朝晩こそ涼しさを感じるようになった秋シーズンだが、昼間はまだまだ厳しい残暑が続く。今回は、残暑を避けつつ季節の味も楽しめる道の駅を3つ厳選。涼を取りつつ、秋の景色と名物に出会うツーリング・ドライブに出かけよう。
1.道の駅 信越さかえ【長野県】
千曲川の風で汗を鎮める高原のオアシス

R117沿いの山あいにある「信越さかえ」は、裏手を流れる千曲川の風が心地よく、体をやさしく冷ましてくれる道の駅だ。物産館にはトマトジュースやおやき、地元産そば粉の手打ちそばなどが並び、屋外スタンドでは週末を中心に湯気立つ麺や蒸したてのおやきを楽しめる。売り場には秋のきのこも出始めるため、季節の移ろいを舌で感じられる。

オリジナルのソフトクリームでクールダウンし、木々の間をJR飯山線のディーゼルが抜ける情景を眺めれば、ひと息つける高原の休憩地だ。アクセスは豊田飯山ICや塩沢石打IC方面から良好で、周辺の渓谷や温泉めぐりと組み合わせた周遊もオススメだ。




2.道の駅 象潟【秋田県】
海風と夕陽、展望温泉で「ととのう」旅

日本海を目の前にした「象潟」は、海風が心地よい絶好のツーリング&ドライブスポットだ。館内は物産・レストラン・展望温泉・無料展望塔まで備えた滞在型。夕刻には芝生広場から茜色の海に沈む陽を望み、展望温泉「眺海の湯」で体の芯から温まれば、心身ともにととのうこと間違いなし。お手軽に楽しめる厳選かけ流しの足湯(無料)もオススメだ。

名物は“北限のいちじく”を使った甘露煮やスイーツ、いちじくソフト。夏を越えた果実の香りは、秋の入口を感じさせる滋味だ。海鮮丼や由利牛などのメニューも豊富で、補給と癒やしを一度に楽しめる。オススメルートは鳥海ブルーライン方面。海と山のコントラストが季節の変わり目に映える。


3.道の駅 くしもと橋杭岩【和歌山県】
奇岩と潮風、蜜姫ソフトで涼を満喫しよう

本州最南端エリアの海沿いに立つ「くしもと橋杭岩」は、一直線に並ぶ奇岩を望む展望デッキが象徴的な道の駅だ。日差しが強い日もあるが海風は爽やかで、走行熱を素早く逃してくれる。売店の名物は“幻のサツマイモ”こと「なんたん蜜姫」を使ったソフトクリーム。濃密な甘みがクールダウンのご褒美になり、秋が深まるほど恋しくなる味だ。直売所では干物や海産加工品、和歌山の土産も充実している。


夕刻は「和歌山県朝日夕陽百選」に選ばれた景観が赤々と染まり、潮風に当たりながら一日の締めにふさわしい時間を過ごせる。道の駅に隣接する食事処があり、軽食やドリンクで短時間の休憩もできる。南紀の外洋を感じるダイナミックな景観が、季節の境目のツーリングに冴えを与えてくれるスポットだ。








