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これで差がつく!究極のコーナリング&加速テクニック

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

最大限にマシンを傾けてコーナリングするフルバンクは、レース一番の見どころです。理想的なライディングを求めて、最高峰のJSBマシンから最軽量のGP-3マシンのコーナリングをじっくりと観察しました。題材にするのは鈴鹿サーキットの第1&第2コーナーです。減速・旋回・立ち上がりをワンセットで見ることができるので、ライディングの参考になるはずです。

まずは第1コーナーのイン側、激感エリアのコーナリングを見てみましょう。ライダーは前後に荷重し、タイヤの力を旋回のために全振りしたあと、素早くアクセルを開けて加速します。続いて第2コーナーの立ち上がりを意識しながら、旋回場所やベストラインを見つけます。

目次

GP-3マシンのコーナリング

GP-3クラスは、車重約80kg・最大出力50馬力と軽量です。大排気量マシンに比べて大きくラインを取らなくてはなりません。最高速が高くないため、直線よりもコーナリングが頑張りどころ。マシンを安定させてタイヤの力を引き出し、ベストな状態で旋回することが必須です。

#1 尾野弘樹選手(ホンダ NSF250R)

尾野選手は、ボトムスピードを落とさないように操作しています。第1コーナー進入まで時速220km近くも出ているにもかかわらず、コーナーの手前でブレーキング。小刻みに挙動をコントロールしながら曲がる姿が印象的です。

#3 若松 玲選手(ホンダ NSF250R)

この日、ポールポジションを取った若松選手は、スピードを落とすことなく、アウトいっぱいまで膨らむライディングを見せていました。コーナーが視界に入った時点でマシンを倒し込み、最大限に旋回しています。このような走りは「曲がり切れる」という自信がなければできるものではありません。

ST600クラスのコーナリング

このクラスのマシンは、車重170㎏・最高出力120馬力とハイパワーになります。第1コーナー到達までに時速260kmも出ているので、減速と旋回は高い技術が必要です。

#7 長尾健吾(ヤマハ YZF-R6)

長尾選手は、大柄な体を活かしてビシッとタイヤに荷重を伝え、マシンを安定させています。R6はフロントから旋回する特性があるようで、コーナリングするライダーの頭の位置が低く、前方に飛び出しています。

#6 鈴木光来選手(ホンダ CBR600RR)

CBR600RRは、R6に比べて操作性が異なります。ライダーとマシンの相性もあり、乗りこなすまでに時間がかかることもあります。しかし、さらに上を目指すステップアップクラスである以上、どのようなマシンでも扱いきれるようにならなくてはいけません。鈴木選手の走りはCBR600RRを完全にモノにしています。

ST1000のコーナリング

ST1000クラスは車重170㎏以上・最大出力200馬力。ダンロップのワンメイクタイヤを使用します。JSB同様のエンジン性能であり、時速300km近くからコーナーに進入します。

#10 國井勇輝選手(ホンダ CBR1000RR)

ハイスピードから減速するため、難易度がグッと上がりますが、國井選手はいとも簡単に曲がっているように見えます。フロントフォークとブレーキキャリパーはノーマルを使用。そのあたりはJSBと大きく異なります。

#2 荒川晃太選手(ホンダ CBR1000RR)

フリー走行からギリギリの走りをしています。進入からのスピードも高く、バンク角も深い。まるで針の穴に糸を通すかのように、繊細にマシンを操っていました。

#9  岩戸亮介選手(カワサキ ZX-10R)

岩戸選手は、長身を生かしてZX-10Rを操っています。マシンがグイグイ曲がっているというよりは、ライダーがしっかりと減速をして曲げている。立ち上がりも直線的です。

コーナーの向こうにある「続き」は動画で!

しんたろう炎の動画「フルバンク最大旋回!アクセルを開けるために曲げる!」では、11分17
秒にわたってフルバンクの動画を配信しています。JSBクラスで「絶対王者」と呼ばれる中須賀克行選手や、ドゥカティを操る水野 涼選手、岡本裕生選手など、多数のライダーのコーナーリングを収録しています。どうぞご覧ください。

注目のバイク動画を紹介!

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この記事では、動画Shintaro.Nakayama 炎のしんたろうチャンネル協力のもと、モトメガネ編集部で記事を再編集。ジャンル&排気量を問わず、さまざまなバイク情報を取り上げています。

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