2025年8⽉に新登場したROYAL ENFIELDの「GOAN CLASSIC 350」。
CLASSIC 350をベースにボバースタイルを融合させた一台で、インド・ゴアの自由な文化をモチーフにしたデザインや、扱いやすさと頼もしさを兼ね備えた乗り味で、初心者からベテランまで幅広いライダーが楽しめる魅力がいっぱいです。
私は今までにROYAL ENFIELDのCLASSICシリーズやHUNTER 350にも乗ったことがありますが、それぞれ個性的で楽しいバイクでした。そして今回このGOAN CLASSIC 350に乗ってみて、一台選ぶならこのバイクかも!と思ったんです。そんなGOAN CLASSIC 350に魅せられたバイカーモデルのときひろみが実際の乗り心地や特徴をお伝えします。
GOAN CLASSIC 350とは
ROYAL ENFIELDは、1901年にイギリスで誕生した、世界最古のモーターサイクルブランドのひとつです。100年以上にわたり、時代を超えて愛され続けるクラシックスタイルのバイクを生み出し、ヴィンテージの美しさと現代技術を融合させたモデルを世に送り出してきました。その存在感は都市の街並みにも大自然の中にも溶け込み、唯一無二の個性を放っています。
中でも人気の高い「CLASSIC」シリーズや「HUNTER 350」「INTERCEPTOR 650」といった多彩なラインナップは、ライダーのスタイルや目的に寄り添い、心地よい鼓動感と安定した走行性能で、日常から週末のツーリングまでライディングを豊かに彩ってきました。

そして「GOAN CLASSIC 350」は、世界中の旅人を魅了したインド東部のリゾート地「ゴア」の自由奔放な文化や価値観、そしてカスタムカルチャーを取り入れた新しいクラシック。人気モデル「CLASSIC 350」の伝統的なスタイルに、ボバーの要素を加え、“Susegad(セスガド)”と呼ばれるゴアの気楽で穏やかなライフスタイルをライディング体験に置き換えています。


- 空冷単気筒350ccエンジン
ロイヤルエンフィールド伝統の鼓動感を味わえる、トルクフルで扱いやすいエンジン。街乗りからツーリングまで“ほどよい余裕”を感じられます。 - クラシックなスタイリング
丸目ヘッドライト、ティアドロップタンク、タイヤ側⾯を⽩くデザインしたホワイトウォール‧タイヤなどクラシックとモダンが融合したデザインが特徴的。ファッションとの親和性も高く、どんな服装にも合わせやすいです。 - 快適なライディングポジション
ゆったりしたハンドル位置と足つきの良いシート高で、長時間のライドでも疲れにくい。初心者や女性にも親しみやすいポジション設計。 - 多彩なカラーバリエーション
落ち着いたクラシックカラーから華やかなカラーまで用意され、自分のライフスタイルやファッションに合わせて選べます。 - トリッパーナビ(Googleマップ対応)を標準装備
スマホと連携して、知らない道でも迷わず走れるのが便利で安心です。
ファッション性もばつぐん!鮮やかなカラーバリエーション

車体のカラーリングも、ゴアの⾃由奔放な⽂化と価値観からインスピレーションを受けた、鮮やかなカラーバリエーションが⽤意されています。
今回試乗したGOAN CLASSIC 350は、「Rave Red(レイブ・レッド)」になります。レッドとブラックのコントラストがシックでカッコイイです! 他には、「Shack Black(シャック・ブラック)」や「Purple Haze(パープル・ヘイズ)」、「Trip Teal(トリップ・ティール)」の全4色が展開されています。

¥749,100(税込)

¥749,100(税込)

¥755,700(税込)

¥755,700(税込)
どのカラーもそれぞれに個性があって、ファッションの一部としても楽しめるのが魅力ですね。 普段のスタイルに合わせて選べば、街中でもツーリング先でも“オシャレに乗りこなす”ことができて、ライダーの個性もアップしてくれそうです。
想像以上の乗りやすさが最大の魅力!
跨ってまず感じたのは、足つき性の良さでした! ボバースタイルのGOAN CLASSIC 350は、シートが750mmと低めなこともあり、163cmの私で両足がべったり地面に接地します。 車両重量も197kgと400㏄クラスの中では軽めな部類に入ると思います。車体の大きさや重さ、自分の体格とのギャップを感じないので、跨っただけで安心感を感じられるのが特徴です。

ハンドル位置も高く、常に上体がまっすぐ起きているので、取り回しもラクラク! 重心バランスも絶妙なので、走行中の旋回時は、自分を軸にしてバイクを操っている感覚がものすごくよくわかります。そして、この思い通りにバイクを取りまわしている感覚がなんとも楽しくて気持ちがいいんです! 意のままに操れる”バイクの本質”を大事にしているのかなと思える乗りやすさで、交差点を曲がるだけで「楽しー!」って笑顔になれました。 初めて乗ったとは思えないほど”乗りやすいバイク”ってことが直感的に感じられて、とてもフレンドリーな印象です。

また、クラッチも軽いので、長時間のライディングでも左手が疲れにくいのもうれしいポイントです。それとシーソー式シフトペダルを採用していて、踏み込み動作だけでシフトアップもシフトダウンもできるのはラクチンでした。 これならお気に入りのブーツを傷つけずに走れるので、ありがたいですよね。

エンジンもほどよいパワフルさとスムーズさを兼ね備えていて、アクセルを開けると、その開度に応じて加速してくれます。上半身がおいていかれてしまうような過激さはなく、落ち着きと余裕をもった加速感なので、速度調整も思い通りに行えました。
大通りとせまい脇道が複雑に重なる街乗りから、高速道路や田舎の田んぼ道まで楽しめるツーリングでも軽快にほかの車両との速度感を合わせて楽しめます。先述した取り回しやすさも相まって、初めてバイクに乗る人や小柄な人でも安心できる乗り心地でした。

エンジンの鼓動も心地よい低音が伝わってきて、バイクに乗ってる雰囲気をより味わうことができます。それに、単気筒エンジンってドッドッドッというバイクらしい鼓動感が感じられると同時に、振動が強くでるイメージでしたが、GOAN CLASSIC 350は振動をあまり感じませんでした。なので長時間のライディングでもお尻や腕に負担が少ないのがうれしいポイントです。
また、ROYAL ENFIELDのバイクは、「どのモデルも排気音までデザインしている」とメーカーさんから伺ったことがあります。今までにCLASSICシリーズやHUNTER 350にも乗りましたが、GOAN CLASSIC 350もまた違った独特なエキゾーストサウンドが楽しめました。機会があったら是非聞き比べてみてほしいです!

もう一つ感動したのが、しなやかな足まわりです。41mm正立式フロントフォークとツインリアショックを組み合わせていて、旋回時の安定感アップにも貢献しているのですが、街中のちょっとしたギャップや荒れた路面もしっかり衝撃を吸収してくれます。砂利道も走行したのですが、後ろから見ていたカメラマンさんが、「テールランプは全く動かないのに、リアタイヤがすごい上下に動いてた」と言っていました! サスペンションの動きがスムーズで衝撃が角立たず、ライダーへの負担を和らげて疲れにくくしてくれるのもこのモデルの魅力の一つだと思います。

跨った瞬間から「このバイク乗りやすそう!」って感じられて、パワーも扱いやすさも本当にちょうどいい。しなやかな乗り心地で、親しみやすさばつぐんなのに、きちんとバイクらしい頼もしさも兼ね備えています。でもただ乗りやすいだけじゃなく、ベテランが乗ってもしっかり”バイクを操る楽しさ”を味あわせてくれて、どんなシーンでもライダーにとことん寄り添ってくれる優しい相棒という印象です。
前回乗ったHUNTER 350も元気に走れてすごく楽しかったけど、個人的にロイヤルエンフィールドのモデルの中でGOAN CLASSIC 350が一番好きかもしれないです。 子育てで長時間バイクに乗れないけど、「今なら走りに行ける!」って思ったときに気軽に走り出せて、快適で疲れ知らずなのにしっかりバイクに乗る楽しさも味わえる一挙両得というか一挙三得(!?)な魅力は、今の私のライフスタイルに一番合う気がしました。
足つきチェックと取り回しレビュー
初心者や女性にもおすすめ! ハードルをぐっと下げる理由



身長163cmの私で、両足がべったりと地面に接地し、ヒザにゆとりができるほど足つき性は良好です。車体も降りて見ると350㏄クラスらしい存在感のある大きさですが、跨ってみると全体的にスリムに感じます。シートも前部にいくにつれて細くなっているので足もスッと降ろせて、足つき性の良さにも貢献してくれています。ステップも前のほうにあるので、足を降ろした時に干渉しません。

車体が軽いので、車両から降りて取り回しするときもラクに行えます。それに加えて足つきが良いので、跨ったままバイクを移動させるのも楽でした。ステップの位置が前のほうにあるので、バイクを動かしているときに脚があたらないのも好ポイント! こうやってUターンに自信がないときも、跨ったまま方向転換できるのは助かりますね。気軽にバイクの移動ができるってだけで、出先での不安要素がだいぶ払しょくされるから安心できます。
GOAN CLASSIC 350の詳細をチェック!

349cc 空冷単気筒 SOHC「Jシリーズ」エンジン
最高出力20.2PS、最大トルク27Nm。力強くもスムーズな加速を実現し、街乗りからツーリングまで幅広く対応してくれます。

ツインダウンチューブ・スパインフレーム
剛性としなやかさを兼ね備え、旋回時の安定感にも貢献。


41mm 正立式フロントフォーク & ツインリアショック
街中のギャップや荒れた路面をしなやかに吸収し、長時間でも快適なライディングをサポート。


フロント19インチ/リア16インチのスポークホイール
チューブレスタイヤを採用していて、タイヤ側⾯を⽩くデザインしたホワイトウォール‧タイヤが特徴的。

シーソー式シフトペダル
CLASSIC 350にも採用されているシーソー式のシフトぺダルは、踏み込む動作のみでシフトアップとシフトダウンが行えます。

ミニエイプスタイルのハンドルバー
アップライトなポジションを生み、リラックスして走れる姿勢を確保。

フローティングシート
⼈間⼯学に基づいてデザインした低いフローティングシートは、足つき性に優れ、小柄なライダーや女性でも安心感あり。また、ボルトオンで簡単に取り付けられるリアシートを装備していて、シングルシートとダブルシートの切り替えも可能です。

フルLED化された灯火類
ヘッドライト、テールランプ、ウインカーに加え、タイガーアイと呼ばれるヘッドライト上の2つのパイロットランプも搭載しています。

レトロ調スピードメーター+デジタルディスプレイ
ギアポジションや燃料残量を表示可能。さらにトリッパーナビゲーションも標準装備され、スマートフォンに連携すると方向指示などのシンプルかつわかりやすいナビゲーションが表示されて便利です。

USB Type-C充電ポート
スマホやアクセサリーを走行中に充電できます。
同じエンジンを積む兄弟車と比べてみよう
ロイヤルエンフィールドの350ccシリーズは、それぞれに異なる個性を持ちながら共通して鼓動感あるJシリーズエンジンを搭載しています。それぞれの特徴をチェックしてみましょう。

| モデル名 | スタイル | 特徴 |
|---|---|---|
| CLASSIC 350 | レトロクラシック | ・ブランドを象徴する王道モデル ・丸目ライト、ティアドロップタンクなど伝統的クラシックデザイン ・落ち着いた鼓動感と扱いやすさで「最もROYAL ENFIELDらしい一台」 |
| HUNTER 350 | ネオレトロ・ストリート | ・シリーズ最軽量&コンパクト ・ネイキッドスポーツ寄りのデザインで、都会的で機敏な走り ・シート高も低めで、初心者や小柄なライダーに人気 |
| METEOR 350 | アーバンクルーザー | ・クルーザースタイルで長距離に強い ・ロングホイールベースと快適なポジション ・ウィンドシールドやバックレストなどツーリング向け装備も豊富 |
| BULLET 350 | ヘリテージ・クラシック | ・1932年から続く伝統あるネーミング ・シンプルで力強いクラシカルなデザイン ・長い歴史を背負った“ロイヤルエンフィールドらしい”重厚感 |
| GOAN CLASSIC 350(新型) | ボバークラシック | ・CLASSICをベースにボバースタイルを融合 ・ミニエイプハンドル、フローティングシート、ホワイトウォールタイヤなど個性的デザイン ・自由なライフスタイルを感じさせるファッショナブルな一台 |
王道クラシックの「CLASSIC」、軽快で都会的な「HUNTER」、長距離を快適に走る「METEOR」、伝統を継ぐ「BULLET」、そしてボバー要素を加えた「GOAN CLASSIC」。どのモデルも扱いやすさとデザイン性を両立し、ライダーのスタイルに合わせて選べる懐の深さが魅力です。こちらを参考にして、自分に合う一台を探してみてくださいね!
まとめ:自分らしさを大切にしてくれる“暮らしを彩るバイク”

GOAN CLASSIC 350は、低めのシート高と軽量な車体による安心感、鼓動感あるエンジンとしなやかな足まわりで「扱いやすさ」と「乗る楽しさ」を両立したモデルでした。デザイン面でもボバースタイルやホワイトウォールタイヤ、豊富なカラーバリエーションを備え、ファッションの一部として楽しめるのも大きな魅力です。
今回は、街乗りや自然の多い場所を走りましたが、どんな道でも軽快で快適に走れて、もっと乗っていたい!と思えるバイクでした。車両のスタイルもアップライトでゆったり乗っていられるので、タンデムとかも楽しそうだと思います。 私は4歳の息子がいて、「僕もバイク乗りたい」って言ってくれます。車体が軽くて足つきもバッチリなGOAN CLASSIC 350なら、気軽にタンデムツーリングも楽しめそうだなぁと走りながらふと想像していました。
ライフスタイルの中に自然に溶け込んで、行きたいところに無理なく連れて行ってくれる。ただの移動手段ではなく“日常の相棒”として、自分らしいバイクライフを描きたいライダーにぴったりの相棒といえるでしょう。
(編集協力:ロイヤルエンフィールドジャパン)








