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燃費性能を競うホンダ「エコマイ」にカーボンニュートラル燃料で挑戦!

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本田技研工業株式会社は、ホンダの”これから”がわかるHonda Storiesに新規コンテンツを公開した。1981年からスタートした、マシンの速さではなく燃費性能を競う「エコマイレッジチャレンジ」。来年度のカーボンニュートラル(CN)燃料クラス新設に向け、本年10月に開催された全国大会ではCN燃料が試験導入された。今回はエキシビションとして、CN燃料で競技に挑戦するHonda社員チームと、ホンダテクニカルカレッジ関東(ホンダ学園)チームに大会までの道のりについてのインタビューを実施。同コンテンツでは、その内容が公開されている。

目次

1リッターの燃料で何km走行できる?
カーボンニュートラル燃料で伝統の競技に挑戦

マシンの速さではなく燃費性能を競う「エコマイレッジチャレンジ」。来年度のカーボンニュートラル(CN)燃料クラス新設に向け、2023年10月開催の全国大会でCN燃料が試験導入されました。今回はエキシビションとして、CN燃料で競技に挑戦するHonda社員チームと、ホンダテクニカルカレッジ関東(ホンダ学園)チームに大会までの道のりを伺いました。

エコマイはモノづくりの夢を追求する場。CN燃料でこれまで以上に世界一エコな大会に

1981年からスタートした「本田宗一郎杯 Honda エコ マイレッジ チャレンジ」、略して「エコマイ」。スーパーカブのエンジンをベースにマシンを自作し、1リッターの燃料で何km走れるかという燃費性能を競う大会で、”世界一エコな大会”と銘打っています。

あらゆる要素の効率化を追求したマシンが登場

Hondaが行うイベントにおいて唯一創業者の名前を冠しており、エンジニアを目指す若者の夢の実現を後押ししたいという想いから40年以上にわたり開催。今大会では全217チームのうち約7割は学生が参加し、自ら手を動かし考える、技術の実践と未来の活躍を育む場となっています。

2023年全国大会では中学生~社会人で構成された全217チームが参加

そんなエコマイですが、CN化達成を目指す中では事業だけではなく外部イベントにおいても積極的に取り組んでいく必要があると考え、今大会よりCN燃料の試験導入が決定。CN燃料とは、植物や化学的回収を通じて、大気中から集めた二酸化炭素(CO2)を基に再生可能エネルギーを用いて作られた燃料です。燃料を燃焼する際にCO2は発生しますが、集めたCO2を基に作られているため、生成から使用まで大気中のCO2は増えない燃料として注目されています。正式なCNクラスの創設は2024年からとなりますが、その先陣を切るエキシビション走行に2チームが挑戦しています。

未来を担う若手を育てる大会だからこそ、CN燃料に触れるチャンスを設けることには大きな意義があるはず。今後は、技術系社員による講座・参加者同士のディスカッションの機会を設け、参加者がCN化への理解を深める場を提供予定。CN燃料導入をきっかけに、CN化を知る・学ぶ場はエコマイ、と思い浮かべるような大会に育てていきます。

2023年全国大会より試験導入されたカーボンニュートラル燃料。本大会では植物由来のCN燃料を使用

知恵を結集してCN燃料に挑んだホンダ学園チーム

CN燃料のエキシビション走行に挑戦したホンダ学園のエコラン部。初めて触れるCN燃料に悪戦苦闘するも、改めてモノづくりの面白さと自ら動いて答えを導く大切さ、また新燃料の可能性を感じたと話します。今回は開発設計・工学コース(現 研究開発学科)の4人がインタビューに応じてくれました。

チーム名は「H-TEC CN-Project」。山藤優馬さん、森晴信さん、小野智也さん、小林優希さん(左から)

――大会事務局からCN燃料使用の打診があった際は、二つ返事で答えたそうですが、どういった理由からでしょうか?

小林:CN化は欧州を中心に広まっていますが、日本にもその波が来ていると感じます。授業でも環境について学ぶ機会が多くあったので、お話があった際にはチームメンバーに相談もしないで”やります!”と即答していました。

小野:まだ新燃料が世の中に出てきていない中で、自分が変えていける余地のある分野だということに魅力を感じ、以前より新燃料に関わる仕事がしたいと思っていました。エコラン部でCN燃料を扱うことになったと聞いてすぐ入部を決意しました。

――CN燃料の導入は、皆さんにとって絶好の機会だったんですね。CN燃料を使用するといっても初めてのことで、前例も情報も少ないため、苦労されたと思います。

森:まずはエンジンを掛けることから大変でした。どのタイミングでどのくらいの量のガソリンをエンジンに吹きかけるのか、インジェクターの特性をまずはとことん調べることから始まり、それをCN燃料にどう応用すればよいのか、みんなで何度も話し合いながら調整を重ねました。

授業後に集まり、日々試行錯誤を繰り返して新たなマシンをつくり上げた

小林:CN燃料についての情報は、限られていて曖昧なんです。性能は普通のガソリンと同等と言っている記事もあれば、今年のSUPER GTのレースではCN燃料の対応延期という情報もあるように苦戦している様子で、どっちが本当なんだろうと。そのため、とにかく自分たちで試して、一つひとつ疑問を潰していくしかなかったです。

森:また、モータースポーツではすでに多方面でCN燃料の使用が始まっているので、HRC※1の方にCN燃料の扱いを伺いました。CN燃料はエンジンの水温が100℃ぐらいじゃないと調子が悪いと聞いたので保温方法を考え、多くのアプローチで試し、最終的には3Dプリンターでエンジン自体を覆うカバーを製作しました。ぴったりのサイズを設計するのに時間がかかりましたが、うまくいってうれしかったです。

※1…株式会社ホンダ・レーシング。Hondaのレース活動を担う子会社で、モータースポーツにおけるカーボンニュートラル技術の研究開発も進めている

小林:先日テストコースで走行させたときは、初速で40kmくらいまで加速できたので、ある程度結果は得られていると思います。目標は本番でとにかく完走することです!

試行錯誤の末、アイデアをかたちにしてつくり上げたエンジンカバー

――CN燃料を実際に扱い、どのように感じましたか?

山藤:CN燃料を扱うのは難しいと思っていましたが、しっかりと向き合えば僕らでもエンジンがかかることがわかったので、将来的な可能性を感じました。エコランを通じて多くの方々にCN燃料が認知されていくといいなと思います。

小野:実際に使ったことで問題点が見えるようになったので、将来どうすれば市販車に使えるのかというところまで、自分の中で考え始めています。来年もエコマイに参加するので、今年の経験を引き継げるようにしたいと思っています。

――皆さんがエコマイの活動で得るものがたくさんあることが伝わってきます。最後に、それを活かして、将来にどんな夢を叶えたいと思っているか聞かせてください。

森:失敗して悔しいことが多くありましたが、モノづくりの楽しさを学びました。卒業後は制御の仕事に就くのですが、死亡事故がない自動運転制御を開発するのが夢です。僕の実家もそうですが、交通網が発達していない郊外の街でクルマは必須。高齢者が増える中で、誰でも安全に移動できる社会を実現したいと思っています。

小林:エコマイは生きがいで、学んだ技術を応用・転用できる貴重な場です。自分の手や頭を動かして疑問を解決するというやり方が、自分に身についたと思います。卒業したら、Hondaで開発の仕事に携わりますが、ガスタービンエンジン領域を担当したいです。まさにCN燃料を使う領域です。eVTOL※2の開発に携わり、誰もが身近に使える空の移動手段を実現させたいです。エコラン部で培った知識や精神は、きっと今後の人生にも活きてくると思います。

※2…電動垂直離着陸機=electric Vertical Take Off and Landing

「H-TEC CN-プロジェクト」は、目標としていた完走を見事に達成。
エコマイの歴史に新たな1ページを刻んだ(記録 709.018km/l)

CN実現への使命感を持って、技術のプロも参戦

普段の業務は全員異なるが、エコマイという目標に向けて一つにまとまった「Team-Truth」。
中村崇義、石手雄大、隅英明、稲葉敏行、林晏理、荒川結(左から)

一般クラスの代表としてエキシビションで走行したのは、業務でもCN燃料に携わるメンバーを有したHonda社員有志チーム「Team-Truth」。特別自己啓発活動として取り組む6名のチームの方々にもCN燃料使用への挑戦についてお話を伺いました。

――皆さん、普段はどのような業務を担当されているのでしょうか?

稲葉:私は大気中のCO2を集めるDAC (Direct Air Capture)のプロジェクトに、隅は集めたCO2からCN燃料を合成するプロジェクトに携わっています。

荒川:私はCN化達成に向けた一つのアプローチとして、回収したCO2で藻を育てるプロジェクト“Honda DREAMO(ドリーモ)”に携わっています。CO2を吸収して育った藻は、食品やCN燃料の原料として活用できる可能性を秘めています。

――半数の方が普段からCN燃料と近い場所で業務されているようですが、どのような経緯で、エコマイでCN燃料に挑戦することになったのですか?

稲葉:モータースポーツがCN燃料にシフトする中、“このままエコマイでガソリンを使用し続けることはモビリティメーカーとして良いのか? 将来、自分たちが集めたCO2からつくったCN燃料で走ってみたい!”。そんなことを隅と話をしていて、事務局に問い合わせたんです。そうしたら、ちょうどCN燃料を導入するので、エキシビションで走りませんか?とお声がけいただきました。絶妙なタイミングでしたね。

メンバー全員、エコマイへの情熱はもちろん、カーボンニュートラルに向けた使命感を持って活動に取り組む

中村:それからは本当に時間がなくて…結局初めてエンジンに火入れしたのは8月頭くらい(笑)。事前に集めた情報で燃料特性を把握しつつ、エタノール燃料での経験を活かし、エンジンは始動できました。意外と使いやすい燃料で、エンジンが暖機している状態で回す分には思ったより課題が少ないかなと。

林:ネックだったのは、ガソリンよりもリッターあたりに取り出せるエネルギーが少ないところ。燃費を大きく左右するギア比をギリギリまで調整しました。私は業務で以前トランスミッションを担当していたので、ギア比の計算は得意なんです。

石手:林さんはエンジンの回転数を低く抑えることで燃費を上げたいけど、エンジン屋の自分としては攻めすぎるとエンジンかからないよと。ちょうど良い加減で走れるようにするために、よく2人で車体の横に座りながら真剣に議論していました。

大学時代、サークルが同じで、Hondaへの入社も同期という石手と林は激論を交わしながら調整を進めてきた

稲葉:活動をしていく中で、やはりHondaの技術力は頼りになると思いました。メンバーもそれぞれの知見を持ち寄りますが、それでもわからないことは社内で聞けばどこかから答えが返ってくる。面倒見の良い人が多いのもHondaの強みだと思います。

――実際にCN燃料を扱い、工夫すればガソリンと遜色ないレベルで使えると実感したとのことですが、業務においても今後どのようにCN燃料を活用していきたいと考えているのでしょうか。

隅:Hondaは、二輪、四輪、パワープロダクツで電動化を進めています。航空では重量の観点で電動化が難しいので、代わりにCN燃料が期待されています。私も空のCN化のプロジェクトに携わっているので、eVTOLなども合わせて実現していきたいです。

稲葉:私は以前エンジン開発に携わっていて、エコマイも、少しでもエンジンに関わっていたいので続けてきました。まずは、今自分がやっているDACシステムの効率を上げて、CN燃料の実用化に貢献したいですね。

ベテラン、若手関係なく、各自の得意領域を中心にカバーし合って取り組んでいる

――エコマイ活動は、みなさんにとって自分の技術を上げ、好きに没頭できる場所なのですね。

石手:エコマイは自分にとって常に試される、道場のような存在です。自身がやりたいと思ったことを自らの手を動かして実現することができ、その結果は自分に跳ね返ってきます。実際のクルマ1台をつくるのは一人では抱えきれないので、業務で担当するのはクルマのわずか一部なわけですが、エコマイでは自らでクルマ1台をつくることができる。クルマ1台分を扱っているという感覚を改めて気付かせてくれる、モノづくりの原点のような存在です。

全国大会の決勝日、全クラスに先駆けて、CN燃料によるエキシビション走行が行われました。結果は、両チームともに見事完走。エコマイにおけるCN燃料デビューという大役を無事に果たした安堵の表情を見せつつも、ゴール後にすぐさま改善点を話し合うチームメンバーの姿がありました。自らの手で動かし、確かめて、改善する。エコマイの現場には、モノづくりの原点がありました。

CN燃料を使用しているため、実質CO2排出ゼロでモビリティリゾートもてぎ(栃木県)から福岡駅(福岡県)まで走った距離に相当する

リリース提供元:本田技研工業株式会社

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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