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【前編】ミドルアドベンチャー6台を比較してみた

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前編YAMAHA テネレ700
  DUCATI デザートX
  KTM 890アドベンチャー

後編SUZUKI Vストローム650
  TRIUMPH タイガー900GT
  YAMAHA トレーサー900GT

近年人気のアドベンチャーバイク
オンロードもオフロードもこなすマルチな走破性とキャンプなど積載を十分にかなえる利便性。オフロードバイクは減ってしまっているがアドベンチャーバイクは車種も次々増えている。その中でもビックアドベンチャーは取り回しなど不安があるという方に、e50exhaustがミドルクラスのアドベンチャーバイクをご紹介します。

リッター以下、でも大型バイクのパワーと余裕を持ったミドルアドベンチャー、イイのあります。1000cc超えていなくても日本では十分に走ります。普段に使うにも使いやすい。コンビニにも気軽に行けるミドルクラス。前編と後編分けて6台の走りをお伝えしていきます。

目次

柔らかい操舵感
速度を出さずとも楽しい
ヤマハ テネレ700

ヤマハのテネレ700。久しぶりのヤマハの本気?を観たオフロードバイク。アドベンチャーというよりオフロード寄りのイメージがするがオンロードも軽快で楽しいマシンだ。
画像だと細身のイメージだけれど、実際は結構な大きさと迫力がある。大きな馬にまたがるような感覚。またがるとスッと柔らかいサスペンションが沈む。縦長のメーターはシンプルで見やすい。

走りだすと軽い。大型バイクを操っているという感覚はない。
MT-07とXSR700の定評ある2気筒エンジンを使っているが、3台の中でもこのエンジンはテネレに一番合っている気がする。すごくしっくりくる。同じエンジンとは思えない。低速と中速を太くしてるのだとは思うがすごく乗りやすい。MT-07とXSR700も中低速は良いのだが、トルクのかかり方とマシンの挙動がぴったり。テネレのために開発したエンジンなのではないかと思うほど。

おそらくサスペンションとエンジン出力が、とても合っているんだと思う。
柔らかめのサスペンションが低速と中速のトルクをうまく受け止めてくれるから心地いい。最初は、すくっと沈んで路面をとらえ、アクセルを開けてトラクションをさらにかけていくと、しっかり強く粘って前に進んでいく。だから、操り感がとても良く、ライダーに伝わってくる。それが低速でも気持ちよく伝わってくるからヤミツキになる。

少しセローに似ている。セローの上位互換。
このトラクションの捕らえ方はオフロードで最良に効果を発揮するのだろうけれど、オンロードでも自在に動く馬のように楽しい。軽快にリズミカルにコーナーを抜けていく感覚はオフだけじゃモッタイない。高い座面からの視点でパタンと寝かせて、スッと荷重がかかる。アクセルを開けながらリアで曲がっていく感じ。フロント21インチ、リア18インチとは思えない軽快なハンドリングはツーリングを楽しくしてくれるだろう。

●水冷4サイクル2気筒688cc
●最高出力73ps/9000rpm
●車重205㎏ ●シート高 875㎜
●価格:1,342,000円(税込)

走りたくなるLツイン
低速は別物のように優しい
ドゥカティ デザートX

ドゥカティ渾身のオフロードバイク。
懐古的な2つ目をイタリア流儀で斬新にデザインしたヘッドライト。砂漠も走破する本格ラリーにも対応するアドベンチャーバイク。これは乗ったらわくわくする躍動的なマシンだ。
ドゥカティといえば、荒々しいLツインのイメージ。ドコドコと鼓動を伴いながら蹴りだすようなアグレッシブな走り。しかし、乗ってみると意外にもマイルドで乗りやすい。

あれ、こんなに乗りやすいの、って驚くくらい。
Lツインのじわっとトルクがかかる出力特性は、低速でもコントロールしやすい。自然にスタンディングポジション。ニーグリップとアクセルワークでバランスを取りやすいのだ。いや、そんなおとなしいわけがない。アクセルをガバっと開けてみる。すると

本性を現したLツインがヤンチャに吠える。やっぱり、ドカだ。
開けるほどに鼓動を増して、リアで蹴りだすように加速する。この感覚はドゥカティでしか味わえない。スポーティーでクイックな操舵感はもっともっとアクセルを開けたくなる。サスペンションはアグレッシブだけれど、ちゃんと轍はいなしてくれる。いなすというか跳ねて蹴散らす感じ。だから、どこまでも走って行けそうになる。どこまで行っても満足しない、すぐに走りたくなるマシンだ。

コーナリングも楽しい。
オフロードバイクらしからぬ旋回性を発揮する。フロント21インチ、リア18インチはドゥカティでは例がなかったが、実にスポーティーに曲がる。普通はフロントが残っていく感覚になるがそれがない。さすがドカ。電子制御も6軸IMUなどてんこ盛りなのも功を奏しているかもしれない。荒らしさを消したければ6つのライディングモードから選べばいい。でも、おすすめはスポーツモード。非日常が味わえる。

●水冷4サイクルV型2気筒937cc
●最高出力110ps/9250rpm
●車重223㎏ ●シート高 875㎜
●価格:1,939,000円(税込)

低重心で走りやすい
軽快でキビキビ走る
KTM 890アドベンチャー

KTMはオフロードバイクに一日の長があるメーカー。
悪路に対するトラクションの繊細なコントロールを実現するマシンは他のメーカーの追従を許さない。そんなKTMが作ったアドベンチャーバイクがわくわくしないわけがない。またがってみると大柄なイメージに反して細身のシート。889cc の大型バイクの感覚というには軽い取り回し。それには秘密があった。

それは左右に釣り下がるガソリンタンクだ。
給油口こそ上にあるが20Lのガソリンが左右に振り分けられて下のタンクに入る。それによって重心が下がりマシン全体の低重心に大きく寄与している。これが、走行時の安定性につながってすこぶる走りやすい。BMWのボクサーエンジン、とまではいかないがそれに匹敵する安定感を生み出している。

低速時はこの安定感と意外にもマイルドな出力で初心者も安心な操舵感。
並列2気筒で今、流行りの270°クランクでは無い、こだわりのKTMの個性が走りに現れる。軽快でよく回るエンジン。それでいてV型のようなじわっとくるトルク感覚はパワーの伝達がライダーに伝わりやすいのでアクセルワークをコントロールしやすく楽しい。中速と高速はもうじゃじゃ馬に変貌するのも特徴。

KTMはもちろん軽快でレスポンスの良いコーナリングも楽しめる。
視線の高いアドベンチャーバイクをぱたんと寝かしてコーナーに入る。高い位置からすう~っと倒れていくので最初は怖いかもしれないが安定感のある寝方なので慣れると気持ちいい。長いストローク活かしたサスペンションが沈んでいきながらアクセルレスポンス良くコーナリングしていく。フロント21インチ、リア18インチは、リアで曲がっていく感覚。フロントは軽く手を携えてリアでぐるんと回していく。反応がよくキビキビ走るKTMにハマると抜け出せないかもしれない。

●水冷4サイクル2気筒889cc
●最高出力105ps/8000rpm
●車重200㎏ ●シート高 830㎜ 850㎜
●価格:1,629,000円(税込)

それぞれの個性が違う3台。
しなやかなテネレ700、アグレッシブなデザートX、低重心のじゃじゃ馬890アドベンチャーと大きく異なる乗り味だったが、どれも難しさはなくフレンドリー。後編は、また違う個性の3台が続きます。V型と並列3気筒。これはまた面白い。後編に続きます。

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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