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【FANTIC】イタリアンデザインにヤマハCP2エンジンを搭載したCaballero Scrambler700が登場!

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ネオクラシックなデザインと本格的なオフロード性能に定評のあるFANTIC Caballero Scramblerシリーズに満を持して登場したScrambler700。同シリーズ最上位モデルとなる当モデルは2022年のEICMAでの発表に加え、昨年国内への導入が決定するや否や一躍話題となった。
そんな当モデルがついに国内での本格デリバリーを開始したので、今回は一足先にインプレッションしていこう。

目次

FANTIC Caballero Scrambler700 : impression

2022年のEICMA(ミラノショー)にて発表され、当時大いに話題となったキャバレロ スクランブラー700。キャバレロスクランブラーシリーズとしては最大排気量となる当モデルは、現在展開している125、500の最上位モデルとしてようやく国内での販売が開始されたのである。

私は以前に販売していた250や500にも試乗したことがあるのだが、キャバレロ スクランブラーシリーズらしいネオクラシックなスクランブラーの雰囲気はそのままに、ヤマハのMT-07やテネレ700などに搭載されており、評価や信頼に関しても折り紙つきのCP2エンジンを搭載しており、さらにフレームに関しても完全専用設計となっている。

そのため、実際にスクランブラー500と比べてみると一回りほど車体も大きく、シート高も10mmほど高くなっているものの、シート形状や足回りのセッティングの技巧によって、体感的にはむしろ足付きは良いように感じることができた。

キャバレロ スクランブラーシリーズらしいアルミ切削のトリプルツリーやピポットプレートに加え、ヘッドライトカウルやシートまで細部の作り込みが美しく、全体的な高級感やクオリティはさすがのイタリアンバイクといったところだ。

ヤマハのCP2エンジン搭載でどこまでもオールマイティーに

キャバレロ スクランブラー700に乗って最初に感じたのは、エンジンとシャシーのバランスが非常に良いこと。僅か175kg(ガソリン抜き)という軽量かつコンパクトな車体にヤマハのCP2エンジンを搭載することによって、パワーがあるのにピーキー過ぎることもなく、野生的な鼓動感や瞬発的なパワフルさも感じることのできるのだ。もちろんCP2エンジンはそのまま搭載しているのではなく、キャバレロ スクランブラー700用にきちんと調整されていて、同モデルエンジンを搭載するテネレ700のような低速のトルク感を残しつつ、MT-07のようにトップギアをワイドにすることによって、どんなシーンでもギアに迷ってしまうことがない。

さらに足まわりはフロント19 / リア17インチ、前後ブレンボ製のブレーキにマルゾッキ製VRMシステムのサスペンションが採用されたハンドリングはクセが全くなく、ニュートラルなフィーリングで思った通りのラインを走ることができる。

また、電子制御システムに関しても抜かりなく、既にトラクションコントロールとコーナリングABSが設定されているストリートとオフロードの2つのライドモードの他、液晶メーターから自分でカスタマイズすることが可能なカスタムライドモードも用意されている。

まさにスクランブラーモデルの完成形

今回キャバレロ スクランブラー700に1日乗ってみて、乗りはじめて最初に感じたバランスの良さは色褪せることなく、思い通りに操れるバイクにはむしろ乗れば乗るほど、昔から乗っていたような気持ちにさせてくれる。

この無味無臭とも言える絶妙なバランスこそキャバレロ スクランブラー700の特徴で、バイクが思った通りの挙動をしてくれるからこそ扱いやすく、アスファルトからダートまで道を選ばずにどこでも気持ちよく走れてしまう。これなら長距離のツーリングから本格的な林道、クローズドコースから近所のコンビニまで、シーンを選ばずに使い勝手も良さそうだ。

ネオクラシックな雰囲気のスクランブラースタイルでありながら、完全新設計フレームにヤマハ CP2エンジンを搭載することによってパフォーマンスやフィーリングも最高で、まさにスクランブラーモデルの完成形とも言える完成度の高さとなっているキャバレロ スクランブラー700。

発表当初は正直少し強気な価格設定だと感じていたのだが、実際に1度乗ってみると175万円(税込)という価格にも納得でき、そもそも車体各部の作り込みや装着されている部品の性能に加え、後からチューニングする手間や費用を考えると、むしろ安いとさえ言えてしまうことを改めて裏付けることができた。

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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