ツーリング中に「名水」「湧水」スポットを目にしたこと、ありませんか?ツーリングマップルにもたくさん表示されている各地の「名水」。コンコンと湧き出る湧水は、ひんやり冷たく、これからの季節、火照った身体をクールダウンする休憩スポットとしてもおすすめです。のどを潤すだけでなく、水音は耳も癒してくれて、たちまち暑さも疲れも吹き飛んでしまうでしょう。
今回は、『ツーリングマップル東北』掲載エリアから、霊山「恐山」の冷水、栗駒山周辺の湧水群、日本海沿いの集落で大切に利用される名水、そして、仙台の「二口渓谷」の湧水、「ヒメサユリ」が咲く「高清水高原」の名水を紹介します。早速見ていきましょう!
著・賀曽利 隆
Route!掲載日:2025年5月23日
▶東北 5 selections◀
1.恐山冷水(おそれざんひやみず)/青森県
2.栗駒山周辺の湧水群/岩手県・秋田県
3.神泉の水(かみこのみず)/秋田県
4.二口渓谷の湧水/宮城県
5.高清水/福島県

【1.恐山冷水】
むつ市の中心地、田名部から県道4号で「恐山」に向かっていくと、外輪山の峠の手前(左側)に名水「恐山冷水」がある。ヒバ林の中から湧き出る冷水で、不老不死・長寿の水として知られている。夏の厳しい暑さの時だと、ここの1杯の水で生き返り、救われた気分になる。
県道4号をさらに進んで、外輪山の峠を越えると、恐山カルデラ内の火口原湖、「宇曽利山湖(うそりやまこ)」の湖畔に降りていく。行止り地点は「日本三大霊場」の「恐山」。県道4号は「恐山」の手前で右折し、「薬研温泉」から大畑に通じている。
ツーリングマップル➡東北 P.101 D-1





【2.栗駒山周辺の湧水群】
「栗駒山(1626m)」周辺は湧水の宝庫。岩手県内に「秘水ぶなの恵み」(ツーリングマップル東北 P.51 G-3)、秋田県内に「栗駒仙人水」(ツーリングマップル東北 P.51 E-3)と「栗駒神水」(ツーリングマップル東北 P.51 D-4)、宮城県内に「金明水」(ツーリングマップル東北 P.51 E-3)がある。
一関から国道342号で秋田県境の栗駒峠に向かっていくと、峠の手前に「秘水ぶなの恵み」、峠を越えた秋田県側に「栗駒仙人水」がある。
さらに国道342号を下っていくと、東成瀬村の平地には「蛭川清水」(ツーリングマップル東北 P.56 B-4)と「五郎兵衛清水」(ツーリングマップル東北 P.56 B-4)がある。
「栗駒神水」は花山峠近くの国道398号沿いに、「金明水」(ツーリングマップル東北 P.51 H-5)は県道42号からわずかに入った所にある。





【3.神泉の水】
酒田から国道7号で山形・秋田の県境へ。その手前で羽州浜街道の旧道で女鹿(めが)の集落に入っていく。ここには「鳥海山」の湧水を引いた「神泉の水」がある。
6つの水槽に分かれているが、1段目は飲み水用、2段目はスイカなどを冷やす水槽、3段目、4段目は野菜などを洗う水槽、5段目は洗濯用、6段目はオムツ洗い用とそれぞれに用途が決っている。「神泉の水」を通して、集落のみなさんの結びつきの強さを感じる。女鹿を過ぎるとすぐに山形・秋田の県境。三崎からの眺めは絶景だ。
ツーリングマップル➡東北 P.109 A-5





【4.二口渓谷の湧水】
東北道の仙台南ICから国道286号→県道62号(二口街道)で二口林道へ。その途中には「秋保温泉(あきうおんせん)」や「秋保大滝(あきうおおたき)」がある。
二口林道は宮城・山形県境の二口峠を越える舗装林道。緑豊かな樹林の中を走り、名取川上流の二口渓谷を見ながら走る。自然度満点の林道。二口渓谷を渡ったところに「二口渓谷の湧水」がある。キリッと冷たい水。この湧水を汲みにくる人は多い。湧水の近くからは高さ100m、長さ3kmの巨岩、磐司岩(ばんじいわ)を見ることができる。二口峠から山形県側を下っていくと山寺(天童市)だ。
ツーリングマップル➡東北 P.33 J-4





【5.高清水】
南郷(南会津町)から国道401号で「高清水」へ。新鳥居峠の手前を左折した行止り地点が「高清水自然公園」。管理棟の裏手に名水「高清水」がある。水量豊富な清水で、南会津の銘酒「花泉」の仕込み水として使われている。
「高清水自然公園」はヒメサユリの群生地。6月中旬から7月上旬には遊歩道を歩きながらヒメサユリの可憐な花が見られる。国道401号で新鳥居峠を越えると「名水の里」昭和村に入る。
ツーリングマップル➡東北 P.12 F-7





〜僕らは今、旅の途中〜 常に進化を遂げてきたライダーのバイブル
ライダーと共に創る地図「ツーリングマップル」は、ライダーの実走取材によるジャンルも内容も多種多様なコメント情報が特徴です。長きに渡り、旅人の信頼を得ています。文字サイズが大きくなったR版(リング版)は、開きやすく使いやすい仕様です。
また、スマホ用アプリ「Route!(ルート)」では、地図の継ぎ目なく表示や自位置確認、走行ログの記録が可能で、書籍とアプリを併用することで、旅の計画から現地での活用まで幅広く対応できます。メディアサイトでも、旅のノウハウやエッセイ、新しい道路・施設・製品のニュースや、編集部セレクトの動画などが閲覧できます。
この記事では「ツーリングマップル」協力のもと、モトメガネ編集部で記事を再編集。今後もさまざまなバイク情報を取り上げていきます。







