は特にエンジンオイルの冷却効果によって膨張の抑止を期待できる。
・ピストンリングのシール力低下
高温になるとリングが膨張・変形し、リング溝との当たりが不均一になる。摩耗しているエンジンでは特に、隙間から燃焼ガスが漏れる。
・バルブ・シートの密着不良
高温でバルブとシートが変形すると、気密が落ちる。摩耗やカーボン堆積があると、さらにシール不良が顕著になる。
・オイルの粘度低下
高温時はオイルが柔らかくなり、リングやバルブまわりの気密効果が下がる。
【放置して乗り続ける危険】
・エンジンブロー
圧縮抜けを放置するとピストンの焼き付き、抱きつき、バルブの破損などが起きる可能性がある。そして最終的には燃焼室にオイルが大量に入り込み白煙増大。オイルがなくなってしまうとエンジンブローと言う最悪の結果も考えられる。

今回の性能体感のまとめ

オイル交換の作業から試走、そしてツーリング一回という流れでELF MOTO 4 CRUISE 20W-50を体験してもらった。オイル交換のサイクルが非常に短い300〜500kmという驚きのバイクライフの中で、性能をしっかりと体感してもらえた

【ココが良かった!】
①気温30℃以上の過酷な状況下、渋滞に巻き込まれても、オーバーヒートすることなく普通に走ることができた。一度エンジンを冷ますとさらにフィーリングが良くなった。

②メカノイズの軽減とシフトの入りやすさは20kmくらいから感じられるようになった。その後もフィーリングが良くなっていっている感触があった。

このような感触を得られた理由として、高温時の粘度低下が少なかったことと気密性能の高さがあると考えられる。ELFのラインナップにある鉱物油の中でも、日本に輸入されているのはMOTO 4 CRUISE 20W-50のみ。高度精製された鉱物油をベースオイルに使用している、トップクオリティのエンジンオイルなのだ。
時代の違いを楽しめるビンテージバイクに、ELF MOTO 4 CRUISE 20W-50は安心感とフィーリングの良さをプラスしてくれる存在だ。良いパフォーマンスを、より多くの環境で実現してくれるエンジンオイル選び。これが安全で楽しいバイクライフを実現してくれるポイントのひとつになる。ぜひ一度体感してみてほしい。新しいフィーリングに出会えるはずだ。

(編集協力:トタルエナジーズ・ルブリカンツ・ジャパン株式会社)

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