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14000台のバイクが能登へ!SSTRで味わう絆と絶景のゴール

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

MotoMeganeをご覧の皆さま、こんにちは! ラフアンドロードの広報、セキネです。バイクの圧倒的なスピード感や機動力、一体感から得られる喜びを伝える「MOTTOラフロ」から、バイクの魅力や楽しさをMotoMeganeユーザーの皆さまにもお届けします。ぜひお楽しみください!

MOTTOラフロ掲載日:2024年10月22日

開催期間を無事に終えたSSTR2024。参加した方はロスになっていませんか? ワタクシ、自身4回目の出走から休みを使いつつ、ずっと旅に出ていたのでSSTRロスにかかる暇もなく、たまった仕事の現実にヒィヒィするという日常に戻りつつあります(汗)

今回の旅は前回のSSTR2023で出発前夜に前ノリしているにもかかわらず、ワクワクしすぎて眠れなかったという反省をふまえ、前日に休みをとって仮眠してから夜、出発地へ自走しつつココロを落ち着かせよう、という作戦をたてたのですが。はたしてどうなったのか??

目次

プロローグ

さて、その前にSSTRについて簡単におさらいを。SSTRとは Sunrise Sunset Touring Rally の略で、今年で12年目の開催となります。参加者は年々増加しており、今年はトータルでなんと14000台参加! というビッグイベントになりました。

参加者は日の出とともに任意の太平洋側の海岸をスタートし、日没までに千里浜なぎさドライブウエイのゴールを目指すという旅ライダーにはもうおなじみのこのイベント。

道中で必ず1か所以上の指定道の駅3ポイントを獲得し、全国の道の駅が2ポイント、高速のSA・PAが1ポイント、その他岬スタートボーナス3ポイントビックリボーナス3ポイントなど、合計で12ポイント以上を獲得してからゴールすると栄光のフィニッシャーバッジがもらえるという内容。

ただし、今年は元旦の震災に加え先月末の大雨災害などがあり、ギリギリのジャッジの中での10月開催。
能登応援」と書かれたゼッケンを貼りつけ、日照時間約11時間以内にゴールするという条件的にはなかなかタイトな大会となりました。

また季節の変わり目ということもあり、参加者たちには装備品のチョイス、コース選定からポイント獲得地点の吟味など、ライダーとしての旅のセンスを問われる大会ともなりました。

ワタクシ、#13499 ラフ広報セキネは今回スズキさんからVストローム250SXをお借りして、さっそく出発の地、愛知県の伊良湖岬を目指したのですが。。

トータル6日半、総走行距離2650kmに渡る旅のスタートです。

※ご紹介する方々にはSNS、ブログでの使用の承諾をいただいて掲載しております。

ご縁をつなぐ旅、始まりは伊良湖岬のこのお方から

今回のスタート地はまず日照時間が短いことから、出来るだけ最短コースで早い時間のうちにポイントを獲得できること、という点から選定。

昨年は横浜よりも東、福島の天神岬スタートだったので、今年は西スタートで検討し選んだのが愛知県の渥美半島の先端、伊良湖岬。以前からお付き合いのある渥美半島観光ビューロのオカミナさんが「勝手に見送り隊」をしていることでも有名。

ここをスタートして岬3ポイントのほか3つの道の駅、そして半島の付け根の道の駅とよはしが指定道の駅なので、上手くすると9時過ぎには完走条件12ポイントが完了する!

出走当日、案の定? ワクワクで仮眠をとれず、おまけに外は雷雨でギリギリまで真っ赤な雨雲をやり過ごすために自宅待機。とはいえオカミナさんとの約束もあるため、完全レイン装備にて覚悟を決めて夜11時半、自宅を出発。

外はずーっと雨、雨、雨。。ひたすら国道1号を西に向かって移動します。

やっとのことで霧雨の箱根越えを終え、辿り着いた途中の道の駅 富士では依然として土砂降り。

夜のトラックの波に揉まれつつ休憩しようと立ち寄った道の駅 掛川 で仮眠をしたようなしないような。。

日の出までに伊良湖岬に行けるのかどうか。待つ人がいる限り頑張らねば!

雨と眠さで何度も折れそうになるココロを奮い立たせ、人知れず国道1号を西へひた走るワタクシ。浜松を抜け、極端に街灯が少なくなる42号を左折、真っ暗で土砂降りの土地勘のない道路をさらに西へ。たぶん今回の旅で一番つらかったのはこの時間でした。

午前5時45分、あたりがうっすらと明るくなりかけたころ、なかなか先っちょにつかないことに焦りを感じる時間帯。でも、ここで焦って事故ったりしてはいけないので、雨の中でも飛ばす地元のクルマは先に行かせつつ、安全運転で待ち合わせの恋路ヶ浜駐車場へ。

うわー、セキネさん!ホントに来た~!おはようございます~!
と雨の中、他の出発者を見送りつつ傘をさして待っていてくれた、オカミナさん! 彼女の明るい第一声に一気に生き返りました~♪

SNSではやり取りしていたものの実際は初対面、とはいえこの過酷な状況でホントに待っていてくれたことに感動して、この人もやっぱりライダーでSSTRを愛してるんだなぁと。
※実際、この数日後にオカミナさんもここから出走、無事完走してます。

雨の中、寒さに震える手でスタート地登録をすませ、お互い広報という立場での情報交換やらSSTRへの熱い想いを聞かせていただき、元気が回復したところで6時ちょい過ぎに出走開始!

すぐ近くの道の駅から連続ポイント獲得して雨の中、指定 道の駅 とよはし へとさっき来た道を戻ります!

日が昇り走り出すとアドレナリンが出るのか、ワクワクが復活、無事に渥美半島往復をクリア。10ポイント獲得して最寄高速、豊川ICを目指します。

止まない雨はないっていうけれど

指定道の駅 とよはしを出発して1時間、土地勘のない愛知県の市街地で雨の中迷っています。

前の晩、雷雨の中スタートしてからずーっと、すでに10時間雨に降られています。眠さと寒さに負けないようコンビニでHOTコーヒー飲みつつ、オカミナさんにもらったお菓子で朝食。

やべぇ、手書きメッセージ入り。最高かよ。。

パワーを充填し、なんとか見つけた豊川ICから東名、東海環状道路を通って美濃加茂SAに到着した時、やっと西の空に青空が!

じつに12時間降り続いた雨が岐阜県に入ってやっと上がりました♪

ここで同じくSSTR参加ライダーの方とバイク談義をしたあと、2年まえと同じ五平餅、いただきます!

あの時は御前崎スタートで、やっぱり夜走りで雨だったなぁ。
御前崎で見送ってくれた女性は、春にお邪魔したお宿なかにしの女将さんだったり

SSTRで走るようになってから、だいぶ知り合いがふえたよなぁ(笑)。一緒に走ったモリタ君やキタジマ君は元気かなぁ。。
なんて思いながらエネルギー補充しつつ、SSTRは後半戦へ。

感動のフィナーレと絶景での出会い!

美濃加茂SAでの休憩の後、美濃関JCTから東海北陸道へはいり、PASAでポイントを稼ぎつつ、ひるがの高原SAに来たとき、空はすっかり青空となりやっと最高のSSTRが始まる予感が。

そこから順調に小矢部砺波JCT経由で北陸道の不動寺PAで時刻は15時過ぎ。

じつは今回もSSTR完走後にキャンプを予定しており、かほく市のうみっこらんど七塚キャンプ場に16時までにチェックインしなくてはいけないので、若干の焦りを感じつつ高速をおり、バイパスでのと里山海道方面へ。

何度か迷いつつもその日完全貸し切りだというキャンプ場へついたのが16時10分前(汗)
刻々と高度を下げてくる太陽を見ながらテントを設営し、カッパ類を脱いで着替え、荷物を最小限にしてSSTRに再び復帰したのが16時半。。

毎回結局ギリギリになってしまうのですが、今浜ICから千里浜なぎさドライブウエイへ。
16:43、無事にゴール登録を済ませました!

本当はもう少しポイントも取れればとは思ったのですが、今回は無事に完走し、ゴールで会社より持参した「能登災害復興への募金を手渡す」というミッションがあったため、まずは時間内完走を優先しました。

毎年そうですが、ゴール登録して安心してから落ち着いてまわりを見ると、同じようにただただ夕陽に見とれるライダー、刻々と変わりゆく空を撮影する参加者。

みんな同じ日に同じ場所を目指し出発し、同じ時間にここにいるという奇跡。なんだかそれだけで胸がいっぱいになり、ほかのライダーが「戦友」に思える、そんな気持ちわかりますよね?

絶景に感動しつつ、ふと横を見るとおバカ商事で知り合った山田さんが結成している、プジョージャンゴ隊のウルさんを発見!

こちらも初対面でしたが、同じ時間を千里浜目指し神奈川から来た戦友として最高の笑顔をいただきました♪

ゴール後の余韻に浸るのもまたSSTR

夕陽に祝福されるように約8kmつづく、千里浜なぎさドライブウエイをウイニングラン。

最後のゴールゲートでは主催の風間深志さんが自らライダーをハイタッチでお出迎え!

そしてラフロでもお世話になっている井上カメラマンも、公式フォトグラファーとしてゴールのコース上でお迎え中でした♪

そして、毎年この人の笑顔に出会うと「あぁ、ホントに、やっとついたぁ」と安心する
風間シンノスケさん。

そのほか運営事務局の上條さんにもやっとご挨拶ができました。ゴールした安心感と開放感で終始笑顔の溢れる会場。

そういえばゴール直前までランニングしていた地元中学の野球部の子たちが、SSTRでゴールするライダーに手を振ってお迎えをしている姿が。地元に愛されているイベントなんだと、ほっこりしました。

おっと!重要なミッションをこなさなくては!

「能登災害復興への募金を手渡す」

ミッション、無事にコンプリート。ラフアンドロードではSSTR参加者限定で応援キャンペーンを開催中ですが、この売り上げの一部をSSTR事務局を通じて日本赤十字社石川県支部へ募金させていただきました。

今回のSSTRのテーマはWith us。ライダーがそれぞれ出来ることで能登の人たちに寄り添う。

状況は現在進行形で刻々と変化するなか、被災された方たちに一日でも早く平穏な日常が戻ることを祈りつつ、日本赤十字社関係の窓口もされているSSTRシニアアドバイザーの池田さんに、ご挨拶させていただきました。

ひと仕事を終え、安心して羽咋市が参加者に無料でふるまっている貝汁をいただきます。ちょうどイイ塩味が疲れた体に効くぅ。

ゴールでお出迎えしてた野球部の子たちも一緒に貝汁をいただくほほえましい状況のなか
「お久しぶりです!セキネさん!」
と声をかけられ、振り向くと2年前に一緒に走ったキタジマ君が!

こんなご縁ってあるんですね! ちょうど今回通ったルートがキタジマ君と通ってきたルートで五平餅を食べながら思い出してたところに、また偶然にも同じ出走日で、ゴールで再会って!

相変わらず2年前と同じシェルパで、今日も仲間と走ってこれからキャンプだそうで、なんだかホントに変わってなくて嬉しかった~。

感動の再会のあと、SSTR CAFEで平日限定サービスの無料アイスコーヒーをいただく。長い長い、そしてホントに濃い一日でした。

カフェ内のサインボードに無事完走のサインを書き込んでステッカーを貼る。
何だか見たことある人のステッカーも(笑)

SSTRの歴史によって聖地ができる、まさにそんな現場でした。

日がすっかり暮れたので会場をあとにしてキャンプ場へ戻ります。途中で地元メシの8番らーめんへ。

SSTR参加経験者にして富山が地元の横浜店3Fスタッフ キモト のソウルフード、今回は塩タンメンにギョーザ、ライス付きでひとり無事完走の祝杯。

その日はじめてのまともな食事が五臓六腑に染み渡りますww

スタート地までの夜走り、12時間連続の雨中戦から感動のゴールまでのダイジェスト動画をどうぞ!

こうしてラフ広報 セキネ のSSTR2024は無事完走で幕を閉じました。
次回はアフターSSTRに新潟経由で北上して実家の青森まで帰るお話と、今回の旅の装備紹介の予定、お楽しみに~。

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