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キースターのキャブレター燃調キットを使ってバイク本来の性能を引き出そう!

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【brand pickup】
日中の気温が体温を超えるなんて日もあった8月初旬。ジリジリと感じる路面からの反射熱にたちまち額からの汗を拭いながら愛車・SR400のキックを踏み下ろす。気温が下がることによって始動性の悪くなる冬に厚着でキックするのも結構大変だが、この季節にライディングジャケットを着てキックしていくというのもかなりの苦行である。

やがて息継ぎをしながら下手っぴなアイドリングを始めるが、エンジンが温まっていくにつれて症状は消えていくし、しょっちゅうメンテナンスしているワケではないが、動きの渋くなってきたレバーやワイヤー類などには時たま油を差したり、春・秋の季節ごとや少なくとも5,000kmに1回はオイル交換だってしている。今回はそんな、これまで私自身も「こんなもんでしょ〜」と思っていた始動性や燃調によるパフォーマンスの低下を改善することができた魔法のようなアイテム、キースターのキャブレター燃調キットを紹介していこう。

目次

【KEYSTER(岸田精密工業株式会社)/ キャブレター燃調キット : impression】

これが取り外したキャブレター。見た目もちょっぴり心臓のようだ
燃調キットはパーツが綺麗に収まった専用パッケージとなっている。説明書には症状に応じたセッティングなどもまとめてある
美しい真鍮パーツはもちろん、Oリングやスプリング、ワッシャーやクリップなどの細かいパーツまでほとんどが揃っている

私の愛車・SR400(2002年式)の燃料供給システムは、現代の電子制御式のインジェクションとは異なった機械式のキャブレター。学生時代からバイク好きの私は当時から2ストロークバイクを夢中でいじくり回していたこともあり、いじれないインジェクションよりもいじれるキャブレターが好きな方だ。そして、慢性的な始動性の悪さや忘れた頃に信号待ちでエンストしたりするような症状は、そのほとんどがキャブレターの燃調(燃料と空気を適切なバランス)が合っていないことが多く、分かっちゃいても緊急ではない・乗れないワケでもないレベルの整備はどうも腰が重たくなってしまい、そのままズルズル乗ってしまっていたのだ。

また、キャブレターメンテナンスにおける腰を重たくする要因の一つとして、同じバイクでも年式によって使っているキャブレターはバラバラで、細かく分かれ過ぎてしまっている燃調パーツの種類の多さが挙げられる。
そんな中、今回紹介するKEYSTER(キースター)キャブレター燃調キットの特徴は、部品交換に必要なジェット類をはじめとする主要なパーツがまとまったセットになっているというのに加えて、メインジェットは6サイズ、パイロットジェットについても3サイズがセットに入っているので、排気・吸気系のパーツを変更した際にもオススメだ。さらに、純正部品に比べておおよそ1/3程度とかなり安価に揃えることができるのも非常にありがたく、キャブレターなどの精密部品をケチって部品の洗浄だけで済ませてしまったりすると、汚れが落としきれずに本来のパフォーマンスを発揮できなかったり、部品自体の摩耗で径が変わってしまっていたりすることもある。そして、その1つ1つが大切な部品だからこそこの安さは正直品質についても心配になってくるところだが、KEYSTERを製作する岸田精密工業株式会社は創業1941年、現在ではキャブレターパーツ一筋でMade in Japanにこだわった国内生産を続けており、品質に関しても安心して使用できるのも大きなポイントだ。

負圧式のキャブレターを取り外す時はコックをONのままでフューエルラインを外そう
キャブレターを固定している前後のバンドを緩めておく
キャブレターの取り外しが初めての場合や作業がしにくい場合はタンクを外してしまおう
スロットルケーブルの固定ナットを緩めて、ホルダーから取り外していく
ワイヤー類を外した際はワイヤーやタイコが傷んでいないか確認しよう
キャブレターを取り外す際はエアクリーナーのジョイント側を上手く抉って外す

不調を感じなくても実は想像以上に汚れていることも…

キャブレターを実際に取り外してみると、自分の思っていた以上の汚れにびっくり。エアクリーナーがついているとはいえ、微細なゴミや塵が空気と混ざって吸気口に溜まってしまっていた。タンクからのガソリンを溜めておく役割のフロート室を開けてみると、普段から乗っているおかげかガソリンの変質やジェット類のつまりは見られなかったものの、微細な不純物の混入は多く、真鍮パーツは変色してしまいゴムパーツはカチカチに硬化してしまっていた。こうなってはもうどこが悪さをしているのか素人では全く想像がつかないので、主要の交換パーツがセットになったKEYSTERのキャブレター燃調キットの存在は本当にありがたい。

ジェット類を優しく外し、純正と同じものに交換していく。径の大きさはジェット類の上部に小さく刻まれているのだが、年々読み取るスピードが落ちている気がするのは私も少しずつ大人になっているということだろうか…?ジェット類の交換ができたらニードルバルブやパイロットスクリュー、ドレンスクリューなども交換していき、キャブレター上側のカバーを外してジェットニードルも交換していく。交換に必要なスプリングやOリング、クリップやワッシャーなどの忘れがちな細かなパーツまで、ほぼ全てが揃っているので作業が止まることもなく、サクサク進めていくことができる。

また、今回はせっかく交換するならとエアカットバルブセット付きの物を選んだので、こちらも交換していく。エアカットバルブは経年劣化によってダイヤフラムに穴が空いたりすると、空気と混合機が流れる通路内の負圧が大きくなってもバルブが閉じなくなり、結果として空気の量が多い=混合気が薄くなる(燃料が濃くなる)ことによって、走行時にスロットルを戻した際に「パンッ」と異常燃焼を起こしてしまうことも。ネジ2本で交換できる上、燃調セットにプラス1,500円くらいで追加できる手軽さも魅力的だ。

キャブのフロート室のボルトは経年劣化によって固着していることも多い
ジェットニードルのダイヤフラムも穴が空いたり極端に傷んでいる場合は要交換だ
ニードルバルブは劣化によって前端のゴム部分に段がつき、ガソリンの適正量を保てなくなることも
ジェット類を交換しただけで見た目にもこんなに美しくなる
エアカットバルブにもやはり劣化が見られたため、今回交換しておいて良かった
今回は簡易的な清掃しかできなかったが、それでも見違えるほど綺麗になった

コンディションを取り戻すことでさらに愛着も湧いてくる

キャブレター部品の交換が完了したら、今度は取り付けと逆の手順で組み付けていき、キャブレター内にガソリンを送る為、燃料コックをPRI(プライマリー)にセットする。ガソリンが落ちるのをしばらく待った後、キックペダルを踏み下ろした1発目から小気味良くアイドリングを始めた。エンジンがかかったら燃料コックを再びONに戻し、さっそくシェイクダウンしていく。エンジン始動直後の寝坊助気味なアイドリングから一転、まるで現行車両のように安定したことに加えて、加減速時のスロットルレスポンスが向上したことを裏付けるように、今度はワイヤーの渋い動きが気になってくる。元々バイト先の社長に譲ってもらった車両なのだが、社長が庭先に長年放置していた車両を私がレストアして乗り出したこともあり、実を言うと本来のパフォーマンスを出せているのかは自分でも分からないままだったのだ。冗談を抜きに「こんなに調子良く走るのは初めてだ」と感動しながらヘルメットを脱ぐと、日焼けした頬がヒリリと痛むのであった。

燃調トラブルで困った時の駆け込み寺

現在では年々価値が高まりつつあるキャブレター車だが、実際に購入しようと考えると、もれなく中古車の中から選ぶことになるだろう。そんな時にも本来のパワーが出せているのか?という疑問に対して一つの指標となる燃調周りをリフレッシュすることによって、愛車のことをもっと知り、コンディションを取り戻すことでさらに愛着も湧いてくるに違いない。KEYSTERのキャブレター燃調キットは、これからも大切にキャブレター車と付き合っていこうと考える多くのライダー達にとって欠かせない、そして燃調周りのトラブルで困った時にはとても頼りになる駆け込み寺のような存在となっていくことだろう。

しかし、あくまで燃調キットによる部品交換は燃調コンデションの最適化が目的となっている為、キットを導入しても症状が改善されない場合は、プラグや燃料、空気なども一度チェックしてみることが大切だ。

プラグの状態も確認しよう。焼け色によって燃調が合っているかの判断もできる
タンクのサビなどで燃料フィルターがつまるトラブルも意外と多い
作業中はキャブレターを外したジョイント部にゴミなどが入らないようにウエスなどを詰めておくこと

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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