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ヘリテイジテイストのスクーターが熱い、ロイヤルアロイの新シリーズ「GT」の魅力を解説

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

イギリス発、ヘリテイジテイストのスクーターブランド「Royal Alloy(ロイヤル・アロイ)」は、古き良き時代のスクーターをモダンテイストで再構築する手法で、いま人気を集めているスクーターです。そんなRoyal AlloyからニューモデルのGTシリーズが登場です。

これまでRoyal Alloyは往年のLambretta(ランブレッタ)をモチーフとしたTG/GPシリーズを発売して世界各国のクラシックスクーターファンから多くの支持を集めてきました。

左がGPシリーズ、右がTGシリーズ。どちらも旧Lambrettaモデルを3Dスキャンしてリアルに再現する手法で旧型ファンからも高い支持を得てきました。

旧Lambrettaシリーズはスチールチューブフレームにスチールボディを持ついわゆる「鉄スクーター」。Royal Alloyは見た目のデザインだけではなく、その旧シリーズの車体構成をそのまま現代的に再現して旧シリーズのファンも納得の作りを実現していました。

そんなRoyal AlloyがリリースするGTシリーズはこれまでとは異なるアプローチで登場したモデルです。

クラシックでありながら近未来的なデザイン
Royal Alloy GT125S / GT160S 480,000円

こちらがニューモデルとなるRoyal Alloy GT。GTとはGran Tourismo(グラン・ツーリスモ)を意味していおり、スポーティな印象を打ち出したモデルです。

エンジンは新設計の水冷エンジンで排気量は125ccと160ccの2種類を用意しています。これまでのRoyal Alloyはクラシックなスタイルでしたが、新GTシリーズは旧Lambrettaシリーズへのオマージュから抜け出し、オリジナリティのあるデザインを採用することが大きな特徴です。

こちらはGTシリーズのフレームで素材はスチールチューブで、GTシリーズではこのフレームにABS樹脂のボディを搭載する車体構成です。

角形のヘッドライトを起点に、直線的な面構成でリアエンドまでまとめたデザイン。どこかクラシックな香りを漂わせつつも、現代のスクーターであることを訴えかける洗練された外装が魅力的です。エンジンについても見える部分はきちんとデザインされているんも印象的です。ゆったりとしたホイールベースに12インチホイールをセットする車体は、街中での乗り心地にも期待ができます。もちろん、ブレーキにはABSを採用しているので、安全性にも抜かりなし。

奇抜なカラーを採用するRoyal Alloy GT “Game”
530,000円

ここからはRoyal Alloyの日本総代理店MOTORISTSに入荷したばかりのバリエーションモデル「Royal Alloy GT “Game”」の実車をベースに各部をさらに詳しく見ていきましょう。

ライムグリーンとショッキングピンクのビビッドなカラーリングがインパクト抜群のRoyal Alloy GT “GAME”。Sports Editionや後述するElegant Editionとはまったく異なるカラーパターンは、その名の通りゲームの世界を奇抜なカラーで表現した遊び心あふれるモデルラインです。

特徴となる外装は、表面に凸凹を持つ特殊なペイントを採用しています。トラックの荷台などにも採用されるこのタイプのペイントは塗膜が剥がれにくいのも特徴です。

Gran Turismoのロゴはステッカーではなく立体エンブレムを採用して高級感アリ。

ヘッドライトからウインカー、テールランプまで灯火類はすべてLEDを採用しています。ウインカーもテールランプも大型で視認性は抜群です。

エンジンはSOHCの水冷単気筒で、シリンダーは水平に近い角度で前傾しています。

ラジエーターは車体右サイドに配置されています。

こちらは駆動ユニットです。ブレーキは前後ともディスクブレーキでABSも装備しています。

スイッチ&イグニッションキーのバックライトから液晶メーター、各種ヒーターまで、充実のユーティリティ

Royal Alloyの新型GTシリーズはとにかく装備が充実していることが何よりのトピック。ここからはそれらの装備をご紹介していきます。

メーターはフルカラーの液晶ディスプレイを採用しています。タイヤの空気圧表示やTCS(トラクションコントロール)、ABS、ヒーターの動作状態、外気温など多彩な表示内容です。アプリを使ってスマートフォンと連携することも可能です。

左のQRコードを撮影すればアプリがダウンロードできます。メーターは明るい場所ではバックグラウンドがホワイトへ自動で切り替わる仕組みです。

スイッチボックスは左右ともにバックライト付き。左側のスイッチにはウインカー、ロー/ハイビーム、ホーン、モード、TCS(トラクションコントロール)のスイッチを配置。さらに左側のグリップ根本にはグリップヒーターのスイッチを一体化させています。右側のスイッチにはハザード、シートヒーターをはじめ、メーターの操作ボタンを配置しています。

イグニッションキーのシリンダーにもバックライトを装備しているので夜間でも迷わず操作できます。給油口はフロントボックスの左側に配置。キーを右に押しながら回すとカバーが開く仕組みです。キーシリンダー左側にあるシルバーのパーツはコンビニフックです。

キーシリンダーの脇にはUSB-Aの充電ポートを備えているのでスマートフォンの充電も簡単に行えます。写真ではキーを挿していますが、スマートキーを採用しているので実はキーを挿さなくてもOK。また、キーシリンダーの文字や絵柄の部分は蓄光塗料を使っていることもポイントです。

シート下の荷室にはジェットヘルメットなら楽々収納できる十分な容量です。シートの開閉はキーシリンダーを左に回すとロックが解除されるので、ワンタッチで行えます。

撮影車両は125cc版。とはいえ、車体は160ccモデルと共通なので、125ccクラスとは思えないほど立派なボディです。ロングホイールベースと低い車高の組み合わせはまるでカスタムスクーターのような出で立ちです。低重心の車体は安定性に優れた走りをもたらしてくれるでしょう。

エレガントエディションも同時発売
GT125S/GT160S Elegant Edition

GTシリーズでは外装カラーの組み合わせを変更したエレガントエディションも用意されています。先ほど紹介したSport Editionは足周りやボディの一部をブラックアウトしてスポーティなスタイルを演出していましたが、こちらのElegant Editionはホイールやボディパネルにホワイトを多様することで雰囲気を一転しています。

フロントパネル裏側やハンドル、フロアをホワイトの樹脂に。さらにスイッチ周辺はクローム仕上げです。これだけでも車体の印象はガラッと変わります。

カラーバリエーションは全5色。ボディカラーによってブラックまたはブラウンのシートがセットされます。Sport Editionとはずいぶんと印象がことなりますが、車体やエンジン、足周り、標準装備についてはSport Editionとまったく同じ構成です。

今回のRoyal Alloy GTシリーズでは、Sport Edition、Elegant Edition、Gamer Editionとバラエティ豊かなラインナップです。価格帯は48万円から55万円まで。シートヒーターやイモビライザー、USBソケットなど現代的装備をしっかり備えつつも、リーズナブルな価格を実現したGTシリーズは今年のスクーター市場では大きなトピックとなるでしょう。

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