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オフ車とキャンプで全国行脚 「オートバイ 時々 Camp! Camp! Camp!」vol.2

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

モトメガネをご覧の皆様、ツーリングマップル編集部です! バイクツーリングの頼れる相棒「ツーリングマップル」は、利用者の旅心を熱くする情報満載の地図ブランドです。
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長年「アウトドア」や「オートバイ」、「ドライブ」などにまつわる旅の本を手掛けてきたフィネスの清水さん・中村さん。ツーリングマップルでは関東甲信越版の著者を担当しているお二人に、キャンプとオートバイの思い出や楽しみ方について語っていただきます。

著・フィネス(清水聖児)
Route!掲載日:2019年8月26日

目次

第2回 私的オートバイとの関わり(清水聖児の場合)その2

大学を卒業すると、仲間と「林道ツーリング」に出かける機会も少なくなりました。それを機に、バイクもオンロードタイプに買い換えて、GWや夏休みには、北海道や関西、北陸などソロで長距離ツーリングをするようになっていました。

ちなみにこの頃に乗っていたバイクは、カワサキのGPZ400とスズキのバンディット400。

KAWASAKI GPZ400

その後、当時勤めていた出版社を辞め、アウトドア関連の月刊誌を創刊する編集プロダクションに転職することになりました。そこで転機が訪れます。昭文社の仕事をするようになったのです。

と言っても、当初は「ツーリング」や「キャンプ」などとは関係のない仕事で、市町村役場を回り、供用予定の道路や、公共施設などの情報収集、および経年変化の調査などをしていました。

やがてそのつながりから、「ツーリングマップル」大改訂時に声がかかり、関東版の調査担当をすることになったというわけです。

このとき同時に、「キャンプ場ガイド」も新たに発行することになったので、僕もバイクを再びオフロードのXLR250に買い換え、ついでにキャンプ道具も新しく買い換えました。

キャンプ道具満載のHONDA XL250S

僕がこれまでで一番たくさんの林道を走り、一番長くキャンプをしたのがこの時期です。当時、4~9月の半年間、毎月7~10日間は「林道の実走調査」と「キャンプ場の取材」に出ていました。年間軽く40~50泊以上はキャンプをしていたことになります。

「林道の実走調査」といっても、その頃は林道の起点、終点、分岐点でバイクを停めて、GPSで経緯度を測ったり、トリップメーターでダートの距離を測ったりと、今の調査に比べるとかなり原始的なものです。それでも地図上にたくさんの情報を落としていくのはとても楽しかったなぁ。

ただ林道は、その頃から年々舗装化が進み、通行止めになることも多く、数年の間調査に行かないと、かなりその様子も変わってしまいます。そこが調査担当者としてはもどかしいところでした。

HONDA XL250Sでは実に色々なところを駆け回った

さて、1990年代後半は、オートキャンプブームで、新しいオートキャンプ場が続々とオープンしていた頃。水洗トイレや温水シャワー、ランドリーなどを備えた快適なキャンプ場が増えてきたのがこの頃です。最近もまた新たなキャンプブームで施設・設備が充実したオートキャンプ場が増えていますね。

僕が初めてオートキャンプ場を利用したときのことは、今でも忘れません。そのキャンプ場は、当時オープンしたばかりの「西伊豆オートキャンプ場」でした。

ちょうど、伊豆で林道の実走調査をしていた日。その日は一日中雨に降られ、そのせいで調査も思うように進まず、夜になってようやくそのキャンプ場にたどり着きました。受付けに行くと、

「もう遅いし、この雨の中でテントを張るのは大変だから、きょうはトレーラーハウスに泊まりなさい」

と温かく迎えてくれました。僕も疲れていたのでその言葉に甘えて、トレーラーハウスを利用させてもらいました。初めて泊まったトレーラーハウスがとても快適だったのはいうまでもありませんが、なによりスタッフの女性(リピーターからはキャンママと呼ばれています)とオーナーの温かさが嬉しかった。

このキャンプ場はオーナーの手造りで、場内には温泉もあり、その居心地のよさから予定を変更して3連泊もしました(笑)。もちろん翌日はテントを張りましたけどね。

それ以来僕は、伊豆の取材拠点として「西伊豆オートキャンプ場」を毎年のように利用しています。6月には、キャンプ場の前を流れる仁科川でホタルを見ることもできるし、釣りもできます。ライダーも歓迎してくれるので、皆さんも伊豆ツーリングをする時はぜひ利用してみてください。

以前は伊豆も林道の宝庫で、温泉も多く、海の幸も堪能できるライダーに人気のエリアでした。僕が初めて大きなイノシシに会ったのも、雨上がりの伊豆の林道で、その時の情景はとても印象に残っています。

残念ながら、現在このあたりの林道は、ほとんどが閉鎖されて走ることができません。そのせいか、オフロードライダーもあまり見かけなくなったような気がします。寂しいものですね。

期間を限定して林道を開放したり、イベントを開催したりすれば、訪れる人も増えると思うし、バイク人口も増えたり、良い事もあると思うんですけど(もちろん安全やマナーの面で課題はありますが)。

伊豆の林道を走れる日は、もうこないのでしょうかね。

(続く)

※当記事はツーリングマップル週刊メルマガにて2016年6月~2016年9月に配信した記事を再編集したものです。

〜僕らは今、旅の途中〜 常に進化を遂げてきたライダーのバイブル

ライダーと共に創る地図「ツーリングマップル」は、ライダーの実走取材によるジャンルも内容も多種多様なコメント情報が特徴です。長きに渡り、旅人の信頼を得ています。文字サイズが大きくなったR版(リング版)は、開きやすく使いやすい仕様です。

また、スマホ用アプリ「Route!(ルート)」では、地図の継ぎ目なく表示や自位置確認、走行ログの記録が可能で、書籍とアプリを併用することで、旅の計画から現地での活用まで幅広く対応できます。メディアサイトでも、旅のノウハウやエッセイ、新しい道路・施設・製品のニュースや、編集部セレクトの動画などが閲覧できます。

この記事では「ツーリングマップル」協力のもと、モトメガネ編集部で記事を再編集。今後もさまざまなバイク情報を取り上げていきます。

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