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【新潟】越後七浦シーサイドライン/国道402号~日本海の奇岩奇勝を走るシーサイドロード~【バイク・車でツーリングしたい日本百名道・No.104】

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

目次

道の概要

濃い群青を特徴とする日本海の海岸線は、若狭湾と一部の半島を除けば、曲線や直線部分が多く、複雑な太平洋側とは対照的な景色を見せている。中でも新潟県の海岸線は、地図で見るとひずみのない滑らかな曲線のようである。その中で異質な景色が続くのが越後七浦と呼ばれる海岸線だ。

新潟県の寺泊から角田浜にいたる区間は、南北をしめる砂浜海岸の中に突然奇岩が現れる。2000万年前の海底噴火で流れ出した溶岩が特殊な形で固まった枕状溶岩が露出し、奇岩奇勝の海岸線をつくっている。立岩、男釜・女釜、浦浜、獅子ヶ鼻、間瀬の白岩(石灰の凝灰岩で間瀬海岸のシンボル)、花立、間瀬漁港(間瀬枕状溶岩)、立岩、角田岬と絶景スポットが連続する。ここを走るのが、野積浜から角田浜までの総延長14㎞の越後七浦シーサイドラインで、元越後七浦有料道路だったが1990年に無料開放された。

海岸線道路は海側を走り砂浜が広がる野積浜から北上する。砂浜が終わると立岩から始まる海岸線の奇岩が続き獅子が鼻に展望駐車場がある。間瀬海岸には枕状溶岩や開放的なこめぐりの郷公園やシーサイドパークがあり、海の景色にひたりながら休憩には最適だろう。また山側には日本海間瀬サーキットがあるので腕試しや見学も可能だ。そこを過ぎると道路は角見海岸(かくみかいがん)を離れ山沿いを2つのトンネルで抜けていく。実はかつて角海浜には東北力電力巻原子力発電所の誘致計画があったため、集落は移転し廃村となり、道路は山側を回り込むルートになった。その後、1996年に住民投票結果に基づき誘致中止となり、この地域がそのまま残され現在では陸側からは近づけないという。

再び海沿いに戻った道路は、この道のハイライト区間に入る。浦浜海水浴場を過ぎると、俵岩、雷岩の巨大な奇岩の真っ只中を走る驚愕の絶景ワインディングになる。この道があと5km長ければ文句無しの絶景シーサイドロードになって、ツーリング系の絶景ロード特集の上位に間違いなく入るだろう。せめて角海浜の海岸を走ってくれたらと思う。終点の角田浜には白亜の美しい灯台がある。やや険しい階段を登って日本海を見下ろす灯台の景色を眺めて欲しい。

お薦めのシーズン

  1. 海の青さと潮風を感じる夏。

周辺立ち寄りポイント

◆角田岬灯台
標高482m角田山の山裾の尾根に、1959年に完成した灯台。角田浜駐車場から人道トンネルを抜け崖伝いに階段を登ると灯台に到達。とても清々しい場所で日本海の海と砂浜をずっと眺めたくなる。

◆寺泊海岸
魚の市場通り  国道402号線沿いに、通称「魚のアメ横」と呼ばれる海産物市場があり、鮮魚店や土産物店など11店舗が並び、地元寺泊港や出雲崎港に揚がる生鮮品はもちろん、冷凍や加工品も含め新鮮で安い魚の宝庫。イカやホタテ、旬の魚を焼いた名物浜焼きを、浜風に吹かれながら味わうことができる。



DATA
総延長:約14km
道の駅:国上
アクセス:北陸自動車道/三条燕IC~県道18号~県道159号~野積橋
冬季閉鎖:なし
道路情報参照ページ:JARTIC道路交通情報 Wikipedia(国道402号

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