みなさんこんにちは。
フラッグシップの上野です
今回はオートバイシューズの安全性についてお話をしたいと思います。
前回、主にソール(靴底を含む)の事を説明させてて頂きましたが、
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ソールにも安全性に関わるものはあります。
耐油性てなんのこと?
皆さんは『耐油性』という言葉を聞いたことがありますか?
靴やブーツの紹介文で『その靴底は耐油性で・・・』とか言われるものですね。
これ、どういう意味なのかわかりますか?
ちなみに読み方は『たいゆ』です。
耐油って文字から想像すると、油に強い!! 油で滑りにくい!!
と思っているのではないでしょうか?
実はこれ「油に負けない滑りにくい」ではなく、「油による劣化を防ぐ強さ」をいう言葉なんです。
安全な靴底とは?
耐油のソールとは簡単に言うと、靴底を油による劣化から防ぐことです。
靴底に使用されるゴム素材は油によって外観が膨らんだり硬度が落ちる、といった劣化が起きやすいのです。油が靴に付着したままだと、靴にヒビが入りやすくなったりします。
なので耐油性のある靴は「油によって劣化しにくい靴」ということをさします。
私もこの仕事をするまで油で滑らない方だと思ってました(笑)。
ちなみに滑りにくいソールを持つ靴は『耐滑(たいかつ)』と表現されるものなのです。
グリップ力に優れており、ソールの形状により生み出されます。
『耐油』と『耐滑』両方兼ね備えた靴が靴底の安全性です。
バイク用の靴では靴底の形状で乗るバイクの車種や用途が変わるので、
自分のバイクの楽しみ方に合わせて選んでいただきたいです。
ちなみに弊社の靴も『耐油性』です。
靴底の形状はアウトドア向きな形状なので、
土やぬかるみでグリップ力を発揮できる形状となっています。
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アッパー側から見た安全な靴の見定方
次はアッパー側の安全性についてお話ししましょう。
1、くるぶしを守るパッドのお話は以前しましたね。
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他に特徴的な場所と言えば、
2、シフトの際当たる部分の補強でしょうか。
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補強のない物を使っても安全には支障は無いのかもしれませんが、
シフトによる靴のダメージを抑えて、靴の劣化具合に違いがでます。
直接シフトに当たる感じが少ないので、足が痛くなることも少ないと思います。
3、次に足を固定する為の仕様に違いがあります。
紐であったり、バックルであったり、面ファスナーであったりします。
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近年、主流になりつつあるのはワイヤーシステムですね。
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各メーカさんで使っているワイヤーシステムは、それぞれの仕様は多少異なりますが用途は同じです。
このワイヤーシステムは脱ぎ履きのしやすさ、調整のしやすさは群を抜いています。
これに慣れてしまうと他の仕様の脱ぎ履きが面倒になってしまいます!!(笑)
まだ履いたことのない方は偏見を持たず、先ずは試着してみてください。
きっと「お?! 便利じゃん!!」となるはずです。
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足にフィットしていることが大切!
靴選びで重要なのは、履いた時きっちり足をホールドしてくれることです。
あそびがあると足が疲れやすくなり、運転に支障をきたす恐れがあります。
これは逆にキツすぎてもだめ!
自分にあった仕様、調整方、履きごごちを必ず実店舗さんで試着して購入してください!
自分の足に合わない靴ほど苦痛なものはないです……。
私は靴に関して試し履きしないで買うことはありません。だって靴は体の一部ですから。
自分の足に合わないライディングシューズやブーツにわざわざ高いお金を払って
苦痛を強いられるなんてプレイは要りません(笑)。
防水性は快適なだけじゃなく安全にもつながる!!
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安全性とは若干違いますが、アッパー側の特徴で防水仕様もあります。
これも使う用途で必要か必要でないか別れるところではありますが、
ツーリングによく行かれる方なら防水シューズをお薦めします!
雨を予想しない装備で走っていて、突然降られると慌てるものです。
「濡れないうちに早く目的地着きたい!」と気持ちが焦ったりします。
それが危険のもと。
撮影用に防水ライディングブーツを特別に半分に切った物が下の写真。
人差し指と親指で押さえられているのが『防水フィルム』です。
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防水シューズはその特性上、防水フィルムで覆われてますので夏は若干蒸れたりしますが、
逆に冬場は風、雨も入ってきませんので、指先の冷えが違うと思います。
足の冷えは辛いですからね〜。
場合によっては軽い凍傷になったりしますし、運転どころじゃなくなりますので。
ざっくりとですがバイク用靴についてお話しさせて頂きました。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
【FlagShip・フラッグシップ】
オートバイ専用のジャケット、パンツ、グローブなどのウエア類からバッグ、アクセサリーまで幅広くライディングギアをラインナップしているFlagShip(フラッグシップ)。 エルフ(ELF)の日本正規販売元オフィシャルメーカーでもある。
【執筆者・FlagShip企画室 上野時夫】
ライディングジャケットはもちろん、バイクでライディングする時に使用するギアに至るあらゆるものの企画を担当。素材から製造まで幅広い知識をもつ。
初めてのバイクは国産アメリカン。そこからなぜか旧車に目覚めAT90なる1965年生の90cc2サイクル2気筒の謎なバイク(音が最高でした……)を所有経験あり。その他にも色々乗り、大型自動二輪免許を取得してからはアメリカンに再び戻りハーレー・ダヴィッドソンを経て、これまた何故かオフロードに目覚める。現在WR250Rとカブを所有。
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