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アドベンチャーらしい迫力のフォルム 1290スーパーアドベンチャーR【詳細チェック】

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

目次

KTM 1290スーパーアドベンチャーRの車種プロフィール

今回紹介する「1290スーパーアドベンチャーR」は、2023年に発売された本格派アドベンチャーモデル。本モデルは元来KTMが得意とするオフロードよりのセッティング傾向が強く、前後ともにオフロード対応のブロックパターンタイヤを装着。1290スーパーデュークRと同型式のLC8エンジンはパワフルながら非常にコンパクトで、EURO5の全規制もクリア。燃費を抑えた仕様になっている。

車両の特徴

車体サイズはホイールベースが1577ミリで、乾燥重量は228kgとなっている。シート高は880mm、燃料タンクは3分割式で23Lと大容量。タイヤはフロントに21インチ、リアに18インチのブロックパターンタイヤを装着。

エンジンは水冷4ストローク・V型2気筒1301ccのDOHCで4バルブを採用。最高出力は160馬力/9000回転、最大トルクは138Nm/6500回転を発揮する。

走り

ワインディング

基本的にはストリートファイターの1290スーパーデュークRと同型式のLC8エンジンを搭載しているが、アドベンチャーモデルということもあり最高出力は180PHから160PHへと抑えめの設定に。しかしながら本性そのものは変わらず「スロットルを回せ回せ!」とアオってくるようなエンジンだ。

クランクもかなり軽量化されているようなので、そもそも低回転域や負荷の高い領域での粘りみたいなものは考慮していないのだろうと考えると、納得はできる。しかも、タイヤはブリヂストンのアドベンチャークロスというオフロード色が強いブロックパターンモデルを履いているので、ついつい気を良くしてスロットルを開けてしまうとタイヤのグリップ力が負け気味に感じてしまうほどだ。

このモデルはクロモリ鋼管によるトレリス構造のフレームメインフレームを採用しているが、その乗り味はかなりしなやか。ただ、それはフレームのしなやかさによるものなのか、それとも前後のサスペンションがよく動いているせいなのかは、ちょっと判別が難しい。もちろんフラフラするような不安感はまったくなく、しなやかさとしっかりした感覚が同居しているので峠道でも運転しやすい。そのサスペンションも本当に上質な感じで、大きなギャップもショックを一発で収束させつつ、無駄にフワフワしていないので走りを楽しめるだけの余裕が十分に持てる。

未舗装路

未舗装路も走ってみた。ABS、トラクションコントロールともにライディングモードをオフロードに設定。先述の通りオフロード色の強いタイヤを履いていることもあり、小石に弾かれて滑ってしまうようなことはなく、かなり走りやすい。オフロードモードでエンジンのピークパワーがだいぶ抑えられ、スロットルの「開けしろ」も大きくなった印象なので、とても扱いやすい。

高速道路

ライディングモードはスポーツ、ストリート、レイン、オフロードの4通りあるが、高速道路での6速トップギアでの走行では、その差はあまり感じられない。ただ、レインモードの場合はさすがにスロットルレスポンスが穏やかになり、前に押し出される力も若干ソフトになったように感じられた。車線変更ではフロント21インチの大径タイヤの恩恵はかなり大きく、安定感がとても強い。スーパースポーツのようにスパッと鋭く切れ込んでいくのではなく、狙ったポジションにゆったりとした余裕を持ちながら、正確に入って行くというイメージだ。

総括

感じるままに細かい部分をいろいろ指摘しておきながら何だが、このモデルの良いところはその「デカさ」。ライバルと思われるBMW・GSがコンパクトな方向に舵を切っているのに対し、既存のアドベンチャーモデルらしい図体のデカさはとても魅力的であり、フロント21インチの大径ブロックパターンタイヤも、イカツさを助長してくれている。ただ、実用性を考るならば、もう少しオンロード寄りのタイヤを装着した方が扱いやすさは増すように思える。少々矛盾した話になってしまったが、見た目のインパクトと実用性は必ずしも比例するものではない、ということか。

※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成したものです。

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