ダブルオーグラスギアのバイク用メガネ「ライディングアイウエア Ride」を出張検眼サービス「TRUNK SHOW」で制作して約1年。オフロード走行やサーキット走行など、バイクに乗る時はもちろん、車を運転するときなどにも色々使ってみると、そのフレームやレンズの作り、検眼の工夫などなど。“バイク専用度付きメガネ”であることの利点は様々な場面で実感できている。
ただ、これまで試せていなかったのが、連日長時間に渡ってバイクを運転し続けるロングツーリング的な状況。そんなところへたまたま千葉の自宅から北海道まで1週間かかけて自走往復する機会が舞い込んできたので、ここぞとばかりに「ライディングアイウエア Ride」を使ってみることにしたのだ。
結果から言ってしまうと、眼精疲労の少ないダブルオーグラスギアのバイク用メガネのおかげで、北海道往復3200kmの行程をものすごくラクに、そして楽しく走り続けることができてびっくり。バイク用の度付きメガネというと、どうしてもレースなどのスポーツ環境でのパフォーマンスアップというイメージが強いけど、ダブルオーグラスギアの「ライディングアイウエア」はツーリングライダーにオススメできる利点がたくさんあったのだ。

文:谷田貝 洋暁
写真:関野 温/谷田貝 洋暁
長時間の夜間走行で感じた「ライディングアイウエア」による集中力の持続
北海道への往路は、暑さと混雑を避けて夜9時に千葉の自宅を出発。ひたすら東北自動車道を北上し、翌朝出港する青森-函館フェリーを目指すようなスケジュールを組んでみた。Googleマップの経路検索によれば距離739kmで、走行時間は8時間以上。……とはいえ、それだけ走れば給油やトイレにも行くし、疲れが溜まれば眠くもなるはずで大休止も必要になってくる。正直、どれだけ時間がかかるか予想できなかったので青森-函館フェリーの予約はせずに出発したのだが、結果的には朝6時25分発の便に余裕で間に合うタイミングで到着。兎にも角にも驚いたのは、途中給油とトイレ休憩のために2回ほどPA/SAに寄っただけでスムーズに青森まで走り切れてしまったことだ。

実のところ、僕はあまり夜間の走行が得意じゃない。鳥目というわけではないのだが、メーターやインジケーターの光と前方の暗い視界の明暗の差が苦手なのだ。そんなこともあって自分のバイクには計器にテープを貼ってインジケーターの光を抑えているくらいなのだが、今回の車両は借り物のバイク。しかも、メーターにナビゲーション画面をミラーリング表示するインプレッションも兼ねているのでメーターの輝度を下げるくらいしかやりようがない。
それでも大した疲れを感じす9時間近い行程をすんなり走り切れてしまったことに驚く。いつもなら夜間走行をするとものの数時間で、目の奥に疲れが溜まってくる感覚があり、手前のメーターにピントが合わなくなったりしてなんだか目をしかめて走るような状況に陥るのだが、ダブルオーグラスギアのバイク用度付きメガネをかけていると朝まで集中して走り切れてしまったのだ。
長時間のライディングでライダーの集中力を削ぐのは疲れやコリであることは間違いないが、その大部分が眼精疲労からきていることがよくわかる。疲れの少ない「ライディングアイウエア」をかけて、目や脳の負担を減らせれば、それだけ体力を温存できてより長い距離を走り続けられるということなのだ。「ライディングアイウエア」を長年愛用するライダーから“バイクの運転がとにかく疲れなくなった”なんて話は聞いていたが、ここまでの威力とは思ってなかった。
「ライディングアイウエア」なら旅先の景色も鮮やか

北海道上陸後は5泊ほどの行程で合計1700kmを走行。道中は撮影のために何度もバイクを止めてヘルメットを脱ぐことになるわけだが、頻繁に「ライディングアイウエア」の着脱を繰り返していて気付いたのは、「ライディングアイウエア」をかけたほうが、森の木々の緑がより鮮やかに見えるということ。
ダブルオーグラスギアの代表である檜垣さんを取材した際、「レースに使うメガネとツーリング用のメガネでは見やすくする色が違います。ロードレース用であればやはりアスファルトの黒をメインに、オイルなどの路上の異物を捉えやすいようにしますし、ツーリングがメインということであれば緑が見やすくなるような視界を作ります」なんて話を聞いてはいたが、使って納得。どうせバイクで走るならより鮮やかな景色の中を走った方が気分がいいに決まっているのだ。

それに1週間ほど毎日朝から晩までバイクを走らせて実感したのは、やはり眼精疲労の少なさだ。せっかくの北海道である。バイクで走ればより多くの景色を見たいし、楽しみたいと思うもの。ただ、そうなるとバイクを運行するため路面状況や交通状況に気を配りながら、同時に景色も楽しむことになる。手前の計器類から、数メートル先の路面状況、そして遠景と右へ左へ目まぐるしく視線を移動させるのだからツーリングライダーは目が疲れて当たり前。
そんな状況で丸1日は走っていると、夕方にはなんだか手前にあるメーターの文字にピントが合いづらくなってくる……いわゆる霞目というヤツだが、僕と同じ50代のメガネライダーなら誰もが経験したことがあるだろう。ただ「ライディングアイウエア」をかけていると、霞目が全く起こらないとは言わないが、眼精疲労が溜まりにくいのだろう、夕方になっても霞目が起きにくくて非常に助かる。
少なくとも、疲れすぎて“もうめんどくさい! どうにでもなれ……”なんて自暴自棄な心境になることもなく、連日しっかり集中して走れてしまうことにびっくりさせられたのだ。
過酷な復路もダブルオーグラスギアのバイク用度付きメガネなら楽々だった!

さて問題は復路だ。“楽しい北海道ツーリングも終わり、明日からまた日常に戻る……”なんてことを考えるとツーリングの復路は足取りは重くなるものだ。しかも、今回は北海道、再びあの700km超えのロングランが待っていると思うとどうにもユウウツ。さらに悪いことに台風の影響で延泊したため便が選べず、青森上陸は正午前。高速道路上にはそれなりに車がおり、雨雲が残ったおかげで東北自動車道ではレインウエアを着通しで、視界もあまり良くないという、かな〜りめんどくさい状況での南下となった。

……ただそんな過酷な状況でも、往路と同様に給油がてら2回休憩しただけで千葉の家に9時前には帰りついてしまった。しかも、ヘトヘトではなくかなり体力に余力を残しての帰着。雨ですっかり濡れてしまった荷物を片付けて、明日の返却のためにバイクを洗車するくらいの余力が残っていたくらいだ。今回の旅では3200kmほど走ることになったが、“「ライディングアイウエア」をかけると明らかに長時間のライディングが楽になる。ツーリングライダーこそ利点が多い”ということが身をもって体感できた次第である。
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ダブルオーグラスギアでは、イベントやバイク用品店などに出張してブースを開き、そこで「RIDINGEYEWEAR」のフィッティングや検眼作業を行う“TRUNK SHOW”を全国で実施中。今回の記事制作のために筆者がテスト使用している「Ride」も、この“TRUNK SHOW”で検眼して制作したものである。実店舗のある京都(京都府京都市左京区下鴨夜光町27-1)まで出向かなくても、自分にぴったりの視界が得られる「RIDINGEYEWEAR」を作ることができるのだ。
【2025年8月】
(in 東京)8月9日(土)・10日(日)・11日(月・祝) 会場:ナップス足立店
(in 石川)8月23日(土)・24日(日) 会場:ライコランド金沢店
【2025年9月】
(in 神奈川)9月13日(土)・14日(日)・15日(月・祝) 会場:ナップス相模原橋本店
(in 宮城)9月20日(土)・21日(日) 会場:ナップス仙台泉インター店
(in 群馬)9月23日(火・祝) 会場:ナップス前橋インター店
【2025年10月】
(in 神奈川)10月11日(土)・12日(日)・13日(月・祝) 会場:ライコランド小牧インター店
(in 山梨)10月25日(土)・26日(日) 会場:ライコランド甲府店

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(編集協力:ダブルオーグラスギア)








