スマートフォンの普及台数も増え、今や1人1台の時代。ライダーエクスペリエンスの向上を図るべく、スマホとバイクを繋ぐ連動アプリをリリースしているバイクメーカーも多い。
ヤマハ発動機株式会社も、6月28日に販売を開始したNMAX ABSに、国内では初めてスマホアプリ「Y-Connect(Yamaha Motorcycle Connect)」との連携機能を搭載させており、今後の発展性に期待を寄せている。尚Y-Connectは、2024年までに世界で累計400万台まで広げていく計画としている。
バイクライフに役立つ情報を提供 愛車とスマホをつなぐ
「まずお客様、そして販売店様、もちろん私たちヤマハにとってのメリットもしっかり創出していなかくてはなりません。『三方よし』となって、はじめてそのつながりがより良い方向に発展していくと考えています」こう話すのは、ヤマハ発動機株式会社のMCつながる推進グループの山田宗幸さん。
バイクライフをより快適に、より充実させる専用スマートフォン用アプリ「Yamaha Motorcycle Connect(Y-Connect)」と、アプリに対応する125㏄スクーター「NMAX ABS」の国内導入を終えて、「市場からの期待の高まりを感じています」と話す。
「Y-Connect」は、愛車とペアリングすることで、バイクライフに役立つさまざまな情報が得られるアプリ。
燃費管理やメンテナンスタイミングのお知らせ、最後に駐車した位置の確認など、さまざまな情報をリアルタイムでライダーに教えてくれる。また、万一、車両にトラブルが発生した場合には、事前に登録したメールアドレスにその連絡が自動送信される機能等もついている。
同アプリに対応する二輪車製品は、インドネシアを皮切りに昨年からアジアや欧州各国に順次導入されており、2024年までに累計400万台まで広げていく計画だ。
ビッグデータ活用の将来ビジョン
「四輪車がコネクテッドで先行している現状は、その先に控える自動運転を考えればいわば必然のプロセスです。対して二輪車では、何のためにつながるのか? つながることでどんな価値を提供できるのか? といったところから丁寧に提示していく必要があると考えています」
世界中からリアルタイムで集まる、ユーザーのバイクライフに関わるさまざまなデータ。それをどのように生かしていくべきか、山田さんは2つの方向感を示唆する。
「一つは、かたちを整えてお客様にお返しすることです。より楽しく、より豊かなバイクライフのために、走行データによってパーソナライズしたツーリングのご提案なども十分に考えられると思います。もう一つの方向は、より良い製品開発や品質保証のために、ヤマハ内でお客様のバイクライフのデータを活用してくというものです。」
山田さんは、「いずれにしても、販売店様を含めた『三方よし』が大前提」と話す。
「将来的には、二輪車以外の当社製品にもコネクテッドの機能が広がっていくはずです。そうなれば、お客様のライフステージやライフスタイルに合わせて、ヤマハ発動機らしい、当社ならではのサポートを生み出せると考えています。そこを目指していきたい」と、語る。
専用アプリ 「Y-Connect」:https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/y-connect/
リリース提供元:ヤマハ発動機株式会社